「店頭ボード」と「ホームページ」 Webマーケティング視点からの再考

「店頭ボード」と「ホームページ」 Webマーケティング視点からの再考


今回は、実社会の店舗で行われる販促活動「店頭ボード」の利用と「ホームページ」の類似点、相違点について考えてみます。

お店の店先に置いてある「店頭ボード」。

店頭ボードって面白いですよね。

ホームページの活用を考えた時、Webマーケティング視点からの活用法を考える上で、リアルなマーケティングの工夫は非常に参考になります。

WebマーケティングとDigitalマーケティング

WebマーケティングとDigitalマーケティングという言葉の違い

ここで、いきなり脱線になりますが、今回はいつもはカタカナの「Webマーケティング」ですが、今回は「Webマーケティング」という表現をします(字の表現だけの問題で何も変わらないですが)。

まず、Webマーケティング(Webマーケティング)とよく言われるものの、あくまでマーケティングの中のウェブでのフィールドでのマーケティングにしか過ぎません。

Webマーケティング

日本では「Web」という単語がついていますが、海外では「Digital(デジタル)」に置き換えられて、デジタルマーケティングと呼ばれることがあります。

むしろ本家がデジタルマーケティングで、日本では「Web」に置き換えられて「Webマーケティング」という表現になっているようです。ただ、Digitalの場合は、デジタル系のすべてを対象として、より広い分野を対象としているようですので、ウェブの活用で言えば、DigitalよりWebの方が意味がわかりやすいような気がします。

さて、本題に入ります。

商いの様々な工夫

小売店や飲食店に限らず、商いには様々な工夫が施されています。

「Webマーケティング」に集中すると、「Web」にばかり意識が向いてしまい、マーケティングの本質を見失いがちになることがあります。

キレイなポップもいいですが、個人的にはそのお店の個性がにじみ出た手書きポップが好きです。

「ウェブデザインにも自然や手書きの要素を」でお伝えしましたが、ホームページ制作(ウェブサイト制作)においても、臨場感のある手書き要素があると、メッセージがより良く伝わると考えています。

店頭ボードのキャッチ性

店頭ボードのキャッチ性をホームページにも応用してみよう

商いの様々な工夫の中で、面白いものがお店の入口に置いてある「店頭ボード」です。

各商品それぞれのパッケージにもイメージ写真やキャッチフレーズが散りばめられていますが、「店頭ボード」の特徴は、既に商品を手にとってキャッチフレーズを見るといったパターンではなく、「通りすがりの方」の目に止まることを意識されていることです。

店内の各商品も、各商品の中では目立つように工夫されていますが、その場所にいる方は既に商業施設であったり店舗内に入店されているため、「売り場の中で目立つ」という点では店頭ボードと少しパターンが異なるのではないでしょうか?

店内ポップと店頭ボードは、「カフェに行こうかな」と考えている方が、飲み物の比較をする場合や、飲食店街でどの店にするかというポイントと共通する部分もあります。

しかし「店頭ボード」は、そもそもカフェに行くつもりがなかった方に、「そうだ、コーヒーでも飲もう」という根本のニーズの喚起をするという要素もあると考えられるのではないでしょうか。

「目にとめてもらう」、「概要を伝える」、「おすすめする」といった要素は、ホームページ・Webマーケティングでも応用が可能な要素です。

ホームページ・Webマーケティングでの応用

注目を引くタイトルの高品質コンテンツにも同じような要素があります。

「高品質コンテンツ」も、テキストばかりのコンテンツだと、コンテンツ内容を伝えにくい場合もあります(弊社では、ほとんどがテキストばかりですが)。

「高品質コンテンツ」をさらに「高品質」にするためには、写真やイラスト、グラフなどの挿入がプラス要素になるでしょう。

そして、それよりもさらに高品質にするためには、様々な工夫が想定できます。

ページ序盤に「キャッチ性」のあるアイキャッチ画像を挿入したり、ページの最初の方で、興味を引くキャッチフレーズと概要文を加える事で、ページを開いた直後の離脱を防ぐことができます。

店頭ボードの「ブレーキパーツ」と呼ばれる先頭キャッチは、ウェブサイト・ホームページのページタイトルと要素が似ています。

検索ユーザーの疑問に対する回答、そして、「お、これは面白そうだ」と、新しい経験をイメージしてもらい興味関心をそそるタイトル付けを行うことは、こうした店頭ボードの「目にとめてもらう」という要素と類似しています。

しかしながら店頭ボードとの決定的な差は、検索エンジンでの検索結果が通常テキストのみであることです。

店先の店頭ボードであれば、手書きの字体で、広く平面的に表現できることに加え、同時にイメージ写真やイラスト等も見てもらえるため、検索におけるスニペットよりは、断然情報量があります。

また、「オウンドメディアの『脱・モノまねコンテンツ』心理学と市場の変動 下手な心理学の応用で逆に信用を失う」でお伝えしましたが、検索結果一覧に出てくるタイトルは、工夫の方法論が多用されすぎて、疑心暗鬼になっているユーザー層も確実にいるでしょう(私だけかもしれません)。

さあお店に行ってみましょう

いろいろなお店に行くと、キャッチ性やメッセージのインパクト性など、様々な工夫の面白さを感じることができます。

店頭ボードひとつでも非常に参考になることがたくさんあります。

ホームページの活用やWebマーケティングの原点は、リアルマーケティングです。

ウェブ上での情報ばかりになると、どれも似通った方法になってしまうことがよくあります。

そこからさらにオリジナル性を出すためには、企業内部をもう一度見つめなおすことと、リアルな現実社会でのマーケティングを観察することではないでしょうか。

ウェブサイト・ホームページの見せ方をあと一歩先にすすめるためには、細かなデザイン性を向上させたりするよりも、店頭ボードや店内ポップをはじめとした、商いの原点である「商売の工夫」を応用することではないでしょうか。

店頭ボードとホームページの根本的な違いは「サイトのアクセス」

しかしながら、現実社会での商いと店頭ボードと、ホームページ活用・Webマーケティングには根本的な違いがあります。それは、通行人にあたるサイトのアクセスです。

「自分たちに関係がなくても、お店の前の通ってくれる人」という人は、ウェブ空間の中ではあまりいません。

現実社会では、例えば大通りに面した場所に店舗があれば、自分たちのお店を知らない人たちにも通りすがりに看板や店頭ボードを見てもらい、興味関心を持ってもらえるチャンスはあります。このチャンスも、立地によって大きく変動します。

しかし、ウェブサイト・ホームページのアクセスの流入経路は、検索エンジンの自然検索やリスティング広告、ソーシャルシェア、他のサイトからのリンクなどにほとんど限定されています。

つまり、一般的な店舗と異なり、通りすがりの通行人の方が、ふらっとお店に訪れるようには、ホームページ(ウェブサイト)にはやってきてくれません。

潜在顧客層と接点を持つチャンスは、現実社会での店舗に比べて大きく少ないことが特徴です。

そして、「通りすがり」すらなければ、キャッチ性のある「店頭ボード」すら、人に見られる可能性はありません。

せっかく描いた素晴らしい店頭ボードが、誰も人通りのないところに、ぽつんと置かれている姿を想像してみてください。

もしくは、大通りの中で、お店の看板や店頭ボードが、お店の前に存在するのに、誰の目にも入っていない様子を想像してみてください。

ウェブサイトのアクセスが少ない状態は、それと同じような状態です。

Webマーケティングの重要な要素の一つは、その「ユーザーとの接点」の獲得です。

サイトへのアクセスが多くても「素通り」ならば意味が無い

しかし、タイトルのキャッチ性でアクセスが向上した場合、サイトへのアクセスが多くてもコンテンツ自体が「素通り」ならば、ほとんど意味がありません。

実際の店頭ボードでも素通りされる場合は、店頭ボードに問題があるか、もしくは、その道を通る人の層が、店舗のサービスとは無縁の人かどちらかでしょう。

同じようにサイトにアクセスがあっても、それがマーケティング効果として比例することはありません。

サービスとは無縁のコンテンツでのアクセスでも、いくらかの効果はありますが、対象となるユーザー層と出会える機会は少なくなります。

逆に素敵なメッセージもアクセスがなければ意味が無い

逆にコンテンツ自体が素晴らしく、素敵な店頭ボードのように素敵なメッセージが書かれていた場合でも、アクセス自体がなければページそのものの意味がそれほどありません。

店頭ボードの中身はさておき、店頭ボードそのものの存在が発見されていないのと同様のケースとして捉えることができるでしょう。

かといって、強引にアクセスを多くしても逆効果

かといって、強引な呼び込みなどと同じように、強引にアクセスだけを伸ばしても逆効果になることがあります。

たくさんの工夫が施された店頭ボードのように、スニペットのタイトルや概要文などのキャッチ性を高めて、サイトに呼びこむこと自体は一つの工夫ですが、スパム的なアクセス向上は、マーケティング効果としては逆効果になることが想定されます。

サイトのアクセスもWebマーケティングで結果を出すための一つの要因ですが、Webマーケティングの根本にあるものは商いのと同じように、コンバージョンです。

そのための様々な工夫のヒントは、現実社会の様々なマーケティング活動の中に潜んでいると考えています。

Webに特化した方法論もありますが、原点を考えればそれはWebだけに特化した方法論だけではないはずです。

いろいろなところに赴き、様々なお店のたくさんの工夫をよくよく感じると、ホームページ(ウェブサイト)の活用における様々なヒントが発見できるのではないでしょうか。


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