サイトのアクセス数とコンバージョン サイト運営で大切なこと

サイトのアクセス数とコンバージョン サイト運営で大切なこと


今回は「サイトのアクセス数とコンバージョン サイト運営で大切なこと」と題しまして、ホームページ(ウェブサイト)のアクセス数とコンバージョンについてお伝えしていきます。

が、「アクセス数とコンバージョン率」ではありません。

コンバージョン(Conversion)は変換、転換と訳されますが、もっと広く「達成」くらいの意味合いで捉えていただけると幸いです。「アクセス数とコンバージョン率」の場合は%の話などばかりになります。

ホームページ制作やWebマーケティングで大切なのは、実質的な問い合わせ数といったコンバージョンの数です。比率・パーセンテージで考えると分母と分子の関係になってしまいますが、最も大切なのは実際の売上に直接関係している結果ではないでしょうか。

さて、「ウェブサイト活用にも当然に存在する「閾値(いきち)」」でお伝えしましたが、ウェブサイトの運営をしてもなかなかすぐに効果が現れるわけではありません。ある値に達した時に、一気に効果が出る傾向にあります。

その続きにも近い内容(でもないかもしれません…)ですが、今回は、すこしほっこりするような内容かもしれません。

コンバージョンファースト

Webマーケティングはコンバージョンファースト

さて、コンバージョンとは、変換、転換を意味し、ホームページ運営においては、お問い合わせや購買などのユーザーのアクションを意味します。アクセスに対しての変換、転換という意味でコンバージョンです。

ウェブサイト・ホームページの効果を「アクセス数とコンバージョン率」として考えると分子と分母の関係になります。

そうなった場合は、「コンバージョン率」を向上させるテクニックばかり語られることになります。

サイトへのアクセス数が膨大に馴れば、当然分母が増えるため、分子である「コンバージョン率」は下がります。

しかしWebマーケティングに重要な事は、「コンバージョンそのもの」です。

コンバージョンそのものに関して言えば、企業ホームページであれば、メール問い合わせや電話問い合わせの獲得や資料請求などであり、店舗であれば直接の店舗来店やホームページ上からの来店予約などであり、ECサイトであれば商品購入、セミナー集客であれば、応募フォームからの参加者応募がコンバージョンになります。

コンバージョン率至上主義

コンバージョン率至上主義

「コンバージョン率至上主義」ならば、暴論を言ってしまうと、コンバージョン率を上げるために、分母であるアクセス数を下げることが正しくなりえます。

理屈で言えば、「コンバージョン率」を向上させることは、分子であるコンバージョンを上げる事でもあるので、正しいといえば正しいのですが、パーセンテージで語るとき、どこか人間を数として考えているように感じてしまうことがあります。

しかしウェブユーザーも、そしてその先にある実際の顧客も生身の人間です。

また、アクセスそのものがプロモーションになっており、目には見えないところでリレーションになっています。

数値で測れないリレーション効果

数値で測れないリレーション効果

しかしそのリレーション効果自体は、数値で測ることはできません。

前回の「Webマーケティングと経営学との共通点」でお伝えさせていただきましたとおり、大規模な存在であれば、その効果が実際のコンバージョンとして数値として計測できることもあります。

しかし、そういった理屈や数値は、地域に根ざしているスモールビジネスでは語っても仕方ないことです。

目の前にいるお客さまを大切にする、それがローカルビジネスの根幹です。

ひとり一人の人間、ひとり一人のお客さまを確率論で語ることの方がナンセンスと言えるでしょう。

中小事業のホームページアクセス数、その「平均」と現実的な「目安」

ホームページ(ウェブサイト)の運用を始めたばかりの中小事業の担当者様にとって、「うちのアクセス数は平均と比べてどうなのか?」「目標にすべきアクセス数はどのくらいなのか?」という疑問は常に頭を悩ませる問題かもしれません。

しかし、一律の「平均」という数字は参考程度に留め、自社の事業特性やフェーズ、地域性を考慮した現実的な目標を持つことが重要です。

業種や事業規模、そして地域性で大きく変わるアクセス数の考え方

よく「中小事業のホームページ(ウェブサイト)の月間アクセス数の平均はどれくらいですか?」という質問を受けます。

正直にお話しすると、この質問に明確な答えを出すことは難しいです。なぜなら、アクセス数という数字は、事業の性質、規模、そして活動エリアによって大きく変動するからです。

たとえば、全国展開しているECサイト(ネットショップ)と、特定の市町村を対象にリフォーム事業を展開している工務店のホームページ(ウェブサイト)では、目指すべきアクセス数の桁が根本的に異なります。

特に地域密着型の事業、例えば美容室や地元の工務店、税理士事務所などの場合、アクセス数の絶対値よりも、その訪問者が事業エリア内にいるかどうかが肝心です。

たとえ月間アクセス数が1,000件であったとしても、そのすべてが商圏内の見込み客であれば、全国から1万件のアクセスを集める広範な事業のホームページ(ウェブサイト)よりも、高い成約率を期待できるかもしれません。

このように、アクセス数の評価軸は「数」だけでなく、「質」と「地域」を加味して考える必要があります。

【立ち上げ期・成長期】フェーズ別に考えるアクセス数の目標設定

ホームページ(ウェブサイト)を公開したばかりの「立ち上げ期」と、コンテンツを充実させ、集客施策を本格化している「成長期」では、アクセス数の目標設定も変わってきます。

立ち上げ期(公開から6ヶ月程度)

この時期は、検索エンジンからの評価がまだ低いため、自然検索による大きなアクセスは期待できません。まずは「ゼロからの脱却」を目指します。

現実的な目安: 月間500〜1,000セッション(訪問数)

この時期に重要なこと: 事業関係者や既存顧客への周知、SNSなどでの手動での発信を行い、アクセス解析ツールの設定と検証に時間をかけます。この時期のアクセスは、内容の検証と改善のための貴重なデータになります。

成長期(公開から6ヶ月以降)

コンテンツが増え、検索エンジンからの評価も徐々に高まる時期です。施策の成果が見え始めるため、より具体的な数値目標を設定します。

現実的な目安: 月間3,000〜10,000セッション以上

この時期に重要なこと: 集客できているキーワードの分析を行い、さらにニーズの深いコンテンツを追加します。アクセス数を増やすことと並行して、コンバージョン率(CVR)の改善にも注力し、成果を高めることに集中します。

アクセス数の多さよりも「質の高い訪問者」が重要な理由

「アクセス数が多いほど良い」と考えるのは自然なことですが、事業の成果という観点から見ると、これは必ずしも正しいとは言えません。

例えば、貴社の事業内容とは関係のない、たまたま流行しているキーワードで多くのアクセスを集めたとします。アクセス解析では訪問者数が増えて喜びますが、その訪問者は貴社のサービスには興味がないため、すぐに離脱してしまいます。

結果として、問い合わせや購買といったコンバージョンは全く増えない、という状況になってしまいます。

本当に重要なのは、貴社の提供する商品やサービスに関心を持ち、解決したい課題を持っている「質の高い訪問者」の数です。

質の高い訪問者を増やすためには、単に流行を追うのではなく、「誰に向けて」「何を解決するのか」という目的を明確にしたコンテンツ作りが大切になります。

アクセス数とコンバージョン率(CVR)の関係を正しく理解する

ホームページ(ウェブサイト)を運営する上で、アクセス数を追いかけることは大切ですが、それ以上に重要なのが「成果」です。いくら多くの人が訪れても、問い合わせや資料請求、購買に至らなければ、事業の売上には結びつきません。ここでは、アクセスを成果に変えるための指標であるコンバージョン率(CVR)について解説します。

コンバージョン率(CVR)の正しい計算方法と意味

コンバージョン率(CVR)とは、ホームページ(ウェブサイト)を訪れた総人数(セッション数またはユーザー数)に対して、どのくらいの割合の人が目標とする行動(コンバージョン)に至ったかを示す割合です。

その計算方法は非常にシンプルです。

CVR = コンバージョン数/セッション数(またはユニークユーザー数) × 100

この数字が意味するのは、集めたアクセスがどれだけ効率よく成果に結びついているかという「効率性」です。同じアクセス数でも、CVRが1%のホームページ(ウェブサイト)と2%のホームページ(ウェブサイト)では、生み出せる成果が2倍も違ってきます。

ホームページ(ウェブサイト)のコンバージョン率、一般的な平均値はどのくらいか

「うちのCVRは高いのか低いのか」を知るために、平均値を知りたいという方は多いでしょう。一般的な事業会社のサービスサイトの場合、業界や目標とするコンバージョンの種類(資料請求、問い合わせ、無料登録など)によって異なりますが、平均的なCVRは1%〜3%程度とされています。

資料請求や無料トライアル: 比較的ハードルが低いため、2%〜5%程度になることもあります。

高額商品の購入や対面での面談予約: 検討期間が長くなるため、0.5%〜1.5%と低くなる傾向があります。

重要なのは、この平均値はあくまで参考ということです。自社のCVRを把握し、過去の数値と比較して改善しているかどうかを定期的に見ることが、成果を伸ばすために重要です。

アクセス数が多いのにコンバージョンしない原因と見つけ方

アクセス数は十分あるのに、CVRが平均以下で成果が出ないという悩みはよくあります。その原因は大きく分けて三つ考えられます。

訪問者の質が低い

前のセクションでも触れましたが、事業と関係のないキーワードでアクセスを集めていても成果には繋がりません。アクセス解析で「流入キーワード」や「参照元」を確認し、本当に顧客になり得る人が来ているかを検証する必要があります。

オファー(特典)の魅力がない

「問い合わせてください」と書いてあるだけでは、なかなか行動には移りません。「無料相談」「導入事例集のプレゼント」「限定特典」など、訪問者がリスクなく受け取れる魅力的な「オファー」を用意できているか見直すことが肝心です。

ホームページ(ウェブサイト)内での導線が分かりにくい

訪問者が問い合わせページや資料請求フォームに辿り着くまでに、何度もクリックが必要だったり、どこに行けば良いか迷ってしまうような設計になっていませんか。フォームの入力項目が多すぎることも、離脱の原因になります。

アクセス数・PV数も大事 でもそれよりも質が大事

ホームページのアクセス数・PV数よりも質

一方、根本的なアクセスそのものがなければ、コンバージョンすらありえません。

「まずは接点を持つ」という意味で、アクセスそのものは非常に重要です。

しかし、そのような全国、全世界規模のビッグビジネスでない限り、実はそれほどのアクセスがなくてもコンバージョンに至ることがよくあります。

弊社はWordPress(ワードプレス)などでウェブサイトのオウンドメディア構築などを手がけておりますが、お客さまに聞いたところ、こんな話がありました。

CMSオウンドメディアの導入とコンテンツ制作によって、ローカル名と業種で、検索結果では地域ナンバーワンになったお客さまです。

サイトのアクセス数はどれくらいですか?

サイトのアクセス数はどれくらいですか?

ホームページ(ウェブサイト)のカスタマイズ後、一度お会いする機会があったのでお話したところ、お問い合わせは月に10件以上あるそうで、非常に喜んでいただけました。

90%以上が電話でのお問い合わせのようです。オウンドメディアを導入されていますが、コンテンツの配信は月に1~2本程度だそうです。

その時に、「アクセス数はどれくらいですか?」と不躾ながらお伺いしてみました。

すると、「新規アクセスは、一日5件から10件くらいですよ

という回答をいただききました。

仮に10件ならば、月に300回位のアクセスです。

それでも月に10件程度の「お問い合わせ」というコンバージョンに至っています。

おそらくメディアサイトのような記事を投稿しても、分母が増えるだけで、コンバージョン数自体は変わらないと推測されます。

アクセス数はわかりやすい数字

アクセス数はわかりやすい数字

ホームページのWebマーケティング効果を予測する上で、コンバージョン数は実際の「問い合わせ数」や「商品購入数」にあたるため、なかなか数字に表れづらく、実際は「問い合わせ件数ゼロ」のホームページもたくさんあります

そうしたことから、効果の目安、中間確認としてアクセス数などを参照することがよく行われます。WebマーケティングのKPI設定としてある程度のアクセス数が設定されることもあります。

アクセス数は目に見えるわかりやすい指標のひとつです。実際にどれくらいの人がホームページに訪れているかというところは、ホームページの効果を測る上でベースとなる指標であることには変わりありません。

Webマーケティングの指標として

Webマーケティングの指標として

しかし、Webマーケティングの施策の効果の出方、Webマーケティングの指標としてアクセス数を確認するときには若干の注意が必要です。

企業ホームページやECサイトにおいて、アクセス数自体が目的ではなく、「問い合わせ」や「購入」といったコンバージョンが目的であることは明白で、アクセス数を確認するときも「まだ実際の問い合わせにはつながっていないが、ひとまずどれくらいの人が見ているか」という指標と同時に、「どのような形でアクセスされているのか」をベースとして、アクセスユーザーのタイプを確認しておく必要があります。

コンテンツ配信がメインのメディアサイトでは、サイトに表示される広告のクリックがコンバージョンにあたるため、「企業への問い合わせ」という敷居の高いコンバージョンを設定しているわけではなく、単純に広告クリックをアクセス数からのパーセンテージで計上し、母数となるアクセス数を増やすことが目的になっていることがほとんどです。広告収入が目的のブログやアフィリエイトサイトなどでも同様でしょう。

しかし、企業のホームページにおいては、そうしたアクセス数の捉え方ではなく、「問い合わせに至るユーザーからのアクセスかどうか」というところに着目する必要があります。メディアサイトの場合はアクセスユーザーは無差別でも大丈夫かもしれませんが、企業サイトやECサイトでは、アクセスユーザーのタイプがかなりの問題になります。

まずはアクセス数を確保する

まずはアクセス数を確保する

企業ホームページやECサイトでは、アクセスユーザーのタイプが重要ですが、やはり母数となるアクセス数そのものも大事になります。

企業ホームページにおいては、「Webマーケティングのコンバージョンがゼロ」どころか、アクセス数すら1日一桁で、それもリファラースパムや自己アクセス・身内からのアクセスであるということも珍しくありません。

まずは根本的なアクセス数を確保しながら、ある程度アクセス数が確保できた段階で、SEOキーワードの調整などによって、アクセスユーザーの絞込をしていくことが望ましいと言えます。

漠然としたアクセス数ではなく、Webマーケティングに繋がるアクセスかどうか

漠然としたアクセス数ではなく、Webマーケティングに繋がるアクセスかどうか

このようにホームページアクセスに対してのコンバージョンにはアクセス数と同時にアクセスユーザーのタイプが重要になってきます。漠然としたアクセス数ではなく、Webマーケティングに繋がるアクセスかどうかが、実際のコンバージョンにつながるかのキーポイントです。

根本的なアクセス数がそれほどないのであれば、まず、ホームページへのアクセス数を確保しながら、SEOキーワードの調整などによって、アクセスユーザーの絞込を行っていくという方法でもよいですが、可能であれば最初からユーザーの絞込を行いつつホームページを設計していくほうが合理的です。

本題から外れたユーザー層からのアクセスしか増えない可能性がある

オウンドメディア・コンテンツマーケティングが台頭してきてから、単なる「ブログ記事」で集客を行っても、本題から外れたユーザー層からのアクセスしか増えない可能性があります。

まずは、本題に直結したユーザー層、つまり企業の顧客となりうるユーザー層からのアクセスを確保した後に、幅を広げるためにそうした記事を増やしていくことが望ましいと言えるでしょう。

事業への売上貢献度を高めるコンバージョンの「質」の考え方

コンバージョン率(CVR)を高めることは大切ですが、単にコンバージョン数を増やすことだけを目的とすると、かえって事業の効率を下げてしまうことがあります。「コンバージョンの質」という視点を持つことが、最終的な売上貢献度を高めるために重要です。

単なる「問い合わせ」と「成約につながる問い合わせ」の違い

多くのホームページ(ウェブサイト)では、目標を「問い合わせフォームの送信」と設定しています。しかし、その「問い合わせ」の中身が「料金だけ知りたい」「他社と比較検討中」といった検討段階の低いものばかりでは、対応に追われるだけで成約には結びつきにくいかもしれません。

反対に、「具体的な予算と納期が決まっている」「サービス導入の意思が強い」といった検討段階の高い問い合わせが届けば、少ない件数でも高い確率で成約に至り、事業効率は格段に良くなります。

つまり、ホームページ(ウェブサイト)の役割は、「成約につながる可能性が高い見込み客を、適切な情報提供で育成し、次のステップへと送り出すこと」にあります。

問い合わせフォームを分ける:資料請求・一般相談・面談予約

質の高いコンバージョンを増やすために有効なのが、訪問者の検討段階に合わせて出口(コンバージョンポイント)を複数用意することです。

 

コンバージョンタイプ 訪問者の検討段階 売上貢献度 フォームの項目数
一般問い合わせ 漠然とした疑問や相談 低〜中 少なめ
資料請求/事例集DL 情報収集段階 少なめ(メールアドレスのみなど)
オンライン会議/面談予約 導入検討段階 多め(具体的な課題や予算など)

このようにコンバージョンポイントを分けることで、情報収集段階の訪問者には気軽に「資料請求」してもらい、検討がかなり進んでいる訪問者には「面談予約」という直接的なアクションを促すことができます。

資料請求後の電話営業(インサイドセールス)を前提とした仕組みの重要性

「資料請求」はハードルが低く件数を稼ぎやすいコンバージョンですが、そのままではなかなか成約につながりません。そこで重要になるのが、資料請求をしてくれた見込み客に対して、電話やメールでアプローチするインサイドセールスの仕組みです。

資料請求をしてくれたということは、何らかの興味がある証拠です。この興味が薄れないうちに、電話で「資料は届きましたか?」「何か疑問点はありませんか?」と声をかけることで、検討段階を一段引き上げ、次の「面談」へとスムーズに繋げることができるようになります。

このように、ホームページ(ウェブサイト)でのコンバージョンはゴールではなく、「営業活動のスタート地点」と捉えることが、売上貢献度を高める上で非常に重要になります。

コーポレートサイトとメディアサイトは根本的に性質が違う

コーポレートサイトとメディアサイトは性質が違う

ウェブサイト活用の情報における、SEOマニア、SEMオタクとも言える手法は、メディアサイトのようなケタ違いのアクセス、PVが必要かのように映ります。

しかし、コーポレートサイトとメディアサイトは根本的に性質が違います。

コーポレートサイト(企業サイト)でコンバージョンを得ることは、広告収入などを狙うメディアサイトのように、ケタ違いのアクセスは必要ありません。大規模なメディアサイトでは、たしかにセッション数やPV数が重視され、SEOによってその数値も大きく変動することから重要視されていますが、そうしたメディアサイトとコーポレートサイトを同じ目線で考えることはできません。

企業ホームページの基本コンバージョンは「問い合わせ獲得」

企業ホームページの基本コンバージョンは「問い合わせ獲得」

企業の公式ホームページの基本コンバージョンは、問い合わせ獲得であるため、大規模なアクセス数、PV数などよりも、コンテンツのユーザー訴求力・メッセージ性や、同じアクセス数であってもよりコンバージョンにつながりやすいユーザーからのアクセスへの調整などが必要になります。

SEOに関しても、自社の顧客層に合わせたWeb集客を意図した施策だけで十分です。ホームページへのアクセス自体が極端に少ない場合は問題がありますが、ニーズがマッチしたユーザーからのアクセスがあるのであれば、それほど数多くのアクセス数は必要としません。

もしSEO対策を行うのであれば、コンバージョン数自体を向上させるために、アクセス数よりもアクセスされているSEOキーワードの調整などのほうが効果的です。費用対効果を考える場合にはそちらのほうが効率的であると考えられます。

ECサイト特有のアクセス分析と成果向上の戦略

これまで解説してきた一般的なホームページ(ウェブサイト)の成果改善策に加え、商品販売を主目的とするECサイト(ネットショップ)には、特有の分析指標と、それに合わせた改善戦略があります。ECサイトでは「購入」という最終的なコンバージョンに至るまでのプロセスが複雑であるため、より細かな分析が重要になります。

ECサイトのアクセス解析で特に注目すべき指標

単にアクセス数や最終的な購入件数を見るだけでは、どこに問題があるのか特定できません。ECサイト運営者が特に注視すべき指標は、購入プロセス全体を細かく把握できる指標です。

商品詳細ページの閲覧数と離脱率

訪問者が購入を検討する上で最も重要なのが商品ページです。多くの人がこのページに辿り着いた後、次のステップ(カート投入)に進まず離脱している場合、商品の情報が不足している、写真が魅力的でない、あるいは価格設定に問題がある可能性があります。

カート投入率(Add to Cart Rate)

商品ページを見た人が、実際にカートに商品を入れた割合です。この数字が低い場合、商品自体には興味を持ったものの、「配送費が高い」「納期が不明確」といった、カートに入れる前の段階で懸念が生まれたと考えられます。

客単価(Average Order Value / AOV)

一度の注文で顧客が支払う平均金額です。この金額を高めることは、売上向上に直結します。関連商品の提案(レコメンド機能)や、一定額以上の購入で送料を無料にする施策などが、客単価向上に貢献します。

購入完了前に離脱してしまう「カート放棄率」を下げるための工夫

ECサイト(ネットショップ)の運営において、最も大きな機会損失を生むのが「カート放棄」です。カートに商品が入っているにも関わらず、決済完了前にサイトを離れてしまうこの現象を分析し、対策することが売上向上に直結します。

カート放棄率を下げるためには、決済ページ(チェックアウトプロセス)における訪問者の不安や手間を徹底的に排除することが重要です。

入力フォームの簡略化: 氏名、住所、電話番号などの必須項目は最小限に抑え、可能であれば会員登録を必須にしない「ゲスト購入」の選択肢を用意します。

不透明な追加費用の排除: 送料や消費税など、最終的な請求金額が明確に分かるように、カートページや決済画面で大きく表示します。特に、予期せぬ高額な送料が判明すると、一気に購買意欲が失われます。

多様な決済手段の用意: クレジットカード、銀行振込、代金引換はもちろん、Amazon Payや楽天ペイなど、顧客が使い慣れた決済方法を用意することで、心理的な抵抗を減らすことができます。

新規顧客獲得と同時に重要なリピート購入戦略

ECサイト(ネットショップ)の利益は、多くの場合、一度購入してくれた顧客が再度購入してくれるかどうかにかかっています。新規顧客の獲得コストは、既存顧客を維持するコストよりも一般的に高いため、リピーターを増やすことは効率的な事業運営の肝心な部分です。

購入後のフォローアップ

商品発送後に、購入へのお礼や商品の使い方、関連情報などをメールで送信します。単なる事務連絡ではなく、顧客との関係性を深める大切な接点です。

パーソナライズされた提案

過去の購入履歴に基づき、「この商品はいかがですか?」「在庫が少なくなりそうです」といった、一人ひとりの顧客に合わせた商品やクーポンの情報を提供します。

レビューや評価の活用

実際に商品を購入した顧客の声を集め、それをホームページ(ウェブサイト)上で積極的に公開します。これは新規訪問者への安心材料となるだけでなく、レビューを投稿したリピーターのロイヤリティ(愛着)を高める効果もあります。

アクセス数を地道に増やすための具体的な施策

ホームページ(ウェブサイト)の成果を高めるためには、コンバージョン率の改善(効率化)と並行して、アクセス数の増加(母数の拡大)を継続的に行うことが重要です。ここでは、中小事業でも予算をかけずに地道に取り組める、具体的な集客施策をご紹介します。

検索エンジン経由のアクセスを増やすための基本的なSEO対策

検索エンジン最適化(SEO)は、訪問者が検索窓に入力するキーワードに合わせて、自社のホームページ(ウェブサイト)を見つけてもらうための取り組みです。これは一朝一夕に結果が出るものではありませんが、一度評価されれば継続的なアクセスを生み出す資産になります。

キーワードの選定と配置の徹底

自社の事業に関連し、顧客が実際に検索しているであろう具体的なキーワード(例:「京都 ラーメン おすすめ」「大阪 中小企業 助成金 申請」など)を選定します。そのキーワードを、タイトル、見出し(H1, H2, H3など)、本文に自然な形で含めるようにします。

ページの表示速度の改善

ページの読み込みに時間がかかると、訪問者はすぐに離脱してしまいます。大きなサイズの画像を圧縮したり、不要なプログラムを削除したりするなど、表示速度を改善することが重要です。検索エンジンも表示速度を評価項目の一つとして見ています。

コンテンツの継続的な追加と更新

事業に関する専門的な情報、顧客の疑問に答える情報などをまとめたコラムやブログを定期的に更新します。これにより、検索エンジンのクローラー(情報収集ロボット)が頻繁に訪問するようになり、最新の情報を持つホームページ(ウェブサイト)として評価されやすくなります。

SNSや広告を活用した効率的な集客方法

検索エンジンからのアクセス以外にも、SNSやインターネット広告を活用することで、特定の層へ効率的にアプローチし、アクセス数を増やすことができます。

SNSでの情報発信と流入導線の確保

X、Instagram、Facebookなど、自社の顧客層が多く利用しているSNSを選んで情報発信を行います。投稿の際には、必ずホームページ(ウェブサイト)の関連ページへ誘導するリンクを添えることが大切です。特に地域密着型の事業であれば、店舗の雰囲気や日々の情報を発信することで、親近感を持ってもらえます。

インターネット広告の活用

Google広告やSNS広告は、年齢、性別、地域、興味関心など、非常に細かくターゲットを絞って配信できます。地域限定のキャンペーンや新商品の告知など、即効性を求める場合には、SEOの結果を待つよりも有効な手段です。ただし、広告費をかけすぎないように、少額からテストを繰り返しながら運用することが肝心です。

既存顧客へのメールマガジン

既に名刺交換をした人や、資料請求をしてくれた人に対して、定期的にメールマガジンを配信します。新サービスの案内や専門知識の提供は、ホームページ(ウェブサイト)への再訪問を促し、リピーター育成にも繋がります。

ホームページ制作会社・Webマーケティング会社だけで十分

ホームページ制作会社・Webマーケティング会社だけで十分

SEOに関する情報を追うのは、われわれホームページ制作(ウェブサイト制作)・Webマーケティング会社だけで十分です。

コンバージョン率というパーセンテージでの考え方やアクセス数向上という数の見方をすると、本質が見えなくなりますが、企業ホームページのコンバージョン数向上には、基本的なコンテンツ改良などが一番効果的です。

「アクセス数」は、すごくわかりやすい数字であり、ともすればそうした数値が高まると自己満足に陥りやすい傾向にあります。

しかし、企業ホームページやECサイトで大切なのは、実際の「コンバージョン」です。

「意味のあるアクセス」のためのSEOでコンバージョンを得る

「意味のあるアクセス」のためのSEOでコンバージョンを得る

こうしたコンバージョンを高めるためには、SEOによって、アクセス数を確保することと、SEOの調整によってユーザーのタイプを自社に関係のあるタイプに寄せていくことで「意味のあるアクセス」にしていくことです。

そして、普段目の前にいるお客さまにされていることを、ウェブ空間に置き換えてほんの少しやってみるだけ、それだけで、十分にコンバージョンを得ることができます。

もしそこでつまったら、あとはサイトのカスタマイズなどなど、少しのコンテンツSEO(検索エンジン最適化)。

それは私たちにお任せください。

形にされた思いをウェブ空間で「最適化」いたします!

ホームページからの問い合わせが「ゼロ」であっても、まずは「1件」獲得するところから始めてみましょう。

ホームページのアクセス数や、実際のコンバージョン数が向上せずにお困りの際は、ぜひ一度お問い合わせください。

(初回投稿日 2016年4月4日)


著者・監修 : 株式会社ファンフェアファンファーレ

2012年創業の京都のWeb制作会社 ホームページ制作やSEO、Web集客・Webマーケティングをメインテーマにお届け。SEOやAI活用、Web以外の集客何でも来いです。中小零細企業を中心に「きちんとしたホームページ集客」を考えて、ホームページ制作や様々なWeb集客戦略を提案しています。 ホームページ制作に限ると、のべ制作数は160社(少ないって?それはそれだけ1社あたりのWeb集客施策や修正に集中してるからさ)

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