浩二の協力を得られることになり、真紀の心は一気に加速した。頭の中で様々なアイデアが繋がり、具体的な行動計画として形になっていく。まず、浩二のフレンチの腕を活かした期間限定のフレンチ弁当を取り扱うことを決めた。通常の弁当の倍以上の価格設定になるが、その価値は十分にあるはずだ。
同時に、既存の弁当ラインナップも見直した。客層の広がりを意識し、より子ども向けの彩り豊かな商品や、需要の高まっているアレルギー対応商品を加えることに決定。これなら、家族連れのお客さんにも「まごころ弁当」を選んでもらえる機会が増えるだろう。
そして、健太や大輝の示唆を受けていたポップアップストアの出店にも動き始めた。まずは大がかりなものではなく、一日だけの出店が可能な祭りやイベントを中心に探すことにした。スタッフは自分とパートさんだけで回し、初期費用を抑える計画だ。
しかし、ここまでは何とかまとめたものの、この新しい取り組みをどうWeb集客に繋げていけばいいのか、その具体的な道筋がまだはっきりと見えていない。せっかく良い商品と出店の機会を設けても、お客さんに知られなければ意味がない。
真紀は、美咲に連絡を取った。
「美咲さん、またお願いがあるんだけど……。健太さんに、もう一度だけ会ってお話しする機会を作ってもらえないかな? 少し、相談したいことがあって」
真紀の言葉には、以前のような切羽詰まった様子はなく、明確な目標に向かう前向きな熱意が感じられた。







