第二章 あかねいろのまごころ 第十八話|霧深き夜に見た繊月


数日後、真紀は再び健太の工務店の事務所を訪れた。前回よりもその表情は明るかったが、依然として課題は山積しているようだった。

「健太さん、お忙しいところすみません。実は、浩二さんも前向きになってくれて、フレンチ弁当やママ友たちと相談して出てきた子供向け、アレルギー対応の弁当、それからポップアップストアも検討することになったんです!」

真紀は興奮気味に報告した。浩二の協力が得られたことが、彼女にとってどれほど大きな一歩であったか、健太にも痛いほど伝わってきた。

「それは素晴らしい! 浩二さんも前向きになってくれて良かったですね」

健太も心から喜びを分かち合った。

「はい!それで、まずは一日だけのイベントから出店してみようかと。でも、問題は、それをどうやってWeb集客に繋げていけばいいのか、その深い部分がまだ全然見えてこなくて……。例えば、Instagramでどんな投稿をしたらいいのか、どんな動画を撮ったらいいのかとか、具体的にどうすればいいのかが分からなくて」

真紀の言葉に、健太は少し考え込んだ。彼はこれまで一平から学んだことを真紀に伝えてきたが、具体的なSNS動画の企画や、ポップアップストアとWeb集客を連携させる詳細な戦略となると、彼の専門外だった。

「うーん、そうですね……。確かに、その辺は僕も美咲に任せきりなので、正直、具体的なアドバイスは難しいかもしれません」

健太は正直にそう答え、その場でスマートフォンを取り出した。

「ですが、詳しいことは、やはり専門家である一平に聞くのが一番だと思います。今、ちょっと電話してみますね」

健太は一平に電話をかけた。スピーカーフォンにした受話器から、一平の明るい声が聞こえてくる。健太は真紀の現状と、彼女が抱えている悩みを簡潔に説明した。

「なるほど、ポップアップストアですか。それは面白そうですね。真紀さんの出店初日に、僕もその祭りに出向きます。そこでお会いして少しお話をしましょう」

一平の言葉に、真紀は期待の眼差しを向けた。

「ありがとうございます! ぜひ、よろしくお願いいたします!」

真紀は深々と頭を下げた。これで、漠然としていた未来が、ようやく具体的な形を帯び始める。浩二の技術、真紀の行動力、そして健太と一平の専門知識。それぞれの力が結びつき、「まごころ弁当」の新たな挑戦が、今まさに始まろうとしていた。

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第二章 あかねいろのまごころ(第二章の目次)

霧深き夜に見た繊月 ― 小さな会社の起死回生 低予算からのWeb集客戦略(目次)


著者・監修 : 株式会社ファンフェアファンファーレ

2012年創業の京都のWeb制作会社 ホームページ制作やSEO、Web集客・Webマーケティングをメインテーマにお届け。SEOやAI活用、Web以外の集客何でも来いです。中小零細企業を中心に「きちんとしたホームページ集客」を考えて、ホームページ制作や様々なWeb集客戦略を提案しています。 ホームページ制作に限ると、のべ制作数は160社(少ないって?それはそれだけ1社あたりのWeb集客施策や修正に集中してるからさ)

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