老朽化したHTMLホームページの修正方法について触れていきます。
「懐かしのサイトを救え」これは弊社の課題であり事業を通じた楽しみの一つでもあります。
「このホームページ、もう10年以上前に作ったきり、ずっとそのままなんだ」
もしあなたがそう感じているなら、それは決して珍しいことではありません。事業を始めた頃、あるいは新しい挑戦を始めた時に、多額の費用と情熱を注ぎ込んで作ったホームページ。そのデザインは、まるで当時の流行をそのまま閉じ込めた「タイムカプセル」のような要素があります。
私たちは、古いホームページを単なる「遺物」だとは考えていません。それは、あなたの事業の歴史、積み重ねてきた努力、そしてお客様との最初の出会いの物語が詰まった、かけがえのない「資産」であり「思い出」であり「分身」です。
しかし、その愛着あるホームページにも、静かに、そして確実に「老朽化」の波が押し寄せています。
「デザインが古くても、内容は変わっていないから大丈夫だろう」
そう思っていても、スマートフォンが主流の今の時代では、古いHTMLサイトの表示崩れや、セキュリティ面での不安は避けられません。それ以上に深刻なのは、情報そのものの「鮮度」です。
古い価格情報、すでに退任した代表者の名前、移転前の住所…
これらの情報が残っていることで、あなたのホームページを訪れたお客様は混乱し、最悪の場合、あなたの事業への信頼を失ってしまうかもしれません。
「ホームページのフルリニューアル」という選択肢は、費用や手間を考えると、なかなか踏み切れないのが現実です。
私たちは、愛着あるホームページをすぐに手放す必要はないと考えています。
(そうした点は「長期間運営している古いホームページのリニューアル」でかなり詳しく触れています)
この投稿は、「古いホームページを大切にしたいけれど、どうにかしたい」と悩んでいる、あなたのための記事です。
愛着と現実の間で揺れるあなたへ、私たちが提案したいのは、「最低限の修正」と「情報の鮮度を保つための小さな工夫」です。
専門的な知識は不要です。
まずは、お客様の信頼を守り、あなたの事業の物語をこれからも続けていくために、「今、あなたにもできる最初の行動」から一緒に始めましょう。
この投稿を読み終える頃には、あなたのホームページをどう活かしていくか、その道筋が見えているはずです。
懐かしのホームページ、どうする?老朽化と向き合う選択肢
「うちのホームページ、もう10年以上前に作ったきり、そのままなんだよな」。
そう思っている事業主の方は、きっと少なくないと思います。
当時は一生懸命作ってもらった、あるいはご自身で頑張って作った、愛着のあるホームページだと思います。
しかし、パソコンやスマートフォンの進化は早く、当時のままのサイトを放置していると、徐々に「老朽化」という問題が忍び寄ってきます。
だからといって、すぐに全面リニューアルをする必要はありません。費用や手間を考えると、なかなか踏み切れないのが現実だと思います。私たちは、古いホームページを「無価値なもの」だとは考えていません。あなたの事業の歴史が詰まった大切な資産です。
問題は、その資産を、今の時代に合わせてどう活かすかです。
「AI全盛の時代に古いホームページを肯定ってか?何だ君は?」
と思う人もいるかもしれません。
確かに文章もデザインも少しの手間でAIが作ってくれる時代です。
でも、味がないんです。
HTML手打ち時代のホームページ…
味があるじゃないですか。
確かにSEOによる検索流入などを見込むことは難しいかもしれませんが「指名検索」というものもあります。
「どうせ誰も見ていないだろう」
と思っても、会社名で検索してホームページに訪問するユーザーもいることは事実です。
そして訪問したホームページに味があるとすれば…
それでユーザーの心が動いたり必要事項を確認できればホームページは機能しています。
ただ、もしその情報が古いままで現在においては「誤情報」になっている場合は…
まずは、ご自身の愛着あるホームページを「守る」ための、最初の一歩を一緒に考えていきましょう。
10年以上前のHTMLサイト、老朽化していませんか?
ホームページの老朽化は、単にデザインが古くなったという話だけではありません。目に見えない部分で、情報や機能、あるいは閲覧してくれるお客様との関係にも影響が出てきます。
10年以上前のHTMLサイトは、今のスマートフォンでの表示に対応していなかったり、セキュリティ面での懸念があったりしますが、今回はまず、ご自身でも気づきやすい「修正の難しさ」について考えてみましょう。
懐かしのオーサリングソフトとホームページ修正の壁
ご自身のホームページを制作したとき、どのソフトを使ったか覚えていますか?
もしくは何かの配布テンプレートをベースに自作したり…いや、すべて自作という場合もありますね。
ホームページビルダーやDreamweaver、あるいはFrontPageといったソフト名に心当たりのある方もいるかもしれません。これらのソフトは、専門知識がなくても簡単にサイトを作れるように設計されていましたが、その反面、自動生成されるHTMLコードが複雑になりがちです。
また、サイトが@niftyやBIGLOBEなどのプロバイダが提供する無料スペース、あるいはinfoseek iswebといった懐かしいサービスで作られていた場合、すでにそのサービス自体が終了しているケースもあります。これらのサイトには、「バナー交換」や「ゲストブック」といった当時の文化を象徴する機能が埋め込まれていることもありますが、それらが動かなくなっていることも老朽化の一つの証拠です。
特にカウンターについては、「キリ番」を踏んだ人が運営者に連絡をする、という文化があったことを覚えている方もいるでしょう。
実は2017年頃にも、「追加費用を払うからカウンターを付けてほしい」というご依頼をいただいたことがあります。セキュリティの危険性をご了承いただいた上で、当時の技術であるCGIを使って作成しました。
これは、古い技術や文化が今も愛されている証拠だと感じています。
最新版ソフトでも修正が難しい互換性の問題
「古いサイトを直したいけれど、昔使っていたソフトは古いPCにしか入っていない」というケースは多いものです。
そして、「それなら最新版のソフトを買って直そうか」と考えても、話は簡単ではありません。
10年以上前の古いサイトは、現在のWeb標準(HTML5やCSS3)とは異なる古いHTMLバージョンや、非推奨の要素(タグ)を多用して作られています。
最新版のオーサリングソフトは、これらの古い記述を「エラー」として扱ったり、新しい規格に強制的に変換しようとしたりします。
その結果、レイアウトが意図せず大きく崩れたり、修正しようとした部分以外のコードにまで影響が出たりするリスクがあります。
特にFrontPageなどで作られたサイトは、ソフト独自の連携機能に依存していることが多く、現在の環境ではほぼ修正が困難です。
このように、古いサイトの修正は、最新版のソフトを導入したとしても、結果的にフルリニューアルと同じくらいの手間がかかってしまうことが多々あります。
「愛着はあるけれど、触るのが怖い」。その気持ち、よくわかります。
一般的に言って、最新版のオーサリングソフトが、10年~15年以上前の古いバージョンで作成されたファイルを完全に「修正しやすい」かというと、そうではない場合が多いです。
互換性の現実とホームページ修正の壁
特に10年以上前に作られたHTMLサイトの場合、以下のような理由で、最新版のソフトを使ってもホームページ修正の敷居は高くなります。
古いバージョン独自の記述やタグ(非推奨タグ)
- 当時のソフトは、特定のブラウザでの見栄えを整えるために、今は使われなくなった(非推奨の)HTMLタグやCSSの記述を多用していることがあります。
- 最新版のソフトは、現在のWeb標準に合わせて設計されているため、古いファイルを開くと、これらの非推奨タグを「エラー」として扱ったり、無視したりすることがあります。その結果、レイアウトが大きく崩れたり、意図した通りの編集ができなくなったりします。
ソフト独自の連携機能の終了
- 特にFrontPageは、サーバー側に特別な拡張機能が必要な「FrontPage拡張」という独自の機能に大きく依存していました。この拡張機能はすでに提供が終了しており、今となっては最新の環境でそのまま動かすことはできません。
- ホームページビルダーなども、バージョンによって内部のファイル構造や管理方法が異なり、最新版で開いてもスムーズに編集できないことがあります。
現代のWeb標準とのズレ
- 古いサイトはHTML4.01やそれ以前の仕様で作られていることがほとんどです。現在のWebサイトはHTML5をベースに、デザインはCSS3で管理されています。
- 最新版のソフトで古いファイルを開くと、新しい規格に強制的に変換しようとして、意図しないコードが追加されたり、古い記述が失われたりするリスクがあります。
フルリニューアルに近づくことが多い
結論として、10年以上前の古いHTMLサイトを最新版のオーサリングソフトで修正しようとしても、結局は「フルリニューアルと同じくらいの手間」になる可能性が高いです。
なぜなら、古いコードを最新のWeb標準に合わせて完全に手直ししないと、表示や機能の保証ができないからです。
お客様の事業で長く使っていくことを考えると、部分的な修正を繰り返すよりも、最新の環境で作り直す方が、結果的に安価で確実になることもあります。
ただ、費用だけの問題ではないですからね。
弊社の実例から見る古いホームページの「今」
私たちは、今回お話ししてきたような古いタイプのホームページの修正ご依頼を数多く承っています。
事業を続けてきた年数だけ、ホームページにも歴史があり、その一つひとつにドラマがあると感じています。
ヤフージオシティーズの廃止とサイトの救出劇
特に印象深いのは、ヤフージオシティーズがサービスを廃止した際のサイト移管ご依頼です。ジオシティーズは、多くの人が無料でホームページ作りを楽しんだ、あの懐かしい場所です。
サービスが2019年3月末に終了すると決まった時、私たちは多くのお客様からご相談を受けました。
その中には、長年かけてHTMLを手打ちで作り込まれた、愛着のあるサイトもありました。
私たちは、その大切なコードを急ピッチで別のサーバーへ移管し、無事に「居場所」を守ることができました。単にデータを移すだけでなく、そのサイトが持つ「物語」を次の時代へ繋ぐお手伝いができたと感じています。
この経験から、古いホームページがいかにかけがえのないものかを再認識しました。
「修正方法を忘れてしまった」というご依頼が多い理由
古いホームページの修正依頼で、実は意外と多いのが、「作った当時はやり方を知っていたけれど、10年以上前のことなので忘れてしまった。改めて調べ直すのも億劫なので依頼します」というものです。
これはごく自然なことです。Web業界ならまだしも日進月歩の新しい技術についていくのは大変です。
実際に弊社では、数千円程度の修正のご依頼もよくいただきます。
例えば、「自分のプロフィール写真ですが、掲載されているものは10年以上前のものになります。最近の画像に入れ替えてください」というご依頼もよくあります。お客様の「ちょっと直したい」という小さなご要望に応えることも、私たちの大切な仕事です。
(今後本格的に自力で修正・更新をしていく場合は調べたほうがいいですが、部分的なものなのであれば、時間と労力をかけて自分で調べ直すのはどうしても億劫になります)
古いHTMLサイト修正は、実は結構好きだったりします
正直なところ、私たち自身、こうした古いホームページの修正は結構好きだったりします。
ファイルを開くと、そこにはCSSが普及する前のHTML手打ちならではのコードが並んでいます。それは、インターネットがまだ手探りだった頃の熱気や、モノづくりへの純粋な情熱を感じさせてくれます。
私たちにとって、それは単なる「古いコードの修正」ではなく、ウェブの歴史と、お客様の事業の歴史に触れる「懐かしい時間」です。古いサイトの修正を通じて、お客様の愛着を大切にしながら、今の時代に合った形で「生き返らせる」お手伝いを続けています。
あなたのサイトを訪れる人のために「情報更新」は重要です
古いホームページでも、多くの方があなたの事業やサービスに興味を持って訪れています。
「新規顧客獲得のためにコンテンツマーケティングを…」というようなことをしていなくても、会社名で検索して訪問するユーザーも一定数存在します。
例えば、どこかの交流会で名刺交換をして、名刺にホームページURLを掲載していなくても、会社名で検索してやってくる…というケースは簡単に想像することができます。
だからこそ、その人たちの期待を裏切らないことが大切です。
情報更新が重要なのは、サイト運営者様ご自身のためだけでなく、サイトを訪れるすべてのユーザーのためでもあります。
古すぎる情報が招く誤解と落胆
極端な例となりますが、想像してみてください。
お客様があなたのホームページで素敵な商品を見つけました。
価格を見て「これなら買える!」と期待し、お店に電話をかけたら、
「あ、その情報は10年以上前のものですね。今は価格が倍になっています」と言われたらどうでしょうか?
お客様は、期待していた分だけ、失望や怒りを感じてしまうかもしれません。
そして、その感情は「この会社の情報は信頼できない」という不信感につながってしまう可能性があります。
最新の正しい情報を掲載することは、お客様の信頼を守る行為であり、ひいてはあなたの事業を守ることになります。
古い情報を放置するくらいなら、いっそページを空に
「修正したいけれど、今は時間がない」「サービス自体、今は停止中なんだ」というページもあるかもしれません。
そうした場合、現在有効ではない情報をそのまま掲載し続けるくらいなら、いっそそのページを空にする(一時的に内容を非表示にする)方がマシな場合もあります。
なぜなら、その情報を信じたお客様が混乱したり、無駄な期待をしてしまうからです。
ページを完全に削除してしまうのも一つの手ですが、そのページへのリンクがグローバルメニューやサイドバーなど、他のページに残っている場合は、それらのリンクもすべて修正する必要が出てきます。手間がかかる作業になるかもしれません。
そこで、もし今後修正などを加えていく予定がある場合は、代替解決策として、ページの内容を一旦すべて削除し、「ただいま準備中です」や「詳細はお問い合わせください」といったメッセージに書き換えるという方法があります。
この方法なら、リンクを直す手間もなく、お客様に「この情報は一時的に停止しているんだな」と伝えることができます。
費用はかけたくない…としても最低限の修正は必要です
古いホームページをフルリニューアルするとなると、まとまった費用がかかるため、なかなか踏み出せない気持ちはよくわかります。
しかし、情報が古いままでいることの代償は、目に見えないところで、お客様からの信頼の低下という形で現れてしまいます。
だからこそ、大きな費用をかけなくても、お客様の目線で見て「間違っている」情報だけは、最低限、直していただければと考えています。
正しい情報に直すことは、ご自身の事業を守るため要素であると考えていただければと思います。
例えば、営業時間が現在は20時であるにもかかわらず、かつての営業時間である「21時まで」という情報がホームページに掲載されていた場合、その情報を信じてお店の前までやってきたユーザーを想像してみてください。
せっかくの新規顧客が、永久に再訪してくれなくなる可能性があります。
お客様からの信頼を守るために今すぐ見直したい情報
あなたのサイトを訪れたお客様が、スムーズに、安心して事業と接点を持てるように、この3つのポイントだけでも確認してみましょう。
表示価格や料金
最も重要なポイントです。
古い価格がそのままになっていると、「この価格で買える」と期待したお客様を裏切ってしまい、機会損失につながります。
正しい価格が現在は不確定な場合は、一旦「お問い合わせください」などの表記にするだけでも誤解を防ぐことができます。
住所や電話番号、営業日・営業時間
会社の移転や電話番号が変わっているのに、古い情報のままでは、せっかくの問い合わせや来店を逃してしまいます。
また営業日や営業時間も重要です。もしホームページ掲載情報と一致していない場合は、トラブルの元となります。
特にフッター(ページ下部)や会社概要のページは、忘れずに確認してみてください。
代表者や役員の変更
代表者の名前が変わっているのに、古い代表者の名前が残っていると、お客様は「この会社、本当に大丈夫かな?」と不安になってしまいます。会社の信頼性に関わる大切な情報です。
これらの情報は、ホームページの根幹を支える部分です。
まずは、この部分の「間違い探し」から始めてみましょう。
「古いサイトだから」と諦めないでほしいこと
古いホームページを前にすると、「セキュリティが不安だ」「検索順位が下がるのではないか」といった、漠然とした不安を感じるかもしれません。
しかし、古いからといって全てが悪いわけではありません。
古いサイトが持つ、唯一無二の価値
最新のデザインや技術に劣る点があるのは事実ですが、古いサイトだからこそ持っている強力な資産があります。
それは、長年運用されてきた「ドメインの歴史」と、制作者の想いが詰まった「独自のコンテンツ」です。
古いサイトの持つ手作り感や、HTML手打ちならではの個性は、見る人の心を動かす力を持っています。
これは、最新のテンプレートで作られた洗練されたサイトにはない唯一無二の魅力です。安易にドメインを変更したり、サイトを閉鎖したりすると、この貴重な歴史と個性を失ってしまいます。
最も大切なのは「情報の信頼性」
デザインや技術的な完璧さがなくても、サイトを支える上で最も重要なのは「掲載情報が現在も有効な情報であるかどうか」という一点です。
愛着ある古いサイトを、現代の環境で最大限に活かすための第一歩は、この「情報の信頼性」を確保することに尽きます。
古いサイトの修正は、「今も生きている価値を、現代の環境で最大限に活かす」ための投資だと考えてください。不安に感じることなく、このサイトをどう活かしていくかに焦点を当ててみましょう。
あなたのサイトの「裏側」をチェックしましょう
基本的なチェックポイントは先の3つですが、信頼性に関するそれ以外の重要な要素についても触れておきます。
古いホームページの「情報」や「見た目」の修正はもちろん大切ですが、見落とされがちなのが、サイトの「裏側」にあるリンクです。
古いサイトには、当時の相互リンクの名残や、すでに閉鎖されたサービスへのリンクが残っていることがよくあります。
お客様がこうしたリンクをクリックした結果、エラーページ(404)が表示されたり、まったく関係のないサイトに飛んでしまったりするとユーザーのサイトへの信頼は大きく損なわれます。
特に、リンク切れは検索エンジンの評価にも影響を与えます。放置されたリンクが多いサイトは、「適切に管理されていない」と判断され、サイト全体の検索順位を下げてしまう原因にもなりかねません。
まずは、あなたのホームページに「切れていないか」、「意図した場所へ飛んでいるか」を確認してみてください。もし、膨大なリンクをどうチェックすればいいかわからない場合は、こちらのページで詳しく解説しています。
昔作ったホームページの情報は今も生きています
「古いサイトだから」といって、その中にある情報すべてが価値を失っているわけではありません。
むしろ、長年続けてきた事業だからこその重みや積み上げてきた実績が古いホームページには詰まっています。
古いデザインであることは、さほど問題ではありません。
問題が生じるのは、情報が古く正確性に欠ける場合です。
あなたの事業の歩みを示す大切な「資産」であるホームページの情報を、現代でも有効な情報として示すための簡単な工夫があります。
時代に合わせる簡単な工夫
デザインはそのままに、お客様に「この情報は最新のものだ」と安心感を与えるための、たった二つの工夫を試してみませんか。
最終更新日の明記
トップページや、特に重要な情報が載っているページの一番下に、「最終更新日:2025年9月〇日」と日付を一行加えるだけでサイト全体に安心感が生まれます。
「ここに掲載されている情報を信頼しても大丈夫そうだ」
「この会社はちゃんとサイトを管理しているんだな」
とユーザーに伝わります。
この一行は、見た目以上に大きな信頼を生みます。
「掲載情報は現在も有効です」の一文
デザインの古さが気になる場合は、「デザインは古いですが、ここに掲載している価格やサービス内容、連絡先などの情報はすべて現在でも有効な情報です」といった一文を、トップページの見やすい場所に加えるのも効果的です。
デザインの古さを逆手に取り、情報の正確さをアピールできます。
このように、少しの工夫をするだけで、愛着のある古いホームページを現在の事業を支える頼れる情報源として、もう一度輝かせることができます。
あなたにもできる!簡単なHTML修正方法のヒント
ここまで、「これだけは直しておきたい情報」と「愛着あるサイトを活かす工夫」についてお話ししました。
では、実際に自分で修正するにはどうしたらいいでしょうか。
「HTMLなんて難しそう」「どうやるんだったっけな…」と思うかもしれませんが、簡単なテキストの修正だけなら、ご自身でできる可能性も十分にあります。
どの部分なら自分でできる?
ご自身でチャレンジする場合は、サイトの構造(レイアウト)に影響を与えない、以下の「情報そのもの」の修正に限定しましょう。
日付や簡単なテキストの変更
先ほどお話しした「最終更新日」の記述や、料金の「税込」表記の変更、代表者の名前の簡単な修正など、純粋な文字の入れ替えであれば比較的リスクは低いです。
修正作業に必要なもの
修正作業を行うためには、以下のものが必要になります。
- FTPソフト:サーバーからホームページのファイルをダウンロードしたり、修正したファイルをアップロードしたりするために使います。
- テキストエディタ:HTMLファイルの中身(コード)を開いて文字を修正するために使います。Windows標準の「メモ帳」などでも可能ですが、より高機能なエディタを使うと便利です。
作業の基本的な流れは、サーバーからHTMLファイルをダウンロードし、テキストエディタで開き、該当の文字を探して修正し、上書き保存して、再びサーバーにアップロードする、というシンプルなものです。
【より詳しく】HTML編集方法はこちらへ
「実際にどうやるのか、もっと詳しく知りたい」という方は、別で具体的な手順を解説しています。
そちらを参考に、ご自身の責任の範囲で、小さな修正からチャレンジしてみてください。
それでも難しい場合はお気軽にご相談ください
「古いPCにしかソフトがない」「HTMLファイルを開いてみたら、コードが複雑すぎてどこを直せばいいかわからない」「ちょっと触ったらレイアウトが崩れてしまった」といった場合は、お気軽にご相談ください。
愛着あるホームページを、かえって壊してしまうことになりかねません。
そんな時は「ホームページ修正依頼」という選択肢が、最も確実で賢明な判断となる場合があります。
こんなお悩みならお任せください
自力での修正が難しいのは、以下のようなケースです。
このような古いホームページの修正案件を数多く手掛けています。
- 修正したい場所がソース上のどこにあるのかわからない。どこを直せばいいのかわからない
- ファイルやコードが古すぎて、エラーが出てしまう
- 文を削除しただけなのにレイアウトが崩れた
- スマホ対応など、部分的なデザインの修正も一緒にしたい
- サーバーやドメインの契約状況がよくわからない
サーバー契約がFTP情報などがよくわからない、という場合でも対応しています(サーバー会社への問い合わせ方法などをご案内させていただく場合があります)。
ご依頼いただくメリット
ホームページ修正をご依頼いただく最大のメリットは、確実性と時間の節約です。
ご自身で悩んだり、慣れない作業に時間を取られたりすることなく最短で正しい情報に更新できます。
その分の時間を、ご自身の事業や、本来やるべきことに充てていただくことができます。
ご依頼の流れと費用について
修正にかかる費用や、ご依頼いただく際の流れについては、別のページで詳しくご案内しています。
まずはお気軽にご相談いただき、お見積りを確認していただいてからご検討いただければと思います。
あなたのホームページを大切に
「10年以上前のHTMLサイト、どうしますか?」。この問いから始まった今回の投稿ですが、結論はシンプルです。
愛着あるホームページを手放す必要はありません。
古いデザインでも、情報さえ正しければ、あなたの事業を支える大切な「現役のツール」として、これからも活躍してくれます。
お客様のため、そしてご自身の事業のために、まずは「正しい情報に直す」という最初の一歩を踏み出してみませんか?
「なんだか久しぶりにやると難しい…」と感じられたときは、いつでもお手伝いさせていただきます。