フレッドアップデート


フレッドアップデート

フレッドアップデートは、2017年3月7日ごろに実施されたGoogleの大規模な検索アルゴリズム調整です。正式な名称はGoogleからは発表されておらず、この名称は当時GoogleのGary Illyes氏が「名前のないアップデートは全部 Fred と呼ぼう」と冗談半分に語ったことがきっかけでSEO業界に定着したものです。SEO専門家の間では、パンダアップデートペンギンアップデート同様、質に関する核心的なフィルターとして認識されています。

フレッドアップデートが対象としたのは、検索結果においてユーザーの利便性よりも収益性を優先していたサイトであり、特に広告やアフィリエイトリンクを乱用し、薄くて浅いコンテンツを量産するサイトが主な被対象でした。その結果、あるサイトではトラフィックが50%から最大で90%も急落するケースが報告され、SEO業界に大きな衝撃を与えました。

フレッドアップデートの影響を受けた対象

具体的には、広告の表示量が多すぎてユーザー体験を阻害しているサイト、特にページ上部やファーストビュー部分に広告が集中して目障りなレイアウトとなっていたサイトが特に影響を受けていました。

内容が希薄で情報価値が低く、他サイトのコピペやスピンしただけのコンテンツが多く、深みのないページばかりが量産されていたことも問題でした。アフィリエイトリンクが中心で、ユーザーの「知りたい」を満たすよりも報酬を得ることを優先したサイトも大きく順位を落とす結果となりました。

このようなサイトやページが評価対象から外された理由は、Googleが「ユーザーにとって価値あるコンテンツ提供」を基本姿勢としているためです。フレッドアップデートにより、品質の低い収益重視型サイトが検索から排除されることで、より健全で役立つ情報サイトが上位に表示される流れが強化されました。

具体的な影響事例も報告されています。GSQiによると、あるサイトではトラフィックが70%近く減少するなど大きなダメージを受け、反対に品質改善を進めていたサイトはオンライントラフィックが125%増加するなどリカバリーした例もあります。

フレッドアップデート後のSEO

では、フレッドアップデート後のSEOとして何が求められるのか。それはひたすらにユーザー志向です。具体的には、広告を適度に制限し、ユーザーが目的の情報に素早くアクセスできるレイアウトを設計することが重要です。また、質の高い独自コンテンツを増やし、単なる広告誘導ページから脱却する必要があります。

さらに、SEOの基本に立ち返り、Googleの「ウェブマスター向けガイドライン」や「品質評価ガイドライン(Quality Rater Guidelines)」を再確認し、自サイトの評価を高める体制を整えることが大切です。

また、薄いコンテンツやアフィリエイト重視型のページはできる限りリライトもしくは削除し、本当に価値のある情報を提供しているという信頼をGoogleに示すべきです。広告の割合も見直し、過剰なマネタイズ志向がサイト全体の評価を下げていないか、ユーザー目線で再設計することが求められます。

フレッドアップデートはGoogleがアルゴリズムを通じて明確に示したメッセージです。それは「中身のない収益偏重サイトは、もはや検索上位にふさわしくない」という信念であり、SEOにおける本質が価値ある情報提供にあることを再認識させるものでした。これ以降のSEOには、単なる技術的対策ではなくコンテンツとユーザー体験の質を中心に据えた長期的視点が重要となります。

Google検索アルゴリズムアップデート

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