以前の「頭文字Dに学ぶウェブサイト制作の気付き」同様、Web制作・Web関連カテゴリでも良いのですが、今回も雑談程度に書いてみようと思ったため、こちらに投稿します。
頭文字Dと同様、湾岸ミッドナイトも、SEMやSEOに関してたくさんの発見があります。
両者とも、ゲームセンターに行くとだいたい隣同士か表裏で並べられており、対比されることの多い漫画ですが、どちらとも大好きな作品です。
車をチューンすることと、SEOは共通点が多く、アニメなどを観ているだけで、様々な発見があります。
頭文字Dも湾岸ミッドナイトも土屋圭市さんが監修されています(だからアニメではエキストラ的にハチロクがちらほら出てくるのでしょうか)。
ということは、いつも土屋圭市さんにお世話になっているということになりましょうか。
ホームページ制作・ウェブサイト制作ということに関しては、直接的に「湾岸ミッドナイトの影響」ということはないのですが、それが、Webマーケティング活用とか、SEOの分野になってきた場合、やはり、どんどん関係してくるような実感があります。
SEOと北見チューン
湾岸ミッドナイトに出てくる「悪魔のZ」こと初期型のフェアレディZ、S30Zは、地獄のチューナー北見 淳が仕上げたL28改3.1Lツインターボを積んでいます。
それで、最後の方に明かされるのですが、面白いことにL28エンジンは特に特別な部品を組んでいないということです。
そういうところが「検索エンジン最適化」に通じるとことがあります。
もしSEOが単なる「検索結果順位向上」を意味するのであれば、少し話は異なりますが、あくまで「サイトやサイト内のページを最適化する」という意味として捉えるならば、エンジンだけでもダメ、足回りだけでもダメ、ターボを付けるのならば、それに合わせたセッティングを…と、一台の車を仕上げることとかなり共通する部分があります。
そして、ほとんどの人は「悪魔のZ」を必要とはせず、求めはしないものの、一部の人達には非常に魅力的に映るというポイントも面白いですね。
そして、ほとんどの人に求められはしないものの、求められないからといって意味が無いものではない、ということも面白いところです。
悪魔のZのL28エンジンだけのことについて語られているわけでもなく、普通あまり語られないボディのしなやかさまで、きちんと描写されています。
そんなところは、「サイト全体をどう検索エンジンに最適化するのか?」というポイントに通じるところがあります。
ホームページのフィールドと走るステージ
合わせて、チューン一つとっても、「どこで何がしたいのか?」というところがポイントです。
頭文字Dならば峠、湾岸ミッドナイトならば高速道路です。
もし頭文字Dのように峠ならば、300kmオーバーの車を仕上げても、結局そこまで踏み込めないですから、峠のステージに合わせたチューンが必要になります。
逆に湾岸ミッドナイトのように、高速道路ならば、頭文字Dの主人公、藤原拓海のハチロクは、おそらく出る幕はありません。
もちろんどんなステージにも共通する部分はあります。SEOでも同じです。ソーシャルメディアの活用でも同じことがいえます。
しかし、この差を理解しないということは、これはSEOを一元化して捉えることと似ています。
ホームページ(ウェブサイト)がどういったフィールドでどのように活用されるべきか、ということをしっかり捉えないと、様々な情報に右往左往してしまうことが起こりえます。
大規模なメディアサイトなどの方法論、アフィリエイトブログなどの方法論、そして一般的な企業の公式サイト、それぞれSEOにもアプローチの仕方が異なるはずです。
それは、どんな車をどんなところで走らせるのか、ということに似ています。
公道での普段使いに、F1カーは不便です(そもそも走れないですが)。
そしてコストと実質的なマーケティング効果との兼ね合いという点も非常に似ています。
ホームページ制作会社が作るサイトと無料のブログの違い
「ホームページ制作会社が作るサイトと無料のブログの違いはなんですか?」
あまり外部のサービスとの比較は差し控えようと思いましたが、先日、個人的なソーシャルでのやり取りの中で、サイト運営についてこんな質問を頂いたので、少しだけ内容を変更して、こちらにも残しておこうと思います。
ちょうど、この「湾岸ミッドナイトに学ぶSEOの気付き」を執筆予定だったので、車に関する例えになりました。
ホームページ制作会社(Web制作会社)が作るウェブサイト・ホームページと、無料のレンタルブログのとの違いについてですが、Webマーケティング効果やSEO、そしてそれに伴う検索順位でのランキングなどの分野では、この両者の違いのイメージは結構単純です。
もし違いを車で例えるなら
もし車で例えるならば、
- 無料のレンタルブログは、初心者でも乗りこなしやすいオートマの軽自動車
- そして、私達制作会社が制作させていただくホームページ(ウェブサイト)は、ステージに応じて最速を叩き出すMTのチューンドカー
おそらく、サイト運営にまだ慣れていらっしゃらない間は、オートマ車のほうが乗りこなしやすいでしょう。
さらに無料のレンタルブログなどは、ソーシャルネットワークのような性質もあるため、検索経由以外での、ウェブサービス内からのトラフィックもあり、さらに初心者には最適かもしれません。
しかしながら、本気で周りとスピードやタイムを競い合うときには、それが裏目に出ます。
根本的な仕様の影響で、いくら改造しても限界にはすぐ到達します(エンジンルームのサイズ的にいきなりRB26なんかは積めないですからね)。
そして、その先には行けません。
SEOは、基本的にチューニング
ここで面白いのが、SEOとよばれるものは、基本的にチューニングです。
何かを取り替えたり、調整したりして、パワーを出したり、旋回能力を高めたり、パワーロスをなくしたり、トルク配分を調整したり…
でも、いくらそんなチューンをしても、その効果は、サイトの改良やコンテンツの配信など、「アクセルを踏み込まないと」結果は芳しくないものになってしまうでしょう。
しかし、MTのチューンドカーが本当に踏み込んだ時、オートマの軽自動車の出る幕はありません。
無料ブログは、文字通り無料ですので、コンテンツ配信の練習にはよいかもしれません。
軽自動車には軽自動車の役割があります。それはそれで評価すべきことです。
ただ、峠や高速道路、そしてサーキットでは、少し分が悪い側面があるのと同じように、Webマーケティング活用やSEMでは、性質上少し不利なポイントも確実にあります。
軽自動車のまま走り続けるのもいいでしょう。本当の軽自動車と同じように乗りやすくて小回りがきいてローコスト(運営には手間がかかるため)ですから、それはそれで一つの選択肢だと考えます(ただレンタルブログは、もともと個人的な日記などの利用を想定したものですが…)。
ただ、例えば企業の公式サイトの場合、ほとんどの場合、車の戦闘力という意味では、効果が薄まるかもしれません。
それも企業間取引がメインの事業か、一般消費者を対象とした事業か、など、業種によって千差万別です。
しかしながら、コンパクトカーのようなサイトが最適なステージに、わざわざ「悪魔のZ」のようなモンスターサイトの制作をおすすめすることはありません。
SEOひとつとっても、この両者に共通する部分はたくさんあります。
しかし、やはりMTチューンドカーにしか実現できない領域もあります。
それぞれコストとリターン・役割に応じて活用を考える必要があるでしょう。
いつもたくさんの発見が
頭文字Dや湾岸ミッドナイトを観るといつもたくさんの発見があります。
それらは本当に細かいことが多いですが、「あとコンマ一秒縮める」ということを私たちWeb制作サービスを提供する会社は、いつもどこかでそれを意識する必要があります。
それは、普段、ほとんどの方にあまり求められないものであっても、私たちはそれを常にサービスの向上として反映していくことが責務だと考えています。
楠みちはるさん、土屋圭市さん、ありがとうございます!