Web集客の方法を考える上で必要なアクセス経路の分類

Web集客の方法を考える上で必要なアクセス経路の分類


様々なWeb集客の方法について、オフラインからのWeb集客を含めた「集客」にかかるWebマーケティング方法を細かく分類し押さえておくことで、取るべき施策や費用対効果、Web集客方法の中の優先順位などを把握しておくことができます。

企業がWebマーケティング活動を行う上で可能な各種Web集客方法について、アクセス経路の分類と特徴、ホームページなどへの流入経路の分類について掲載いたします。

Web集客方法を分類する前に、Web集客の対象となる母体が必要になります。

Web集客の母体となるのは公式ホームページ(公式サイト)やキャンペーン用サイト、もしくは直接的なコンバージョンを狙ったランディングページなどです。その他SNS公式アカウントなどがそれに該当します。

  • 公式ホームページ(公式サイト)
  • キャンペーン用サイト
  • 直接的なコンバージョンを狙ったランディングページ
  • SNS公式アカウント

店舗集客であれば、店舗への来店が「集客」であり、母体はその店舗となりますがこうした店舗集客はWebマーケティングにおいては、コンバージョンとして取り扱います。

こうしたことから、このページでのWeb集客とは、Webの仕組みを使った上でのアクセス先となるページなどへのユーザーの訪問を意味します。

各種Web集客方法は見込み客ユーザーとの接点づくり

各種Web集客方法は見込み客ユーザーとの接点づくり

Web集客の方法を考える上で、まずどのようなマーケティング活動でも、まずは誰かと「接点」をもつ必要があることが前提となるのと同じように、Webマーケティングにおいては、軸となるホームページやランディングページなどと見込み客をマッチングさせる方法を検討していく必要があります。

それが直接的な見込み客層でなくとも、ひとまずは企業の外側にいる誰かとマーケティングの軸となる場所との接点を持たないと、純粋な売上は発生しません。

仮に、ホームページからの「お問い合わせ獲得」や「商品販売」といった直接的なマーケティングを行わず、広告収入を目的としたメディアサイトを運営している場合であっても、Webユーザーとの接点がないと、広告収入も発生しません。

新規開業・独立・起業時にまずやるべきWeb集客方法

ホームページなどへの流入経路の分類

ホームページなどへの流入経路の分類

基本的にはWebマーケティング方法としてWeb集客の母体として公式ホームページを利用する場合で考えた時、ホームページへの流入経路(アクセス元)としての分類がそのままWeb集客方法の分類となります。

ホームページへの訪問者の流入経路はおおむね次のとおりです。

  1. 検索エンジン(自然検索)
  2. 検索エンジン(リスティング広告)
  3. 参照トラフィック(他サイトからの紹介リンク)
  4. アドネットワーク広告(ディスプレイ広告・バナー広告)
  5. アフィリエイト広告(商品紹介広告)
  6. ソーシャルネットワーク(シェア)
  7. ソーシャルネットワーク(SNS広告)
  8. メール内参照リンク
  9. 直接訪問(名刺・会社案内などオフラインから)

それぞれの流入経路の分類に対応するWeb集客方法、Webマーケティング施策

それぞれの流入経路の分類に対応するWeb集客方法、Webマーケティング施策

そして、これらに対応する基本的なWeb集客方法、Webマーケティング施策は次のとおりです。

  1. 検索エンジン(自然検索) SEOやオウンドメディアコンテンツ配信
  2. 検索エンジン(リスティング広告) AdWordsやYahoo!プロモーションなどの利用
  3. 参照トラフィック(他サイトからの紹介リンク) 自然発生、もしくは相互リンク等
  4. アドネットワーク広告(ディスプレイ広告・バナー広告) アドネットワーク・ディスプレイ広告の利用
  5. アフィリエイト広告(商品紹介広告) アフィリエイトの利用
  6. ソーシャルネットワーク(シェア) ソーシャルアカウントの開設と利用、第三者から自然発生
  7. ソーシャルネットワーク(SNS広告) Facebook広告やX広告(Twitter広告)など
  8. メール内参照リンク メール送信、メールマガジン配信
  9. 直接訪問(名刺・会社案内などオフラインから) Web以外での活動によってホームページなどへの誘導

それではこれら分類を元に、Web集客にかかる各種方法の概要と特徴を見ていきましょう。

基本的には、ホームページへの誘導がメインになりますが、一部直接的なコンバージョンを対象としたものがあります。

検索エンジンの自然検索

検索エンジンの自然検索

ホームページへの集客を考える上で一番自然でランニングコストがかからないものは、Google、Yahoo!、Bingなどの検索エンジンの利用における通常のWeb検索、つまり自然検索からのWeb集客です。

これは検索エンジン上で検索キーワードを入力した時に表示される検索結果一覧からのアクセスです。

この自然検索からのアクセスにはいくつかの方法があります。

ホームページ全体のSEOとトップページの検索上位表示

ホームページ全体のSEOとトップページの検索上位表示

まず、旧来から取られているWeb集客方法の最も基本的な方法になりますが、ホームページ全体にSEO(検索エンジン最適化)を施すことによって、トップページを検索結果で上位表示させてアクセスを獲得する方法です。

トップページへのアクセスに集中するあまり、被リンクに依存した形のSEOが流行しましたが、ペンギンアップデート以降は、外部SEOは極めてリスクの高い方法となりました。

SEO(SEO対策)

とりわけ2022年以降は、「ヘルプフルコンテンツアップデート」が実施されたため、ユーザー役に立つコンテンツを高く評価される傾向にあります

検索エンジン最適化の技術的な面だけでなく、より一層コンテンツ制作、企画、編集にも技量が必要になりました。

コンテンツページへの幅広いアクセス

コンテンツページへの幅広いアクセス

一般的な内部SEO、外部SEO、コンテンツSEOによって、トップページへのアクセスだけでなく下層に配置されたコンテンツページへのアクセスを獲得する方法があります。

こうしたアクセスを獲得するためにはオウンドメディアの設置によってコンテンツマーケティングを行うことが理想的です。

オウンドメディア

オウンドメディアとは自社メディアを意味し、公式ホームページ内にブログ機能などを設置することです。

オウンドメディア

コンテンツマーケティング

コンテンツマーケティングとはオウンドメディアでのコンテンツ配信によって、コンテンツページへのアクセスやサイト全体のコンテンツSEOを狙うWebマーケティング方法です。ニーズ喚起等によるコンバージョン促進のための方法でもあります。

コンテンツマーケティング

検索エンジンのリスティング広告(PPC広告)

検索エンジンのリスティング広告(PPC広告)

検索エンジンのリスティング広告(PPC広告)も旧来から取られているWeb集客方法の最も基本的な方法になります。

これは、競合性の高い業種であったりコンテンツ不足や基本的なSEOに不備があったりと、トップページやコンテンツページが検索結果でそれほど上位には表示されず、Web集客が芳しくない場合に利用される方法です。

また、リスティング広告は、ホームページへのアクセスを確保するためではなく、直接的なコンバージョン(お問い合わせ、メールマガジン登録、商品購入など)を狙うために、広告用のランディングページとの組み合わせで活用されるケースもあります。

Google AdWordsやYahoo!プロモーションなど

代表的なリスティング広告(PPC広告)は、Google AdWordsやYahoo!プロモーションなどGoogle、Yahoo!といった代表的な検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告です。

検索結果リストの上部や下部、場合によってはサイドなどにテキストで「リスト」として広告が挿入される形になります。通常、1クリックあたりの費用が入札で決定され、1クリックごとに費用が発生します。

参照トラフィック(他サイトからの紹介リンク)

参照トラフィック(他サイトからの紹介リンク)

参照トラフィック(他サイトからの紹介リンク)というルートがあります。これは外部サイト上に掲載されたリンクを辿ってやってくるアクセスです。

記事内で紹介される形から、参加団体の参加企業一覧ページまで様々な形で外部サイトで紹介される可能性があります。

人気のあるコンテンツは外部サイトで紹介されやすく自然に参照トラフィックを獲得することができます。外部サイトからの被リンク獲得による外部SEO効果も生じます。

アドネットワーク広告(ディスプレイ広告・バナー広告)

アドネットワーク広告(バナー広告)

アドネットワーク広告(ディスプレイ広告・バナー広告)は、検索リスティングとは異なり、レンタルブログ等にバナー画像で表示されるWeb広告です。一般的には表示回数ごとに費用が発生します。

アフィリエイト広告(商品紹介広告)

アフィリエイト広告(商品紹介広告)

アフィリエイト広告(商品紹介広告)は、ブログ等で商品が紹介され、実際に購入された時に広告費用が必要となるタイプのWeb広告です。

商品の売上に対して数%の広告費用が必要になります。一般的には、商品購入がなければ費用は発生しません。

ソーシャルネットワーク(シェア)

ソーシャルネットワーク(シェア)

ソーシャルネットワーク(SNS)上でシェアされると、それ自体が認知度向上に繋がりますが、掲載されたURLがクリックされると、自社ホームページ等へのアクセスを獲得することができます。

一般的にFacebook、X(旧Twitter)が中心となります。

企業ホームページのトップページがシェアされることよりも、オウンドメディアコンテンツの中の人気のあるコンテンツページがシェアされやすい傾向にあります。

ソーシャルネットワーク(SNS広告)

ソーシャルネットワーク(SNS広告)

ソーシャルネットワーク(SNS)上の広告によるアクセスです。SNS上での投稿への広告や、自社ホームページURLなどの広告の種類があります。

メール内参照リンク

メール内参照リンク

メール内に掲載されたURLを辿ってやってくるアクセスです。

直接訪問(名刺・会社案内などオフラインから)

直接訪問(名刺・会社案内などオフラインから)

名刺や会社案内に掲載されたURLやQRコード経由でやってくるアクセスです。

その他、チラシにURLやQRコードを掲載しておくと直接訪問アクセスを獲得しやすくなります。

アクセスを獲得する方法は有償のものから無償のものまで

アクセスを獲得する方法は有償のものから無償のものまで

アクセスを獲得する方法、アクセス経路は有償のものから無償のものまでたくさんあります。

ある程度の予算を必要とするものから少しの手間で工夫できるものまで様々な方法があります。

集客効果は一定以上のアクセス数を獲得してから目に見えて形になります。

現在のサイト規模に応じて、無理のない範囲から始めて徐々にアクセスを獲得していくことが望ましいと考えられます。

(初回投稿日 2023年5月10日)

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