ホームページを有効活用するためのチェックポイント

ホームページを有効活用するためのチェックポイント


ホームページを有効活用するためには、様々なチェックポイントがあります。

ホームページは一旦制作すると、大幅なリニューアルを検討する頃までしばらくの間、そのままにしておくということが一般的であると考えられます。

「良いお店」は、認知度があったり、店の作りが最適になっているだけでなく、人が出入りして「活気のあるお店」であるイメージが非言語的な要素として店舗集客に影響を与えていることと同じように、ホームページも常に新鮮な状態を保つ必要があります。

「ホームページを有効活用する」ということになれば、「SEOかな?」とか「コンバージョンへの導線かな?」、「効果的なタイトル付けだろうか?」など、ポイント的な情報を考えてしまいがちです。

しかしながら、それぞれの要素は、車の四輪、いや、エンジンとタイヤとボディ、シャフト、ステアといったように、それぞれが大切な要素で、各要素がある程度バランスが取れていないとうまく走ることができないように、ホームページもうまくWebマーケティング活用することができません。

年始よりたくさんの新春スペシャルコンテンツをお送りしましたが、実質的に本年一発目の「Web制作・Web関連」です。

それでは今回は、ホームページを有効活用するためのチェックポイントを軽めに大まかに見ていきましょう。

ホームページを有効活用する前の大前提

ホームページを有効活用する前の大前提

まず、ホームページ制作やホームページ運営の目的がはっきりしないと、「有効活用できているかどうか?」というところがうまくつかめません。

同業他社や友人知人の会社がホームページを運営しだして、何となくホームページの必要性を感じ、ひとまずホームページを公開することだけが目的となっているケースはよくあります。

しかし、そうしたように漠然としたプランの中制作されたホームページにはほとんど意味がありません。

ホームページの目的がはっきりした上で、その目的に沿ってホームページ制作を行い、運営していくことでうまくホームページを有効活用することができます。

「お問い合わせを獲得する」という目的

「お問い合わせを獲得する」という目的

ひとまずおおまかに、ホームページから「お問い合わせを獲得する」ということが目的だとしましょう。

そうすると、一般的な営業活動と同じように、「お問い合わせの対象となる製品やサービスが明確にあること」が必要です。

そして、そのサービスを事細かに理解できているということ、そして、「その内容を人に伝えることができる」という要素も必要になります。

ホームページ制作や、ホームページの有効活用を考える上で、この2つの要素が最低限大前提となる条件となります。

  1. コンバージョンの対象となる製品やサービスが明確にあること
  2. その製品やサービスを熟知し、人に説明できるということ

それではこの点についてもう少し細かく見ていきましょう。

コンバージョンの対象となる製品やサービスが明確

コンバージョンの対象となる製品やサービスが明確

「コンバージョンの対象となる製品やサービスが明確にある」ということが案外忘れられがちなホームページがたくさんあります。

(ここでの「コンバージョン」とは、転換を意味し、ホームページへのアクセスに対する、問い合わせや商品購入などのアクションを意味します)

ホームページを有効活用できていない会社のホームページの特徴のひとつとして、ホームページの内容を熟読しても、「どのようなサービスを取り扱っているのかが具体的にはわからない」という状態になっているという点が挙げられます。

「そんなわけがない」

ということを思われるかもしれませんが、明らかに既製品のEC(ネットショップ)などを行っている場合などは除いて、一般的な企業ホームページでは、このようなケースがよくあります。

例えば、「システム開発会社」のホームページを考えてみましょう。

一口にシステムと言っても、ハードに組み込むものから、私たちのようなWebシステムを扱う会社、iPhoneアプリを開発する会社などたくさんの「システム開発」があります。

そうした場合に、明確に「何を売っているか」が見えるホームページはそれほどないかもしれません。

確かに同業者同士ならば、Rubyという単語などが表示されていれば、なんとなくわかりますが、それでも、その言語を用いてどんなシステムを作っているのかが見えにくい場合があります。

「システム開発」という言葉、概念は抽象的な単語となります。より具体的な表現を増やしていくことで、何をサービスとして提供してくれる会社かということが明確になりますし、専門的なキーワードによるホームページへのアクセスも増加していきます。

ある程度複数の参考事例を知りたい

ホームページを有効活用 ある程度複数の参考事例を知りたい

さて、プロジェクトの内容をあまり公にできないということもよくあると思いますが(弊社もホームページ制作実績の実名公開はしておりません)、もしかしたらホームページに掲載されているサービス内容がぼやけている理由は、「何でもできる」という点にに起因しているのかもしれません。システム開発会社であれば、「そのプログラミング言語であればなんでも作れる」という感じです。

世の中には様々な業種の会社がありますが、ホームページを有効活用できていない理由の中の、「掲載内容が漠然としている」という点について、簡単には「その周辺業務ならなんでもできる」ということが一つの原因となっているのかもしれません(もちろんなんでもできるというのは素晴らしいことです)。

ただ、ホームページを見ている側は、その「なんでもできる」のうち、少なくともある程度複数の参考事例を知りたいと考えているのではないでしょうか?

「とりあえずシステム開発会社であることはわかるけど…」

もしかしたら、ホームページを有効活用できていない、ホームページからお問い合わせが来ない理由はそんなところにあるかもしれません。

とはいっても、コンテンツページに関しては、一つの戦略として村上春樹さんの1Q84のようにプロモーションにおいて、あえて中身を知らせないという方法も面白いかもしれません(Webではどうなんでしょう)。

業種にもよりますが、ホームページを見るユーザーとしては、それほどその分野に詳しくない人が多いという可能性があります。

ホームページに掲載するサービス内容についても、「ある程度複数の参考事例を知りたい」と思っているかもしれません。

製品やサービスを熟知し、人に説明できる

製品やサービスを熟知し、人に説明できる

一般的にコミュニケーションとは「人と仲良くする」とか「和を大切にする」と言ったように捉えられている場合がありますが、本来は、「自分の意志を相手にうまく伝える」「相手の意志をよく理解する」というような意味を持っています。

ホームページは、一応閲覧されるだけであれば一方的なWebコミュニケーションです。

つまり「自分の意志を相手に伝える」という役割を担っています。

ということは、先ほどのポイントである「自分がどんな意志を持っているのかを明確に捉える」ということの必要があります。

「どんなことができるのか」、「自分たちのサービスの本質は何か」というようなポイントを明確に捉えて、相手にうまく伝えるという事ができなければ、対面した営業であってもうまくはいきません。

ホームページ上で「最低限伝えるべきポイント」をしっかり押さえること

ホームページ上で「最低限伝えるべきポイント」をしっかり押さえること

対面している間は、表情の変化や多少の言語の意味合いの揺れを双方が調整して考えますから、なんとか理解し合えることもあるのですが、ホームページはこの段階では一方的な発信です。

ホームページに掲載するコンテンツは「業種に詳しくない初めての人が読んでもわかりやすく」、というのが理想的ですが、「わかりやすく」という点よりも、「最低限伝えるべきポイント」をしっかり押さえることが重要ではないでしょうか?

平たく優しい文章であっても、結局最低限伝えるべきポイントが伝わっていないと、ホームページを通じた「お問い合わせ」には繋がりにくいと考えることができます。

以前に「束ねて抽象化して具体的に生成する ホームページのコンテンツ制作の掟」という相当ややこしい記事を書きましたが、自社製品やサービスの特性を細かく理解した上で(おっと恐縮です。既に理解されているはずです)、文章を要約してもそれでも残るポイントを洗い出してみるのも一つの手です。

対面で営業する場合に「このポイントとこのポイントは絶対に話している」というところをリストアップしてみるのも良いのではないでしょうか?

営業スタッフの新人研修のように、「家族や友達に自分の会社やサービスを説明する場合に話している、企業の特徴やサービスの特徴」を捉えてみるのも良いかもしれません。

ホームページを有効活用するための接点づくり

ホームページを有効活用するための接点づくり

ホームページを有効活用するためには、「営業活動」、「マーケティング活動」と同じように、何かしらの形でホームページとWebユーザーを繋ぐ必要があります。前提が整った段階での第2ステップです。

例えば、あなたが企業の営業担当だった場合に、「何を売るか」が明確で、「その売るモノを熟知し、人に説明できる能力」があったとしても、誰にも合わず、誰にもその「売るモノ」の話をしなかった場合、おそらく営業成績はひどいものになるでしょう。

積極的な飛び込み訪問営業や電話営業から、広告物を利用した反響型営業まで、企業の通常の営業活動の中でどの方法であっても、必ず「見込み客」との接点づくりをしているはずです。

まれにそうした活動をしていなくても、何かの趣味の集まりに行って、あるサービスを提供している会社で営業担当をしているということを誰かに話したことがあるのであれば、ニーズが合えば相手から連絡が来て売れることもあるかもしれません。

しかしこの場合でも、「あるサービスを提供している会社で営業担当をしている」ということを誰かに話したという一種のマーケティング活動がきっかけになっています。

この構造が、ホームページを有効活用するための「接点づくり」の間接的なキーポイントとなります。

コンテンツマーケティングですね。しかし、非常に間接的で、効果が出るまでに時間を要します。

接点づくりのための方法論としての検索順位向上やWeb広告、ソーシャル集客、コンテンツマーケティング

接点づくりのための方法論としての検索順位向上やWeb広告、ソーシャル集客、コンテンツマーケティング

何を売るかが決まった、売るための準備も整った、となれば次はその準備を活かすために人と会う必要があります。

ホームページで言えば、アクセスです。接点を作ることが必要になります。

SEOによる検索順位向上やリスティング広告などのWeb広告、ソーシャル集客、そしてコンテンツマーケティングなどは、こうした接点づくりのための方法論にしか過ぎません。

様々な方法を用いて「アクセスを多く獲得する」というのはあくまで接点づくりにしかすぎないため、接点が作れるのであればどのような方法でも良いですし、Webの空間に限定する必要もありません。

なお、チラシの利用などWeb以外のところでのホームページの告知も有効です。

ただ、もしホームページを有効活用できていない理由のひとつがホームページのアクセスにあるのならば、そうした点を改善していくのもひとつです。

コンバージョンに至るための導線づくり

コンバージョンに至るための導線づくり

「明確な事業内容を知らせるコンテンツを作った。

お問い合わせ獲得のためのしっかりとしたコンテンツを作った。

ホームページのSEOもじわじわ効果が出てきている。

少しアクセスが少ない気がするのでリスティング広告も利用して、ある程度のアクセスを補っている。

ソーシャルアカウントも開設して運営している。

でもお問い合わせが来ない…」

そんなこともよくあります。

「もう少しSEOに力を入れて、アクセスを伸ばせば…」

「ソーシャルのフォロワーを増やそうか…」

「リスティング広告費を倍にしてみるか…」

そうした施策で改善できる場合ももちろんあります。

でも、もしかすると「どれかが少し方向性がずれている」という可能性があります。

もしこうした点に問題がなさそうなのに、全くお問い合わせが獲得できておらず、ホームページを有効活用できていないのであれば、SEOやリスティング広告、アドネットワーク広告の利用でアクセスの母数を伸ばしても徒労に終わる可能性もあります。

もしホームページに安定的なアクセスがあるのであれば、コンバージョンに至るための導線を考えて、ホームページを再構築したほうが良いかもしれません。

そこまでいかなくても、結構お問い合わせフォームがエラーを起こしていたとか、ホームページに電話番号を載せていなかったというオチもあったりします。

それぞれのホームページ施策を再考し、改良する

それぞれのホームページ施策を再考し、改良する

インターネット上にはたくさんのWebマーケティングの方法に関する情報があります。

ホームページ制作に関する情報、ホームページのアクセスアップの方法、SEOによる検索順位向上のための方法、SNSの活用の仕方…

しかし、ホームページ制作やSEOに関する情報が正しくても、それぞれの施策が若干ずれていれば、要素の数だけズレが大きくなり、結果的にホームページを有効活用できずに終わってしまう場合があります。

ホームページを公開した後でも、その効果(SEOなら検索順位やアクセス数などのSEO効果、WebマーケティングならCVRなど)を測定し、改良を重ねていく必要があります。

まずはアクセス解析を導入し、内容チェック

ホームページ有効活用 アクセス解析導入・内容チェック

ホームページを有効活用できているのかどうか、あと一歩でお問い合わせにつながらない状態なのか、それとも、根本的にまだまだヨチヨチ歩き状態なのか、といったことも、「お問い合わせのメール」や「電話問い合わせ」を指針にしてしまうと、施策効果が見えてきません。

まずはホームページのアクセス解析やサーチコンソールの検索アナリティクスを利用して、現状を把握してみましょう。

どんなキーワードでホームページへのアクセスがあるのか、どのページは滞在時間が長いのか、などなど、ホームページの現状の効果をひとまず数値で把握して、予測し、改良していくしかありません。

「高品質」の意味のズレ

ホームページ有効活用 「高品質」の意味のズレを解消

例えば、極端ですが「高品質なコンテンツを作ろう」ということで、有名作家にイラストを依頼して、その画像をページに貼り付ければ、社会的には「有名作家の描き下ろし画像」ということで、高品質コンテンツになりますが、そんな背景を誰も知らない状態でホームページ上で画像をポツンと公開しても、検索エンジンとしては低品質コンテンツとみなされるかもしれません(もちろん話題づくり・バズの仕掛けがあれば別です)。

ホームページの有効活用には、こうした「高品質」の意味のズレを解消して有効的な施策を実施していきましょう。

SEOキーワードの見直し

ホームページ有効活用 SEOキーワードの見直し

SEOに関しても、特定キーワードで上位になったとしても、そのキーワードの検索ボリュームが少なかったり、実は見込み客とは少しずれたユーザーばかりがアクセスするといったことも考えられます。

これは例えば、税理士事務所の場合、税務サービスを求めているユーザー層にアプローチすべきが、「税理士資格取得の勉強をしている人」にばかり見られているという現象などです。

リファラートラフィック獲得やソーシャルシェアなど、間接的に効果がある事がありますが、もし、SEO施策している最重要キーワードのでのアクセスがそうしたユーザーしか集められていないのであれば、キーワードの見直しが必要になるでしょう。

検索アルゴリズム変更や競合による順位入れ替えに対応する

検索アルゴリズム変更や競合による順位入れ替えに対応する

どうしても検索エンジンの検索結果リストはトップ10しか1ページ目に表示されません(設定を変えていれば別ですが)。

この検索順位は検索アルゴリズムの改良や競合サイトのホームページ品質向上などを原因として、下落する可能性をいつでも内在しています。

もしアクセス数が低下した場合は、そうした変更に対応する必要が出てくるでしょう。

具体的なマーケティング用ページを新設する

具体的なマーケティング用ページを新設

最初の方で触れましたが、よくあるパターンとして、例えば、単純に「広告代理店」として、地域名を含む検索キーワードでローカルで検索順位が上位であっても、ホームページを見てみたら、広告代理店であるのはわかるものの、具体的なサービス内容と、それを利用する場合の問い合わせ方法などがしっかりページとして存在しておらず、それを見たユーザーはどうアクションを起こしていいのかわからない場合があります。

そうした場合に「サービスの利用方法」などをしっかりと作るのも良いかもしれません。

既存コンテンツの見直し

ホームページの有効活用 既存コンテンツの見直し

ホームページへのアクセスが足りないのであれば、SEOやリスティング広告に費用をかけてある程度のアクセスを集める必要がありますが、既存コンテンツの見直しと改良はコンテンツSEOをはじめ、SEOとしての効果もある他、ユーザーへのメッセージ性向上・訴求力の高まりにより、お問い合わせ率向上にも貢献します。

ホームページを有効活用するための大まかなチェックポイント

ホームページを有効活用するための大まかなチェックポイント

ホームページを有効活用するための大まかなチェックポイントは次の通りです。本当におおまかです。

  1. ホームページを制作し、利用する前提として、コンバージョンの対象となる製品やサービスが明確にあること
  2. きちんと人に説明できるレベルで、その製品やサービスを熟知し、ホームページのコンテンツとして落とし込むことができていること
  3. SEOやリスティング広告、ソーシャルの利用でホームページのアクセスを確保し、ユーザーとの接点ができていること
  4. お問い合わせといったコンバージョンに至るための導線が確保されていること
  5. それぞれの施策にズレがないこと、ホームページを改良していくこと

ホームページをどうWebマーケティング利用するかという方法論には流行りのようなものもありますが、いちばん大切なのは1番と2番ではないでしょうか。

あとの施策は外注で何とかなりますが、この2つがしっかりしていないと、「空振りのアクセス」ばかりが増え、結局ホームページの有効活用ができないことが予測されます。

自社ホームページを有効活用できていないかもと思ったら…

自社ホームページを有効活用できていないかもと思ったら…

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