もう惑わされない!WordPressはとっくにノーコード・ローコードだった?新しいCMSを探す必要はない


ノーコード・ローコードの波に「ちょっと待った!」最近、耳にしない日はないと言ってもいいくらい、「ノーコード」「ローコード」という言葉をあちこちで目にします。Webサイト制作やシステム開発の現場だけでなく、ビジネス雑誌やニュースサイト、SNSのタイムラインまであらゆる場所でその名を目にするようになりました。まるで、これからの時代は「コードを書かないのが当たり前」「素人でもプロ並みのものが作れるようになる」といったメッセージが新しい波のように押し寄せているかのようです。

もちろん、誤解しないでいただきたいのですがノーコードやローコードのツールが持つ可能性は、本当に素晴らしいものがあるとは思っています。

専門的な知識がなくても直感的な操作でアイデアを形にできる、開発にかかる時間やコストを大幅に削減できる、これらは、デジタル化が加速する現代におい、多くの人にとって魅力的な選択肢であることは間違いありません。特に、中小企業や個人事業主の方々にとっては、ITリソースが限られる中で、自社のホームページや業務システムを内製化できる光明に見えるかもしれません。

しかし、そうした華やかな宣伝文句の裏で私たちは一度立ち止まって考える必要があるのではないか?と考えています。

「ノーコード」「ローコード」という言葉に踊らされて、いま使っているツールを見直したり慌てて新しいツールを探し始めたりする前に、本当にそれがあなたにとって必要なことなのか冷静に判断する時間が必要です。

(あなたがもし現在、WordPressを使ってホームページを運営しているのなら、すでにあなたは「ノーコード」あるいは「ローコード」の世界を体験している可能性が極めて高いからです。何を今さら、という感覚を覚えている方もいるかもしれません)

この投稿では、「ノーコード」「ローコード」という新しいバズワードに惑わされることなく、WordPressユーザーである方、そして「何か特別なノーコード・ローコードCMSを探そう」と考えている方にも、いま一度ご自身の足元を見つめ直すきっかけを提供したいと考えています。

もしかしたら、新しいホームページツールを探したり、高額な移行費用をかけたりする必要はまったくないのかもしれません。

「何を今さら?」WordPressユーザーの素朴な疑問

「何を今さら?」WordPressユーザーの素朴な疑問

「ノーコード?ローコード?ああ、あれね。」

そう思ったあなたは、きっとWordPressのベテランユーザーか、そうでなくとも数年以上WordPressでホームページを運営してきた方ではないでしょうか。なぜなら、WordPressを使っている私たちからすれば、最近になって騒がれている「ノーコード」や「ローコード」といった概念は、実はとっくの昔から、ごく当たり前のようにWordPressの中に存在していたからです。

少し思い出してみてください。

WordPressを使い始めたばかりの頃、あなたはコードを一行も書かずに、魅力的なホームページを立ち上げることができたはずです。どうやって実現したか?そう、テーマプラグインです。

世界中の開発者やデザイナーが提供する膨大な数のテーマの中から、自分のイメージに合ったものを選び、クリック一つで適用する。

するとどうでしょう、あっという間にプロが作ったような洗練されたデザインのホームページができあがります。

これがまさに、コードを書かずに見た目を構築する「ノーコード」の典型的なアプローチです。

WordPressにおけるお問い合わせフォームやSNS連携、SEO対策

さらに、お問い合わせフォームを設置したい、SNSとの連携をしたい、SEO対策を強化したい、といった特定の機能を追加したいときも専門的なプログラミング知識は必要ありませんでした。

WordPressの管理画面から、目的のプラグインを検索し、インストールして有効化する。それだけで、欲しい機能が魔法のように追加される。これもまた、機能追加における「ノーコード」の実践に他なりません。

必要なコードはプラグインの裏側に隠されており、私たちはその存在を意識することなく恩恵だけを享受できるわけです。

WordPress 5.0から導入されたブロックエディタ(Gutenberg)

そして、WordPressが「ノーコード」の体験をさらに深く、そして直感的にしたのが、WordPress 5.0から導入されたブロックエディタ(Gutenberg)の登場でしょう。それまでのクラシックエディタでは、ある程度HTMLタグを意識してコンテンツを作成する必要がありました。

WordPress 投稿画面 Gutenberg

WordPress 投稿画面 Gutenberg

しかし、ブロックエディタに変わってからは、まるでレゴブロックを積み重ねるように、文章、画像、動画、見出しといった要素を「ブロック」として配置できるようになりました。

このブロックエディタの登場は、ホームページの「コンテンツ作成」という領域において、まさに革命的な「ノーコード」体験をもたらしました。

テキストの装飾、画像の配置、カラム(段組み)の設定、ボタンの追加なども、コードを書くことなく、マウスのドラッグ&ドロップや、ツールバーの簡単な操作だけで完結するようになりました。

視覚的にレイアウトを確認しながら、直感的にコンテンツを組み上げていける。これはまさに、多くのノーコードツールが目指す「What You See Is What You Get (WYSIWYG)」の世界を、WordPressが標準で提供していることに他なりません。

WordPress 固定ページ 投稿画面 Gutenberg

WordPress 固定ページ 管理画面 Gutenberg

「ノーコード」という言葉が盛んに叫ばれるようになったのはここ数年のことです。

しかし、WordPressは、ブロックエディタの導入やテーマ・プラグインのエコシステムを通じて、はるか昔からユーザーに「コードを書かずに高度なホームページを作る」という体験を提供し続けています。

そう考えると、「今さらノーコードって言われても、WordPressユーザーはとっくにその恩恵を受けてるんだけどな…」という、素朴で、しかし確かな疑問が湧いてくるのも当然だと思いませんか?

この「何を今さら?」という感覚こそが重要です。

WordPressが具体的にどのような形で「ノーコード・ローコード」の力を秘めているのか、さらに詳しく見ていきましょう。

WordPressがすでに持っている「ノーコード・ローコード」の力

WordPressがすでに持っている「ノーコード・ローコード」の力

では、具体的にWordPressがどのように「ノーコード」「ローコード」の概念を私たちの手のひらにもたらしてきたのか、その力を改めて見ていきましょう。新しいツールに目を向ける前に、普段使っているWordPressのポテンシャルを再認識することは、きっとあなたのホームページ運営に、より大きな自信を与えてくれるはずです。

豊富なテーマとプラグイン 無限のカスタマイズがコードなしで実現

WordPressの最大の魅力であり、その「ノーコード」性を支える屋台骨となっているのが、世界中から提供されている膨大な数のテーマとプラグインです。

WordPressの公式ディレクトリには、無料のテーマだけでも数千種類、プラグインに至っては数万種類が登録されています。これに加えて、ThemeForestのようなマーケットプレイスや、各開発者が独自に提供する有料のテーマやプラグインを合わせると、その数は計り知れません。

これらのテーマは、ホームページ全体のデザインやレイアウトの「ひな形」を提供してくれます。企業のコーポレートサイト、個人のブログ、オンラインショップ、ポートフォリオサイトなど、あなたが作りたいホームページの目的に合わせて、最適なテーマを選び、ワンクリックで適用するだけで、プロがデザインしたような洗練された見た目が瞬時に手に入ります。

もちろん、テーマを適用した後に、ロゴの変更、色の調整、フォントの選択なども、管理画面の簡単な設定項目をいじるだけで行えます。これにコードを書く必要は一切ありません。まさに、デザインにおける「ノーコード」の極致と言えるでしょう。

一方、プラグインは、WordPressの機能を拡張するための「追加機能」です。お問い合わせフォーム、SEO最適化、セキュリティ強化、ギャラリー機能、SNS連携、EC機能など、数え上げればきりがありません。

これらの機能も、あなたがコードを書いて一から実装する必要はありません。目的のプラグインを探し、インストールして有効化し、管理画面から簡単な設定を行うだけで、あっという間にホームページに新しい機能を追加できます。複雑なプログラミング知識は不要で、まるでスマートフォンにアプリをインストールするような感覚で、機能を追加・管理することができます。

「こんな機能があったらいいな」と思った時、ほとんどの場合、それを実現するプラグインがすでに存在します。そして、そのプラグインを導入するために、あなたは複雑なコードと格闘する必要がない。これこそ、WordPressが長年にわたって提供してきた、まさしく「ノーコード」のアプローチそのものなのです。

直感的なブロックエディタ コンテンツ作成はもうパズル遊び

先に触れましたが、WordPress 5.0から標準搭載されたブロックエディタ(Gutenberg)は、コンテンツ作成における「ノーコード」体験を飛躍的に向上させました。

WordPress 投稿画面 Gutenberg

かつて、WordPressで記事を書く際、テキストの装飾や画像の配置、段落の調整などを行うには、HTMLタグやCSSの知識が少なからず必要でした。しかし、ブロックエディタは、テキスト、画像、見出し、リスト、引用、カラム、ボタンといったあらゆるコンテンツ要素を「ブロック」として扱います。

あなたがすることは、必要なブロックを選んでページに追加し、そのブロックの中身を埋めていくだけ。文章を書き、画像をドラッグ&ドロップで配置し、ブロックの設定パネルから文字の色や背景色、余白などを調整する。これらの操作はすべて、視覚的に行え、リアルタイムでプレビューを確認できます。まるで、デジタルなレゴブロックやジグソーパズルを組み立てるように、直感的にコンテンツを構成できるのです。

たとえば、ブログ記事の中に動画を埋め込みたい場合でも、YouTubeのURLを貼り付けるだけで自動的に動画ブロックが生成されて埋め込みが完了します。コードをコピペする必要もありません。

また、複数のカラムを使ってレイアウトを調整したい場合も、「カラムブロック」を選び、ドラッグで幅を調整するだけで簡単に実現できます。

このブロックエディタの進化は止まりません。最近では、サイト全体のデザインをブロックで構築できる「フルサイト編集」の概念も導入されつつあり、ヘッダーやフッターといった従来のテーマ領域も、より自由に、そしてコードを書かずにカスタマイズできるようになっています。

コンテンツ作成だけでなく、ホームページ全体のデザインも「ノーコード」で作り上げていく時代が、すでにWordPressでは到来しています。

カスタマイザーによる視覚的編集 細部の調整もリアルタイムで

WordPressの「外観」メニューにある「カスタマイズ」機能も、実は強力な「ローコード」(あるいは「ノーコード」)ツールです。

この機能を使えば、あなたが選択しているテーマの色合い、フォント、ヘッダーのレイアウト、ウィジェットの配置、背景画像など、ホームページの様々な要素を、実際にホームページを見ながらリアルタイムで変更できます。

左側に設定パネル、右側にホームページのプレビューが表示され、設定を変更するたびに瞬時にその結果が反映されるため、「試行錯誤」が非常に効率的に行えます。

たとえば、会社のブランドカラーに合わせて、ホームページのアクセントカラーを変更したい場合、カスタマイザーのカラーピッカーで色を選ぶだけでコードを一行も書かずに全体の色味を調整できます。

CSS編集・追加CSS

CSSの知識があれば、追加CSSの欄にコードを直接書き込むこともできますが、基本的にはクリックや入力フォームの操作だけで、多くのデザイン調整が完結します。

このリアルタイム編集機能は、まさに「変更した結果がすぐに見える」というノーコード・ローコードツールの大きな利点を、WordPressが以前から提供してきた証拠です。

デザインの試行錯誤にかかる時間が大幅に短縮され、デザインの専門知識がない人でも、納得のいく見た目を追求できる環境が整っています。

コミュニティとサポート体制 困ったときに頼れる世界規模のセーフティネット

ノーコード・ローコードツールが謳う「誰でも簡単に」という言葉の裏には、「困ったときにどうすればいいのか」という不安がつきまといます。しかし、WordPressには、この不安を解消する強力な「ノーコード」的なサポート体制が備わっています。それが、世界最大級のオープンソースコミュニティです。

WordPressは世界中で最も利用されているCMSであり、そのユーザー数は圧倒的です。そのため、あなたがWordPressを使っていて何か疑問にぶつかったり、問題が発生したりした場合でも、その解決策はインターネットのどこかに転がっている可能性が非常に高いのです。

公式のサポートフォーラムはもちろんのこと、無数のブログ記事、YouTubeのチュートリアル動画、オンラインコミュニティ、Facebookグループなど、ありとあらゆる場所でWordPressに関する情報が共有されています。

「〇〇の機能がうまくいかない」「このエラーはどうすればいい?」といった具体的な疑問も、検索エンジンで調べれば、多くの場合はすぐに解決策が見つかります。

これは、専門のベンダーサポートに問い合わせる手間や費用をかけずに、ユーザー同士の知識や経験の共有によって問題が解決できるという、まさに「コードを書かずに問題を解決する」ノーコード的なアプローチと言えるでしょう。

初心者にとって、困ったときに気軽に助けを求められる環境があることは、専門知識がない状態でホームページ運営を続けていく上で何よりの安心材料となります。

これらの要素が組み合わさることで、WordPressは長年にわたり、コードを書かない、あるいはごくわずかなコードで、本格的なホームページを構築・運営できるプラットフォームとして機能してきました。

つまり、「ノーコード」「ローコード」という言葉が流行するはるか前から、WordPressはその精神を体現し多くの人々のホームページ作りを支えてきたのです。

ノーコード・ローコードのその先へ WordPressは変化に対応している

ノーコード・ローコードのその先へ WordPressは変化に対応している

「ノーコード」「ローコード」という言葉がWeb業界のトレンドを席巻する一方で技術の進化は止まりません。

AIによる文章生成(例:ChatGPT)や画像生成(例:Midjourney、Stable Diffusion)といった、かつてSFの世界の話だったような技術が、今や私たちの日常に溶け込み、コンテンツ制作の風景を大きく変えようとしています。これらの最新技術の波に、WordPressはどのように対応し、進化を続けているのでしょうか。

結論から言えば、WordPressは、新しいテクノロジーの波にも柔軟に対応し、それを自らのエコシステムに取り込みながら進化を続けている、まさに「生きている」プラットフォームです。単なる「ブログツール」というかつてのイメージは、もはや過去のものです。

たとえば、コンテンツ生成AIの台頭は、ホームページ運営における文章作成の常識を覆しつつあります。

キーワードを入力するだけで、瞬時にブログ記事の草案が生成されたり商品説明文が作成されたりする時代です(ただAI生成コンテンツは重複率が高く検索エンジンから排除される傾向にあります)。

SEOや検索エンジンとChatGPT GeminiさんがAIコンテンツ制作に喝を入れてくれるそうです

WordPressでは、すでにAIによる文章作成をサポートするプラグインが多数登場しています。

これにより、記事のアイデア出しから執筆、さらにはSEOに最適化されたメタディスクリプションの生成まで、AIの力を借りて効率的にコンテンツを作成できるようになっています。

これは、従来のノーコード・ローコードが「コードを書かずに形にする」ことを目的としていたのに対し、さらに一歩進んで「コンテンツそのものの生成を効率化する」という新たな「ノーコード」の次元を提供していると言えるでしょう。

また、画像生成AIの進化も目覚ましいものがあります。これまでは、ホームページに掲載する画像を用意する際、写真素材サイトから購入するか、プロのカメラマンに依頼するか、あるいは自分で撮影・加工する必要がありました。

しかし、画像生成AIを使えば、テキストで指示するだけで、唯一無二の高品質な画像を短時間で生成できます。WordPressのメディアライブラリと連携できるプラグインや、AIが生成した画像を直接アップロードして利用できるサービスなども登場しており、視覚コンテンツの準備にかかる時間とコストを大幅に削減できます。

画像のSEO 次世代フォーマット

さらに、Webサイトのパフォーマンス向上に欠かせない、最新の画像フォーマットへの対応も忘れてはなりません。WebPやAVIFといった次世代の画像フォーマットは、従来のJPEGやPNGよりも高い圧縮率で高品質な画像を維持できるため、ページの読み込み速度向上に大きく貢献します。

WordPress本体もこれらのフォーマットへの対応を進めており、また、既存の画像を自動的にWebP形式に変換してくれる最適化プラグインも多数存在します。これは、サイトの「裏側」で、ユーザーが意識することなく最新技術の恩恵を受けられるようにする、WordPressの進化の証です。

もちろん、WordPressが持つオープンソースという特性も、この変化への対応力を高めています。世界中の開発者が、AI連携、パフォーマンス最適化、セキュリティ強化といった様々な最新技術を新しいプラグインやテーマとして日々生み出しています。これにより、WordPressユーザーは、常に最新の技術トレンドを取り入れ自身のホームページをアップデートし続けることが可能です。

つまり、WordPressは単に「ノーコード」「ローコード」という既存の概念に留まることなく、AIや最新のWeb技術といった、その先のトレンドをも積極的に取り込み、進化し続けている「ホームページ作成の最前線プラットフォーム」です。

新しいCMSを探す前に、あなたが使っているWordPressが、実はどれほど未来志向のツールであるか、改めて知る必要があると思いませんか?

新しいツールを探す必要はない!WordPressを「再発見」しよう

もう惑わされない!WordPressはとっくにノーコード・ローコードだった?新しいCMSを探す必要はない

ここまで読んでくださったあなたなら、もうお分かりのはずです。

「ノーコード」や「ローコード」という言葉は確かに魅力的です。

しかし、WordPressサイトを運営している方としては、それに惑わされて、いまあなたが大切に育ててきたWordPressのホームページを、わざわざ別のツールに乗り換える必要はほとんどないと言い切れるのではないか?と感じていただけたと思います。

これからWordPressサイト制作を予定している方としても、別の新しそうな「ノーコードCMS」や「ローコードCMS」を探す必要はないと感じていただけたのではないでしょうか?

もし、あなたが現在、操作が難解で更新が進まないCMSを使っていたり、カスタマイズの自由度が低く、やりたいことがなかなか実現できないホームページに悩んでいたりするのなら、まさに今こそWordPressへの移行を検討する絶好の機会です。

限られた機能や不親切なインターフェースに時間と労力を費やすのは、もうやめにしませんか?

新しいツールへの移行は、想像以上に時間と労力、そしてお金がかかるものです。新ツールの学習コスト、ホームページ移行コスト、機能の互換性、自由度の制限などの問題が起こり得ます。

新ツールの学習コスト

新しいツールの操作方法を一から学ぶには、かなりの時間が必要です。慣れ親しんだWordPressとは異なるインターフェース、異なる機能の呼び方、異なる用語に戸惑うこともあるでしょう。その学習に費やす時間があれば、WordPressの既存機能をさらに深く使いこなすスキルを磨いたり、ホームページのコンテンツを充実させたりする方がよっぽど生産的ではありませんか?

ホームページ移行コスト

既存のWordPressのコンテンツを新しいツールに移行する作業は、想像以上に骨の折れる作業です。特に記事数が多かったり、画像や動画などのメディアファイルが大量にあったりする場合は、手作業での移行は非現実的ですし、ツールを使った自動移行も完璧ではないことがほとんどです。

デザインの再現、内部リンクの修正、SEO設定の再構築など、目に見えない手間が山ほど発生します。もし専門業者に依頼すれば、高額な費用が発生することも覚悟しなければなりません。

機能の互換性

WordPressで利用していた特定のプラグインの機能が、新しいノーコードツールでは実現できなかったり、代替機能が非常に高価だったりするケースもあります。

せっかく慣れ親しんだ機能やワークフローを失うことになり結果的に不便を感じるかもしれません。

自由度の制限

多くのノーコードツールは、手軽さを追求するあまり、カスタマイズの自由度が制限されている場合があります。

WordPressのように、必要に応じてコードを加えてさらに高度なカスタマイズを施したり、独自の機能を追加したりする柔軟性は、他のノーコードツールではなかなか手に入りません。成長するにつれて「もう少しここをこうしたい」という欲求が出てきたとき、ノーコードツールの壁にぶつかり、結局また別のツールへの移行を考えることになる…といった負のループに陥る可能性もゼロではありません。

考えてみてください。もし既にWordPressサイトを利用している場合、あなたはすでに、世界で最も利用され、最も進化を続けている「ノーコード・ローコードの巨人」を手にしているのです。

もしかすると、WordPressが持っている無限の可能性を、あなたはまだすべて引き出せていないのかもしれません。

いまあなたがすべきことは、新しいツールを探し回ることではなく、いま使っているWordPressの可能性を、改めて見直すことかもしれません

これまで使っていなかったブロックエディタの機能を探求してみる、新しいテーマやプラグインを試してデザインや機能をアップデートしてみる、といった小さな「再発見」が、あなたのホームページ運営に新鮮な驚きと新たな価値をもたらしてくれるはずです。

慣れ親しんだWordPressをさらに深く、賢く使いこなすこと。それが、流行りの言葉に惑わされず、あなたの事業や活動を力強く後押しする最も堅実で効率的な方法であると考えます。

あなたのホームページ運営にもっと安心と自信を

さて、ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。「ノーコード」や「ローコード」という言葉が飛び交う今の時代に、あなたのWordPressがどれほど頼りになる存在であるか、改めて感じていただけたでしょうか?

新しい技術や流行のツールに目を向けるのは、とても素晴らしいことです。

それが、私たちの可能性を広げ、より良いものを生み出すきっかけになることもあります。

しかし、時にはその新しい波に乗り遅れてしまうのではないか、いま使っているものが時代遅れなのではないか、といった漠然とした不安に駆られることもあるかもしれません。

でも、安心してください。WordPressは、過去の遺物でも、時代遅れのツールでもありません。

これまでお話ししてきたように、WordPressは創世記から「コードを書かずにホームページを作る」という哲学を追求し、ノーコード・ローコードの先駆けとして進化を続けてきました。

そして、ブロックエディタの登場やフルサイト編集への移行、さらにはAI連携や最新技術への対応など、常に最先端のWebトレンドを取り込みながら、その柔軟性と拡張性を高めています。

あなたのWordPressは、すでに十分すぎるほどの可能性を秘めています。あなたがホームページで実現したいことのほとんどは、WordPressの豊富なテーマやプラグイン、そして直感的なブロックエディタで、コードを書かずに形にできるはずです。

もし、ちょっと専門的なことが必要になったとしても弊社があなたをサポートしてくれます。

「新しいCMSを探す必要はない」というのは、決して新しいものが悪いと言いたいわけではありません。

ただ、WordPressの価値を過小評価せず、その力を最大限に引き出すことこそが重要であると考えています。

さあ、流行りの言葉に惑わされず、あなたのWordPressの力を信じてみませんか?

きっと、あなたのホームページ運営は、もっと楽しく、もっとスムーズになるでしょう。

そして、WordPressが提供する無限の可能性を、これからも一緒に探求していきましょう。

WordPress(ワードプレス)でのホームページ制作・ウェブサイト制作

WordPress(ワードプレス)のカスタマイズ


著者・監修 : 株式会社ファンフェアファンファーレ

2012年創業の京都のWeb制作会社 ホームページ制作やSEO、Web集客・Webマーケティングをメインテーマにお届け。SEOやAI活用、Web以外の集客何でも来いです。中小零細企業を中心に「きちんとしたホームページ集客」を考えて、ホームページ制作や様々なWeb集客戦略を提案しています。 ホームページ制作に限ると、のべ制作数は160社(少ないって?それはそれだけ1社あたりのWeb集客施策や修正に集中してるからさ)

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