故人である陶芸家中村俊介氏の作陶展が、京都市上京区歓喜町の旧窯元で、6月3週目まで毎週土曜日に開催されています(初回投稿当時)。
陶暦書によると、中村俊介氏は1973年日展評議員 伊東 慶 先生に師事、その後日展に7回入選、その後、土青彩、白磁、青磁銀彩、青磁銀彩象嵌を始められていました。
東京日本橋三越本店などで個展をされるなど、数々のご活躍をされていました。
今回は縁あって、故中村俊介氏の作陶展にお伺いさせていただきました。
「透き通る陶磁器」のコーヒーカップやワイングラス
やはり驚いたのが、光にあてると一部が透き通る陶磁器です。
コーヒーカップの一部が透き通っています。
全て透き通っているのですが、薄いところはより良く光が通るため、非常に美しい陶磁器です。
そしてこちらは陶磁器のワイングラス。
4ヶ所が光を通し、かつ、その裏に模様が施されているため、ステンドグラスのようになっています。
グラスにグラスをあてると風鈴のような音がします。
乾杯にも、もう一段彩が出ますね。
仮に赤ワインを入れると、ある程度飲んだ後でないと、「ステンドグラス調の仕掛け」がわからないという作りになっています。
そんなところに趣を感じ、こちらのワイングラスは、個人的に購入させていただきました(他にもいくつか購入させていただきました)。
展示作品
その他、普段使いできるお皿や徳利、茶碗などの他、重箱なども展示されています。
中村俊介作陶展会場
中村俊介作陶展会場(歓喜町)は、京都市上京区の鉾参通(蘆山寺通と寺之内通の間)浄福寺を東に入ったところにあります。
鉾参通
鉾参通は少しマニアックな通りです。
大宮通の鰻屋さん(梅の井さん)のところに鉾参通の看板が立っています。
鉾参通は、蘆山寺通と寺之内通の間の名前がついていなかったこの約350mほどの通りの通称名です。
土曜日の日中は開催されていますので、お近くにお立ち寄りの際はぜひご高覧ください。
ワインはほとんど飲まないのですが、ワイングラスにはグッときました。
わが家の家宝です。
が、普段使いさせていただこうと思います。
(初回投稿日 2016年5月30日)