ウェブデザインにも自然や手書きの要素を

ウェブデザインにも自然や手書きの要素を


今回は、ホームページ制作において普段あまり触れないデザイン面について書いていきます。弊社にはあまりウェブデザインという概念がありません。ホームページ作成の際になるべく画像は手書きで作るくらいのほうが良いのではないかと考えています。

「デザイン」をどう捉えるかにもよりますが、弊社はウェブデザイン会社ではありません。またウェブデザイナーという役職も存在しません。

ウェブサイト・ホームページを設計するという意味では、もちろんデザイニングしますが、ビジネスツールとしてのサイト構築に、デザイン要素には重きを置いてはいません(といってもしっかりやります)。

テキスタイルデザイナーだった父

手書きのテキスタイルデザイン

と言いながら、私(代表取締役の桝井です)の父は、テキスタイルデザイナーでした。

テキスタイルデザイナーは、洋服の布地の模様などをデザインする仕事です。父は婦人服のテキスタイルをデザインしていました(今では引退しています)。

幼い頃から絵の具にまみれた父の掌を見て育ってきています。

百貨店に行くと父の描いた生地デザインの洋服が並んでおり、幼心に「ふーん」とは思っていましたが、特になんとも思っていなかったというのが正直な感想です。

幼いころはBSでパリコレ・ミラコレの放送を一緒に観て、また取引先に神戸の企業が多かったため、若い頃は「神戸コレクション」などにも連れだされたりしました。

そんな父が、「デザイナーはアーティストではない」と、物心ついた頃から今でもずっと私に言い続けています。そして、おそらく一度もデザインについて教わったことがありません。

ただそんな父は、「自然の曲線と色彩をよく観察するように」とだけ言っていました。

手書きは情報量が多い

モニタで表現されるホームページ(ウェブサイト)というものは、RGBによる表現のため、やはり限界があります。

しかしながらホームページ作成において、手書き要素を加えることはより自然で違和感のないものになっていくと考えています。

「見やすく」という目的があれば、構成要素が直線的であるほうが見やすい、読みやすいのは確実です。

音楽で言うところの「打ち込み」のようなもので、ばらつきが無い分だけ、聞き取りやすいのと同じです。

人間はアナログにできている

そういった均一化やループは、コンピュータの得意とするところですが、やはり人間はアナログにできています。

どこかそういったものに違和感を覚えてしまう、というのは私だけかもしれませんが、一つ確実に言えることは、均一化する分だけ情報量が減っていくという点です。

一種の身体表現の軌跡

アートのことはよく知らないのですが、個人的には一種の身体表現の軌跡だと思っています。

時にたった一瞬の感情を表現するために、300ページ費やす文学のように、どんな分野でもその軌跡をたどることによって、線で結ばれた特殊な感情や感覚が伝わるものだと思っています。

そのような思いがあるため、なるべく手書きによる情報量が多いデータをサイト構築にも使用したいという考えがあります。

ですが、それが100%叶うのは自社サイトのみ。

それでも1箇所くらいはそういった場所があっても良いのではないかと思っています。

サイトが全て手書きでも構わない

本当は、サイトの内容もSEOなど度外視して全て手書きでも構わないと思っています。ホームページを作る上で画像箇所は全て手書きでもよいのではないでしょうか?

メールよりも直筆の手紙のほうが気持ちが伝わるのと同じように、せっかくの言葉の力をわざわざ弱くする必要はないと考えます。

CMSでのサイト更新であれ、文章は書き慣れていないと、なかなか筆が(タイピングが)進まないものですが、それはそれでその慣れない分だけその人の個性が出るものだと思います。

非言語情報を込める

ホームページを作成するにあたって、タイピングが苦手でもいっそ文章を手書きにしてしまって、iPhoneなどでカシャッと撮って画像をアップロードというのでもよいのではないでしょうか。そうすれば、情報量も多く、その人が書いたものだということが確実にわかります。

検索エンジンなどからしてみれば、サイトの情報量の多さは、テキスト量だったりしますが、サイトユーザーにとっての情報量の多さは、そういったある種の言語の中の非言語要素も含まれているはずです。

自然も情報量が多い

ある時考えたことがあります。

例えば目の前にある自然の景色をIllustrator(イラストレーター、アドビ社の描画ソフト)で再現しようとしたら、何年かかるのだろう、ということを考えました。

「馬鹿らしい」

という答えしか出ませんでした。

現実の情報量の多さ

目の前に映る景色をコンピュータで再現して、リアルタイムで再生すると、おそらく市販のパソコンでは処理が追いつきません。

それほどまでに、現実に見ている景色はすごい情報量だということでしょう。

写真にしてもそれは、現実よりは情報量が必ず減っているはずです。

しかしながら、描画ソフトウェアで一から作った画像よりはかなり高い再現率です。

そして自然の曲線や色彩は、元が自然のため、違和感がありません。

そう考えると、わざわざソフトウェアで画像を制作する必要性を感じなくなりました。

少なくとも弊社のサイトでは、あまりそういった制作画像を使用していません。

面白いものを作るという趣旨では作ることもあるかもしれません。

一昔前に流行ったフラッシュサイト

どうせ「ウェブデザイン」ということを、しっかりやるならば、一昔前に流行ったフラッシュサイトくらい、こだわって作るべきかもしれません。

現代のウェブサイトは、ほとんどレイアウトパターンが決まっています。

デザインと呼ぶにはそれほど創作性のないものがほとんどです。強いて言うならば、使用画像の違いくらいかもしれません。

当時のフラッシュサイトは、ウェブデザインとして「動きを作れる」というサイトの強みを最大限に活かしていました。

今ではiOSの普及の影響で、フラッシュが使用されなくなり、ウェブの世界でそういった面白みはほとんどなくなりました。しかしながらまたjQueryやHTML5などで流れは変わっていくのかもしれません。

ウェブデザインに手書きや自然を活かしてみましょう

ウェブでの動きの面白みを最大限に活かすには、今ではフラッシュは厳しいもののjQueryなどで表現の幅を広げることはできます。

しかしながら、ウェブサイトにできる、数ある表現の中で、もっとも情報量が多いのは手書きや自然の形状・色彩です。わざわざアナログを何重にもデジタル変換しなくても、単純に画像化するだけでもよいはずです。

特にウェブ上で表現する場合は、「臨場感」が大切です。

ECサイトなどであれば、商品などを手にとって確認できない分、どこかで臨場感を出すほうがメッセージは伝わります。

そして、その表現方法に加工が加われば加わる分だけ、見栄えはキレイですが情報量が逓減していきます。

いつでも近くの商店街を通るたびに、八百屋さんの手書きの値札を見てこのことを思い出します。

そういうわけで弊社サイトもゆるやかに「手書き化」していく方針です。


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