インプレッション（impression）は、Webコンテンツ、Web広告、SNSの投稿などが表示された回数のことを指します。主にウェブ広告において、そのインプレッション広告が表示された回数を指します。インプレッション数と呼ぶこともあります。ウェブ広告の効果を測定する際に、広告のクリック数をインプレッション数で割って、パーセンテージで数値化します。impと表記されることもあります。
また、自然検索においても、キーワード検索による検索結果リストや画像検索における画像の表示などに対するクリック率を図る際に、「表示回数」であるインプレッションの概念が利用されます。
表示回数に対してのクリック数を算出することによって、クリック率把握できるため、インプレッションに対するクリック数が低い場合は、検索結果のタイトルやディスクリプション（概要文）などの改良の検討と、改良の効果測定をすることができます。
インプレッション広告
また、Webマーケティング方法のひとつとしてのウェブ広告の中には、インプレッションをベースとした課金方式であるインプレッション広告というものがあります。表示回数による課金です。インプレッション広告とは、広告がユーザーの画面上に表示されるたびに発生する課金方式やその広告形式自体を指します。通常は「CPM（Cost Per Mille＝1000回表示あたりの単価）」という指標で運用され、ディスプレイ広告やSNS広告に多く採用されています。この広告は、クリックやアクションを直接求めるというよりもブランドの想起、認知度の拡大、商品・サービスの認識向上などを目的とした「潜在層向け」の施策に向いています。実際、GoogleディスプレイネットワークやMeta広告におけるブランディングキャンペーンではCPM課金が標準で使われています。
このインプレッション広告は、クリック課金型であるPPC広告と異なり、広告が表示された回数に応じて課金されるウェブ広告のタイプで、通常1000回表示単位で課金されます。インプレッション広告の効果を高めるためには、ターゲティング精度とクリエイティブ品質が非常に重要です。性別・年齢・地域・興味関心などの属性ターゲティングに加え、類似ユーザー配信（Lookalike Audience）やカスタムインテントなど、近年ではAIに基づく推定技術が導入され精緻な配信が可能になっています。また、ユーザーの興味を引くための視認性の高い画像や動画、短く明確なコピー設計もインプレッションの意味を持たせる上で重要です。
インプレッション広告の単価「CPM」
インプレッション広告の単価はCPM（Cost Per Mille）と表現されます。
一般的なチラシ配布のように、実際の集客数など広告効果によるコンバージョンごとの費用ではなく、配布数の分だけコストがかかる、といったイメージのウェブ広告パターンです。Webマーケティングの費用対効果を高めるために、ホームページへの誘導可能の予測に応じてクリック課金型の広告と使い分けても良いでしょう。
視認していない表示もカウントされることがある他、クリックや成果には直接つながらないといった注意点があります。タブ切替、スクロールせずに表示されない広告も含まれることがあるため視認性を考慮する必要があります。また、インプレッションは表示回数ですので、必ずしもクリックやCVにつながるとは限りません。CTRやCVRも同時に確認しましょう。
インプレッション数を増やすための工夫
年齢・性別・地域・興味関心などを精査し、適切な層に表示などターゲティングを見直すという点や、入札単価・広告予算の調整をする、明確なコピー設計で表示機会の価値を高めるなど広告クオリティを向上させる、媒体やキーワードの見直し、ビューアブルインプレッションの活用（GoogleやYahoo!などでは、広告が視認されたかどうかを測るインプレッション指標が利用可能）など、行っプレッション数を増やす工夫があります。
ホームページ制作・Webマーケティングの1ポイント
Web広告にも様々な種類のものがありますが、インプレッション広告の場合は表示回数によって課金されるタイプですので、実際のページ誘導よりも、ブランド名等がユーザーに認知されることを目的としたバナー広告などで利用されます。
インプレッション数が多ければ多いほど、Web広告からのアクセスとは別に、サービス名や企業名のブランディングになるため、リテール用の製品などのプロモーションには適していると考えることができます。直接のWebマーケティング効果だけを狙わずに、各種マーケティング施策と並行して実施する場合には適しているでしょう。
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