突然ですがウサギゴケことウトリクラリア・サンダーソニーがやってきました。
「ウサギゴケ?」
その存在を知ったのは最近なのですが、偶然にも昔のタモリ倶楽部の「食虫植物」の会を観ることになり、そこでウサギゴケを知りました。
推定おそらく日本一植物に囲まれているWeb制作会社、かつ、イメージキャラクターはウサギです。
特に食虫植物に興味はなかったのですが、「ウサギゴケ」ならば話は別です。
瞬間的に反応してしまいました。
… 「ぶぅぶぅ」
それではご覧ください!
ウサギゴケ(兎苔)
花がウサギの形をしているウサギゴケ(学名:ウトリクラリア・サンダーソニー)は南アフリカ共和国の固有種で「シソ目タヌキモ科(タヌキモ属)」の多年生食虫植物です。ミミカキグサなどの仲間ですね。
確かにウサギが寝ているときのしっぽの垂れ具合をみると狸のようです。
タヌキモ属
ウサギゴケ(ウトリクラリア・サンダーソニー)はタヌキモ属のため、食虫植物であり、捕虫嚢をもっています。
花は草食のウサギながら、虫を捕食するというギャップがあります。
ただし、他の食虫植物と同じように、光合成だけでも生きていくことができます。
基本的に食虫植物は環境が厳しいところに生息しているため、エネルギー源を補うためにこうした形態をとっているそうなのですが、もちろん植物のため葉緑体をもっており、光合成のみでも大丈夫です。
ウサギゴケを含むタヌキモ属の特徴
タヌキモ属にみられる吸引型の捕虫嚢は、さまざま植物でみられる捕獲用トラップの中でも、最も洗練されたものであるとされる。捕虫嚢は匍匐茎やシュート、塊茎、葉状茎(phylloclades)につき、通常ソラマメに似た形態をしている。ただし種によっては多様な形態をとる。
タヌキモ属の特徴は、捕虫の際に「刺激を感じることもなく」かつ「動かない」という特性があることです。
タヌキモ属の捕虫嚢が作動する仕組みは単純で、ハエトリグサやムジナモ、モウセンゴケなどの他の食虫植物とは違い、植物に獲物が触れた刺激を感知する機構があるわけではない。メカニズムとしては、絶えず能動輸送によって捕虫嚢外へ水を排出するという機構がはたらいているだけである。
能動輸送
能動輸送(のうどうゆそう)とは、細胞がアデノシン三リン酸 (ATP) の力を直接あるいは間接的に利用して物質を濃度勾配に逆らって輸送する作用である。
簡単に考えた場合は、捕虫嚢の中の水を排出して減圧状態にして吸い込むといった印象でしょうか。
ウサギゴケを育てる場合は日陰で水をたっぷり
ウサギゴケ(ウトリクラリア・サンダーソニー)は、水切れと強い日差しには弱いようです。
半日陰が適しているため、玄関くらいの日差しでちょうどですね。
とりあえず水は常にひたひたがいいようです。
でもあまりに常時水に浸すと、菌の繁殖もリスクとしてありますので、浸した水が無くなったらまた浸すくらいでちょうどでしょう。
育て方は特に難しくなくひとまず水切れに注意して、強い日差しを避けるといったところがポイントです。浅い容器にポンと置いて後は水を切らさないと言った感じです。
白黒のパンダカラーのウサギゴケがあったらいいのになぁとふと思いながらも大満足です。
1月の段階で既に開花していました。ウサギゴケの花は結構長持ちするようです。
4月のウサギゴケ。葉が成長してきました。
ウサギゴケが開花
6月になりウサギゴケ(ウトリクラリア・サンダーソニー)がまた花を咲かせました。
ウサギゴケの花を少し横から見ると、確かにミミカキグサの仲間という感じがします。
ウサギゴケ2018年開花状況
12月ごろから花が咲きそうな感じになってきていましたが、2018年1月、またもやウサギゴケが開花しました。
まだまだたくさん花をつけてくれることでしょう。
(初回投稿日 2017年2月7日)