月額定額制(サブスク)ホームページのメリット・デメリット


月額定額制(サブスク)ホームページ概要に触れた後、メリット・デメリット利用の判断基準についてお伝えしていこうと思います。

ホームページ制作・作成サービスの中には、月額定額制(サブスク型)ホームページがあります。初期費用はなし、もしくは低額でスタートすることが可能で、その後の毎月の月額費用だけでホームページ制作・運営が可能であることが特徴です。

今回はそうした月額定額制(サブスク型)ホームページの特徴とメリット、デメリット、そしてサブスク利用の判断基準について考えてみたいと思います。最大のポイントは「ホームページの利用目的に合わせて検討する」という点です。そこから逆算して利用のあり方を決定していくことが望ましいと考えています。

「きちんとWeb集客効果を得られるのであれば、どのようなホームページ制作サービスの形態でも構わない」

そのように考えています。

無料ホームページ作成サービスの有料プランも月額料金の負担のみとなり、属性としては月額定額制(サブスク型)ホームページと似ています。しかしながら、ここでは無料プランから有料プランに切り替えるタイプではなく、最初から月額定額制(サブスク型)で契約するホームページについて触れていきます。

月額定額制(サブスクリプション型)ホームページとは

月額定額制(サブスクリプション型)ホームページとは

月額定額制(サブスクリプション型)ホームページとは、初期費用が0円や数万円程度で、その後の月額費用の負担だけでホームページ作成~公開、運営が可能なホームページ制作サービスです。

オンライン上でアカウントを取得して利用を始める無料ホームページサービスとの大きな違いは、ホームページ制作自体はホームページ制作会社・Web制作会社が行ってくれる点です。

利用金体型、支払いのあり方は、初期費用が0円である場合、無料ホームページの有料プランと同様ですが、無料ホームページがすべての作業を自社対応するのに比べて、素材の提供等は必要になるものの、実際の設置設定は制作会社側が実施してくれるという特徴があります。

一般のホームページ制作サービスと比較して、制作の初期コストが低いため、失敗して別のものに切り替える時に切り替えやすい(最低契約期間の設定がある場合もあります)というような特徴があります。

月額定額制(サブスクリプション型)ホームページとは 特徴

制作内容にもよりますが、一般的な企業ホームページの場合、本格的なホームページ制作には、50万円前後の費用が必要になります。資金面で余裕が少ない場合、こうした月額定額制(サブスクリプション型)ホームページは魅力的に映ります

しかし、本当にそれが最適で揺るぎないものであるのならば、世の大半のホームページ制作サービスは、月額定額制(サブスクリプション型)となっているはずです。

しかしながら現実的にはそのようにはなっていません。

やはりどこかしらに弱点も存在するということになります。

それでは月額定額制(サブスク)ホームページのメリット・デメリット、利用の注意点について触れていきましょう。

月額定額制(サブスク)ホームページのメリット

月額定額制(サブスク)ホームページのメリット

月額定額制(サブスク)ホームページのメリットとしては、「初期費用が0などスタートしやすい」「月払いのためキャッシュフロー面で楽」「解約によるホームページ変更時のリスクヘッジ」「テンプレート型で制作に関する企画・相談の労力が少ない」という点が挙げられます。

こうしたメリットを確認しておくと、月額定額制(サブスク)ホームページを利用するか否かの判断材料となります。

ただ、こうしたメリットは「ホームページをどのように使うか?」という部分で大きく変わってきます。

初期費用が0などスタートしやすい

初期費用が0などスタートしやすい

月額定額制(サブスク)ホームページのメリットのひとつは、スタートのしやすさです。初期費用が0~数万円程度に設定されていることが一般的です。

これは創業時など資金面に大きな余裕がない場合には、最大のメリットのひとつとなります。

「とにかく独自ドメインで公式ホームページを公開したい」という場合の一つの選択肢となります。

月払いのためキャッシュフロー面で楽

月払いのためキャッシュフロー面で楽

初期費用が安価であることに加え、サブスクリプション型は月払いのためキャッシュフロー面で楽であるという特徴があります。これはスタートアップ企業等にとっては大きなメリットがあります。

ホームページ制作費用が分割できる場合であれば同様のメリットを得ることができますが、制作費用が一括払いである場合は、大きな資金が一度流出することになります。

ドメイン・サーバー費が含まれている

一般的には月払い費用の中に、ドメイン・サーバー費用が含まれています。このため制作費以外の運営・公開維持のための費用が必要ありません。

ホームページ保守管理費が含まれている

また、サブスクリプション型の場合、月額費用の中にホームページ保守管理費が含まれています。サーバー環境の保守・更新やバックアップなど様々な面でメンテナンスが不要です。

ホームページの保守・メンテナンスの必要性

「解約」によるホームページ変更時のリスクヘッジ

「解約」によるホームページ変更時のリスクヘッジ

ホームページを切り替えたいという場合、利用中の月額定額制(サブスク)ホームページサービスを解約する事によって別のサービスに乗り換えやすいという特徴があります。これはWeb集客効果が芳しくない場合、ホームページを変更せざるを得ない時のリスクヘッジになります。

テンプレート型で制作に関する企画・相談の労力が少ない

テンプレート型で制作に関する企画・相談の労力が少ない

主に月額定額制(サブスク)ホームページは、テンプレート型で提供されていることがほとんどです。こうした点により、制作に関する企画・相談の労力が少ないというメリットもあります。

「細かいところまでホームページの内容を考える時間があまりない」という場合はメリットとなるでしょう。

月額定額制(サブスク)ホームページのデメリット

月額定額制(サブスク)ホームページのデメリット

それでは、月額定額制(サブスク)ホームページのデメリットに移りましょう。ポイントによっては「メリットの裏返し」になる部分もあります。

「どのような面でデメリットとなるか?」という点は、様々な角度から検討していくことができます。

主なデメリットは「中長期運用の場合トータルコストが高い」、「ページや機能を追加する場合オプションの追加料金が必要になる」「Web集客・マーケティング効果を得にくい」「SEO・アクセス面で難点がある」「解約するとホームページが消滅する」「移管する場合の移管費用や乗り換える場合の再構築の労力や費用」そして「利用者・運営者が本気にならない」という点が挙げられます。

それではそれぞれを具体的に見ていきましょう。

中長期運用の場合トータルコストが高い

中長期運用の場合トータルコストが高い

短期的な利用であるのならば出費が少なくて済む月額定額制(サブスク)ホームページですが、ホームページを中長期運用した場合トータルコストが高くなる場合があります。これはデメリットの一つとして考えることができます。

初期費用(制作費)が0で月額費用の負担だけのサブスクリプション型ホームページで考えてみましょう。

月額5000円の場合、1年間のコストは60000円ですが、5年になると300000円になります。

月額10000円の場合、1年間のコストは120000円、5年で600000円になります。

月額20000円の場合、1年間のコストは240000円、5年で1200000円になります。

最低契約期間の設定

また、サブスクリプション型のホームページには最低契約期間が設定されている場合もあります。

設定されておらずいつでも解約可能なサービスもありますが、最低契約期間が設定されている場合は、24ヶ月や36ヶ月程度が設定されています。

仮に24ヶ月設定の場合、総支払額は

月額5000円の場合、120000円

月額10000円の場合、240000円

月額20000円の場合、480000円

となります。

なお、こうした最低契約期間の他に初期費用が必要な場合もあります。

そこで考えてみたいが、その費用に対してどの程度のホームページ制作が行われるのかという点です。これは。ページ数、ページクオリティ、そしてアクセス数やCV数などが問題となります。

ページや機能を追加する場合オプションの追加料金が必要になる

ページや機能を追加する場合オプションの追加料金が必要になる

さらに、ページや機能を追加する場合オプションの追加料金が必要になるという点が挙げられます。

初期費用や月額料金内で公開可能なページ数が「5P」などに設定されていて、ホームページのページを充実しようと思った時にページ作成単価が高く、数十ページ規模になるとかなりの追加費用が必要になるというケースが考えられます。

例えば、弊社の場合は通常のページ追加は5000円程度からご依頼をお受けしていますが(メニュー項目への追加費用が別途必要になります)、月額定額制(サブスク)ホームページ作成サービスにおいては、ページ単価が20000円程度に設定されているものもよくあります。

仮にページ追加費用が20000円と設定されていた場合、10P追加で20万円、20P追加で40万円の追加費用が必要になります。

また、メールフォームなどが標準装備されていることも多いですが、こうしたものがオプション追加機能として取り扱われている場合もあり、追加で設置する場合は別途費用が必要になる場合もあります。

このように一般の一括払いのホームページ程度の機能を実装しようと思うと、結局追加費用がたくさん必要になるという場合もあります。

Web集客・マーケティング効果を得にくい

Web集客・マーケティング効果を得にくい

一般的なホームページ制作に比べて仕様や月額費用内で制作されるページ数が限定されており、Web集客・マーケティング効果を得にくいという点が挙げられます。

ホームページ集客を実践する場合、スタート時の反応を見ながら随時ホームページの内容を充実させて行く必要があります。

サブスクリプション型のホームページの場合、既存ページの修正・更新は月額費用内であっても、設定されている月額費用内のページ作成数は数ページで、ページ追加は別途費用となるといったようなパターンが多いようです。

これでは、コンテンツマーケティングやコンテンツSEOを実施しにくくWeb集客・マーケティングを意図した実際の運用は難しくなるのではないかと考えられます。

「シンプル、無料・低価格のホームページ」の落とし穴

SEO(検索エンジン最適化)面で考えれば「寄っていない」か「スタートラインに立った程度」

SEO(検索エンジン最適化)面で考えれば「寄っていない」か「スタートラインに立った程度」

ホームページからの集客や直接的なマーケティングを実施する場合、まずホームページが見込み客層に閲覧される必要があります。そのためにはある程度のアクセスが必要になります。

このアクセスに関連するのがSEO(検索エンジン最適化)です。

月額定額制(サブスク)ホームページは、SEO(検索エンジン最適化)面で考えれば「寄っていない」か「スタートラインに立った程度」であるという印象があります(その根拠は後述します)。

SEOには200以上の要素があり、実際のSEO対策の概念は多岐にわたります。それぞれの要素を満たすことはすべてSEOに含まれます。

「SEO対策もバッチリ」はどの程度のことを指しているのか?

このため、「SEO対策もバッチリ」という謳い文句があったとしても、どの程度までのSEOを施しているのかというところは不明瞭になりがちです。

「タイトルやディスクリプションといったメタ設定を実施する」

というSEOの基本中の基本の設定を行うだけでも、「SEO対策もバッチリ」という言葉を満たすことになります。

つまり嘘でも間違いでもありません。

しかしながら、SEOには200以上の要素があります。

タイトル、ディスクリプションの設定だけであれば、数だけで考えると2/200つまり要素の1%にしか過ぎません(実際は重要度の高い施策であるため、SEOの効果、寄与率が1%というわけではありません)。

これは、月額定額制(サブスク)ホームページに限定されることではありません。

「SEO対策もバッチリ」という言葉を使うホームページ制作会社・Web制作会社はたくさんあります。

しかし、どういう意味で、どの程度の意味でその表現をしているのかは不明瞭です。

「月額定額制(サブスク)ホームページ」はWeb広告がたくさん表示され、一方で通常の検索結果にはあまり表示されない

SEO(検索エンジン最適化)面で考えれば「寄っていない」か「スタートラインに立った程度」ということについての根拠というほどのものではないですが、「月額定額制(サブスク)ホームページ」を提供しているホームページ制作会社、Web制作会社のページは、Web広告にたくさん表示されますが通常の検索結果にはあまり表示されません。

個人的な感想程度になるものの、これには一種の矛盾が生じています。

「SEOを謳い文句にしている会社のページがGoogle等の自然検索結果に表示されない」

確かにSEO関連のキーワードやWeb制作関連のキーワードは競合性が高いというのは事実ですが、リスティング広告などのWeb広告によってアクセスを獲得しているということは、その広告宣伝文にある「SEOに強い」とか「SEO対策もバッチリ」という言葉を保証するものではないと感じてしまいます。

解約するとホームページが消滅する

解約するとホームページが消滅する

月額定額制(サブスク)ホームページは、解約するとホームページが消滅してしまうというデメリットがあります(通常のホームページ制作サービスにおいてもサーバー契約などを解約すると消滅します)。

独自のCMSで制作されている場合ホームページ内容の移管も難しく、解約=ホームページが無くなるという形になりやすいと考えられます(文章や画像に関しては移し替えることができると考えます)。

また解約時にドメインを転出して別サーバーで利用できるのかというところも確認が必要な点であると考えます。

解約によってホームページが消滅した場合、別の制作サービスなどで再構築することが必要になりますが、その場合は様々な移管費用、再構築費用などが必要になります。

移管する場合の移管費用や乗り換える場合の再構築の労力や費用

移管する場合の移管費用や乗り換える場合の再構築の労力や費用

月額定額制(サブスク)ホームページのデメリットとして、あるサービスを解約してホームページを移管する場合の移管費用が高額になったり、乗り換える場合の再構築に労力や費用が必要になるという点です。ナンバーポータビリティのように「SIMカードを移し替えて終わり」というわけにはいきません。

ホームページに利用していたドメイン(URL)を移し替えたい場合に、移管費用として高額な費用を請求される場合も想定することができます。

「失敗すれば解約して別のホームページサービスに乗り換えればいい」

というのは事実だとしても、その作業にはコストが生じることもありますし、企業の場合は機会損失もあります。

「安価な月額費用」と「解約・乗り換え」という視点だけで考えるのは考えものだと思います。

ドメインを継続して利用できない場合

もし仮に使用していたドメインを転出して別の場所で利用できない場合、新規ドメインで再構築を行うことになります。新規ドメインで再構築する場合、通常であれば古い方のドメインからリダイレクト(転送)などを行うことができますが、ドメインの利用が継続できない場合は、様々な対応や処理が必要になります。

各広告物に印刷されたURLの変更や新規ドメインの方が公式サイトである(コピーサイトではない)という旨を検索エンジンに示すなどの処理が必要になる場合があります。

利用者・運営者が本気にならない

利用者・運営者が本気にならない

月額定額制(サブスク)ホームページの最大のデメリットは、利用者(発注者)・運営者が本気にならないという点になるかもしれません。

ホームページは、その運営者の意志が反映されます。

失敗した時のリスク回避が先に立っているので、Web集客・マーケティングにつながるホームページに仕上げるということが難しいのではないかと考えてしまいます。

「ホームページをどのように使い、どのような結果を求めるのか?」

それを考えた時に、曖昧な答えしか浮かばない場合は、「さほど価値のないホームページ」が出来上がります。

ホームページ運営者が運営に本腰を入れないとなると、その意志に比例した結果しか生まれません。

ホームページの企画運営においてきちんとしたサポートがあり、Web集客・Webマーケティングの効果を得られるのであれば月額定額制(サブスク)ホームページでも問題はありませんが「安価に仕上げよう」という意図の裏には「どうせ効果がないだろうからなるべく安くで」という意識があるのではないかと思います。

「ホームページに効果がない」という印象を持たれたまま運営されることや、「効果など出るか出ないかは知らないが、うちとしてはホームページサービスを売ってしまえば良いんだ」という姿勢でホームページ制作サービスを提供されているということには違和感があります。

ホームページを事業として提供させてもらい、お客様とともに事業を発展させてきた身としては、端的には悲しい気持ちになります。

サブスク利用の判断基準

サブスク利用の判断基準

それでは月額定額制ホームページ、サブスク(サブスクリプション)利用の判断基準に移ろうと思います。

最大の判断基準は「ホームページ利用目的」です。

「ホームページを使って何がしたいのか?」によって月額定額制(サブスク)ホームページを利用するかどうかの判断がしやすくなります。

ホームページの利用目的が「名刺代わり」である場合は、価格比較やデザイン比較、失敗した時の損失回避や乗り換えやすさになりがちです。

しかしながらホームページの利用目的が積極的に問い合わせを獲得するような「本格的なWebマーケティング」を意図したものである場合は、そうした「価格やデザインや乗り換えやすさ」は比較判断基準となりえません。

最大の判断基準はホームページ利用目的「名刺代わり」か「本格的なWebマーケティング」か

最大の判断基準はホームページ利用目的「名刺代わり」か「本格的なWebマーケティング」か

月額定額制(サブスク)ホームページを利用するかどうかの最大の判断基準は「ホームページ利用目的」です。すなわち、極端に考えた場合は、「名刺代わりのホームページ」か「ホームページを利用した本格的なWebマーケティング」かという意図の違いが判断基準となります。

「名刺代わりのホームページ」であるのならば、コスト面のリスクが少ないサブスク型のホームページの利用は検討対象となります。

一方、「ホームページを利用した本格的なWebマーケティング」を意図する場合は、定期的なページ追加など本格的な運用が必要になる他、企業ホームページの場合はどちらにしても中長期的な運営になるため、トータルコストの高いサブスク型は非合理的です。

また、短期的なWebマーケティングの場合でも、専用のLPを作成して広告運用をするといった方法の方が効果は出やすいため、月額定額制(サブスク)ホームページを利用することは選択肢に入りません。

月額定額制(サブスク)のメリットはあくまで「名刺代わりのホームページを所有すること」という目的から逆算した時のメリット

月額定額制(サブスク)のメリットはあくまで「名刺代わりのホームページを所有すること」という目的から逆算した時のメリット

月額定額制(サブスク)のメリットは、あくまで「名刺代わりのホームページを所有すること」という目的から逆算した時のメリットであり、本格的なホームページ制作、運営には向いていません

もし本格的なホームページ制作、運営、Webマーケティングを意図した場合は、ページ追加や機能追加といったものに次々と追加コストがかかります。

そしてさらにそうしたページ追加や機能追加を行っても、制作の自由度の制限やSEO目線で考えた場合のテンプレートの弱さ(つまり検索エンジン最適化に適した仕様ではないという面)によって、費用、労力の割に効果が薄くなってしまうという結果になりがちです。

制作・運用費とキャッシュフロー

目先のコストだけでなく、ホームページの利用目的を考えて、数年スパンで制作・運用費とキャッシュフローを計算しておくと本質的な合理性が見えてきます。

これは月額定額制(サブスク)ホームページを否定するものではありません。スタートアップ時から1年はそれで様子を見るということが方針であるのならばそれはそれでその企業の経営判断です。

解約・変更時のリスクの詳細を確認

解約・変更時のリスクの詳細を確認

解約前提で契約して、そのまま継続したほうが良いのであればそのサービスの利用を続けるというのも一つの選択肢です。

ただ、もし初期運用のうちは月額定額制(サブスク)ホームページを利用して、その後に切り替えるということを前提とする場合は、解約・変更時のリスクの詳細を確認しておいたほうが無難です。

最低契約期間や解約時のドメイン、コンテンツ内容のの取り扱いなど、可能な限り確認しておくに越したことはありません。

リスクの最小化を意図するだけなら無料ホームページの利用との比較になる

リスクの最小化を意図するだけなら無料ホームページの利用との比較になる

リスクの最小化を意図するだけなら無料ホームページの利用も比較検討対象となります。

スタートアップでホームページ制作に費用がかけられない場合、一括払いに対して初期の運営費が安価な月額定額制(サブスク)ホームページを利用するよりも、いっそ無料ホームページの無料プランを利用するという方法も検討対象となります。

無料ホームページでも独自ドメイン利用や広告なしプランなどの選択で結局月額定額制(サブスク)ホームページと同じような料金内容になる

ただ、無料ホームページでも独自ドメイン利用や広告なしプランなどの選択で結局月額定額制(サブスク)ホームページと同じような料金内容になることが多いのも事実です。

無料ホームページの場合は、有料プランによるサポートはあるものの原則的にホームページ制作は自作となります。このため作成作業に手間がかかるという面もあります。作成作業の手間を省くという面で考えれば、サブスク型を利用する方がメリットがある場合もあります。

「ホームページで何がしたいのか?」利用目的からどのような制作サービスを選択するかを検討する

「ホームページで何がしたいのか?」利用目的からどのような制作サービスを選択するかを検討する

再度、「ホームページで何がしたいのか?」という視点に移りたいと思います。

月額定額制(サブスク)ホームページを使うか、使わないかという視点ではなく、利用目的からどのような制作サービスを選択するかを検討するという流れになります。

ただ弊社の姿勢としては、ホームページを活用して「本当に問い合わせが来た!」とWebマーケティングが叶った時の喜びを感じていただきたいと思っています。

「名刺代わりにホームページを公開する」という目的だけなら価格比較になる

「名刺代わりにホームページを公開する」という目的だけなら価格比較になる

「名刺代わりにホームページを公開する」という目的だけなら価格比較になリがちです。費用・資金繰りの他、失敗した時の乗り換えなどの視点から考えると、月額定額制(サブスク)ホームページや無料ホームページ(有料プランを含む)が検討対象となります。

ただ、これは単にホームページを公開するということに対して、以下にローコストでそれを実現するかという視点で考えた場合です。

ホームページの修正やページ追加が必要になった→修正費用が高い→それならば他のサービスに切り替えよう

という考えも理解することはできます。

名刺代わりにホームページを公開する程度の利用の仕方の場合であれば、そのような考えが妥当であると考えます。

それが自治会やサークルのホームページであるのならば問題はありません。

しかし企業ホームページ、店舗ホームページにおいて、Webマーケティングの機会から遠ざかるというのはいかがなものか、ということを考えてしまいます。

無料ホームページで十分であり、マップ情報・ビジネスプロフィールやFacebookページ、Instagram等の利用でも叶う

無料ホームページで十分であり、マップ情報・ビジネスプロフィールやFacebookページ、Instagram等の利用でも叶う

「名刺代わりに企業やお店の公式情報をWeb上に公開する」という目的だけであれば、月額定額制(サブスク)ホームページでなくても無料ホームページで十分であり、部分的にはマップ情報・ビジネスプロフィールやFacebookページ、Instagram等の利用でも叶います。

そもそも「できるだけ安く」と考え月額定額制(サブスク)ホームページを利用する必要すらありません。

もちろん無料ホームページと比較して月額定額制(サブスク)ホームページは、Web制作のプロによる制作や企画の相談など別の側面でのメリットはあります。

ただ、そうした企画の相談などもなく、文面や画像を送付して自社のテンプレートに当てはめていくだけのものであるのならば、無料ホームページの方が追加コスト無しで随時更新やページ追加ができるため合理的かもしれません。

利用者・運営者の「弱気」が反映される

利用者・運営者の「弱気」が反映される

ホームページ制作を考えた時に、

「5Pの簡単なホームページをなるべく安くで公開する」というような考えが起こることは理解することができます。

「それほど公開する情報もないし、できるだけコストをかけたくないなぁ」という思いも理解することができます。

ただ、根本に立ち返ると、ホームページ自体公開する必要はありません。

ホームページには、利用者・運営者の「弱気」が反映されます。

Webマーケティングの結果を得ることは難しくなるのではないかと考えられます。

「Webマーケティングの成果など求めていない」

本当にそうでしょうか?

そうであるのならば、それで構いません。

考えられる3つの選択肢

考えられる3つの選択肢

ここで、ホームページ利用において、月額定額制(サブスク)ホームページや無料ホームページを検討対象とした3つの選択肢について考えてみたいと思います。

ホームページを利用しない」「無料ホームページの運営から始めて自力でWebマーケティングスキルを磨く」「営業所や店舗をもう一つ増やすつもりで本格的な予算を投入し販路として機能させる」という3つです。

ホームページに集客効果を期待していないのであれば、そもそも名刺代わりのホームページすら必要ありません。

逆にホームページに集客効果を期待しているのならば、運営がしにくいホームページサービスは検討対象外となります。

ホームページを利用しない

ホームページを利用しない

根本的にあまりホームページとして価値がなく、マップ情報やビジネスプロフィール、Facebookページ、Instagramなどの公式アカウントなどで代用できるような名刺代わりの情報なのであれば、ホームページ自体必要ないのではないかと考えることができます。

ホームページを制作して公開する→コスト面のリスク回避のために月額定額制(サブスク)ホームページで安価に作成する

という流れすら必要なく、多少の予算を別の販売促進に充てた方が良い場合も考えられます。

無料ホームページの運営から始めて自力でWebマーケティングスキルを磨く

無料ホームページの運営から始めて自力でWebマーケティングスキルを磨く

また、スタートアップで時間的余裕がある場合、無料ホームページの運営から始めて自力でWebマーケティングスキルを磨くという方法もあります。その中で有料プランへの移行や、WordPressサイト等の本格的なホームページ制作にスライドしていくという方法もあります。

近年では自社制作を実施する企業も増加傾向にあります。

なお弊社の姿勢としては、ホームページはなるべく自社運営をするのがベストだと考えています。

息苦しく、動きが鈍るようなホームページ運営は避け、意志をすぐに反映できるような仕組みを導入するのが一番良いと考えています。

ただ、一方で保守管理の必要性も出てきます。内容が高度になるとカスタマイズは難しくなりますし、不具合やセキュリティリスクとも隣り合わせです。

また、技術的な面以外にも文系的な企画や検索エンジンからのアクセス獲得といった別の課題もあります。

営業所や店舗をもう一つ増やすつもりで本格的な予算を投入し販路として機能させる

営業所や店舗をもう一つ増やすつもりで本格的な予算を投入し販路として機能させる

もし、ホームページを本格的な集客やマーケティングに利用する場合は、制限の多い月額定額制(サブスク)ホームページを利用するのではなく、営業所や店舗をもう一つ増やすつもりで本格的な予算を投入し販路として機能させる方が良いと考えることができます。

この場合、ホームページ制作は投資的性質を持つことになります。

「ホームページを公開した後に確実に問い合わせがあるなら」という保証が欲しいというのもわかりますが、そうした反応は一定以上のレベルのホームページにしか訪れません。

企業の場合は、そう悩んでいる間にも機会損失が生まれます。

これは経営方針によるものなので、本格的な通常のホームページを選ぶのか選ばないのかは、企業の方針によります。投資においてリスクをどう捉えるのかという感性の問題でもあります。

今すぐ本格的なWebマーケティングを実施していくのか、ある程度Web上の集客、販促などについて知識を得てから実施していくのかはわかりません。

ただ、「どういったホームページを選ぶのか?」という意志の部分で、すでにその先の結果はほどんど見えています。

(初回投稿日 2025年4月28日)

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