営業活動自粛後の売上低迷とWeb利用

営業活動自粛後の売上低迷とWeb利用


コロナ禍の環境において各企業が営業活動を自粛し、一方で消費者側は消費行動が抑制されていました。その傾向は今でも残っており、営業活動を再開してもその成果が芳しくない傾向にある場合、どのような対応を取ればいいのでしょうか?

また、同時に物価高の影響で企業の体力はさらに弱まりつつあります。

「元通りの営業活動を再開しても、同じような売上には戻らない」

「物価高の影響で利益率も下がる中、営業成績が回復しない」

その場合にWebを利用する場合は、どのような方法があるのでしょうか?

Webを利用すればすべて解決するということではありません。

「ホームページを作ればいい。ホームページリニューアルすればいい」という単純なことをお伝えするつもりはありません。

「ホームページではなく、アプリにすればいい」というようなものでもありません。

そうした具体的なツールの選択や使い方の問題ではないからです。

一番の問題は、「環境は変化しているが何をどうすればいいかわからない」という状態です。

物価高に合わせて価格を変更するというような点は「現状維持」を意図した守りの発想になります。

それはそれで大切ですが、最も大切なのは、変化した環境下において慣れてしまった「待ちの姿勢を」打破して顧客を引っ張ることであると考えています。

店内飲食から持ち帰りに、店頭購入からインターネット購入に、といったように需要のあり方が変化しているものもたくさんあります。

また、単にECサイトで展開し販路を増やせばいいという発想をしたとしても、競合他社も同様のことをしていた場合、以前と同じような販路開拓効果は生じません。供給のフィールドが大きくなっているからです。

Webの世界においては、「在宅ワークができるから」と、事業者が増加する傾向にありました。

そうなると供給者の数が増えるため、需要があってもそれぞれの事業者の売上は分散し、事業としては成り立たないところも出てきます。

「待っていれば以前と同じになるだろう」という待ちの姿勢を打破してください。

「新しいやり方を構築し、実行することなどできない」という消極的な空間に甘んじている場合ではありません。

それぞれの企業や事業者が自己評価を高め、顧客を引っ張っていく空間を望みます。

Webコンサルティングの実際

Webコンサルティングの実際

弊社では、Webコンサルティングサービスを提供していますが、実際は、Webマーケティングのみならず総合的なコンサルティングになるケースが数多くあります。

中には現在の事業をスライドさせた新規事業につながることもよくあります。

(顧客情報の保持のため具体例の掲載は避けておきます)

「今あるサービスをたくさん売れるようにしてください」

という依頼を受けながら、

「それ以上のサービスを創造して広げていきましょう」

というものに発展するというような形です。

実際には、「既に既存サービスや商圏における認知度が成熟し、Webを利用したとしてもさほどの伸びしろがない」という場合があります。

その時に「ホームページをこう改良すれば売上が伸びますよ」といってもそれは嘘ではありませんが、効果の伸びしろの面から言うとグレーゾーンの提案になります。

例えば

「ロゴを令和風に新しくしましょう」

という提案は、プラスには働きますが、さほど効果を期待することはできません。

コンサルティングにおいて重要な点は、ただ知っていることを伝えることやデータを収集することだけでなく、客観的かつ高い視点から事業全体を見渡して、新しい事業体に導くことだと考えています。

それはまず「詰まりを取ること」かもしれませんし、「新しいルートを開発すること」かもしれません。

何より大切なのは「冷静になり、かつ、力をみなぎらせてもらうこと」だと思っています。

見えていなかった部分が見えてくれば、再構築のあり方も変化します。

「今あるサービスを流行らせてください」

というのは、今見えている最適解から導いた方向性です。

「今、曇っていて見えていないもの」が見えてくれば、その発想をはるかに超えるものがどんどん浮かんできます。

実は、Webコンサルティングにおいてはそのようなことを実施させていただいています。

Web利用と「検索する人が求めている情報」

Web利用と「検索する人が求めている情報」

まず、これは現状の店舗来店、店舗集客のためのWeb利用の方法になりますが、最適な方法は、ECサイトへのスライドやホームページの改良ではなく、マップ対策によるエリア内での認知度向上やSNSにおける活動の活発化による臨場感の伝達の方が有効的な場合もあります。

また、これは京都特有かもしれませんが、京都のような観光地においては、外国語対応の旨をはっきりと明示することで、外国人観光客の集客力が向上することがあります。

さらに、実際には駐車場があるのにその旨がどこにも記載されていない場合は、集客にロスが出ることもあります。

それと関連したことで、意外な盲点かもしれませんが、「駐車場については明示されているものの、駐輪については明記されていない」という場合、客足が遠のくこともあります。

例えば、「ビル内に有料駐車場があり、サービスコインで90分は無料駐車できるということが記載されているが、自転車やバイクはどうなのか?」ということが明示されていない場合、自転車やバイクの人たちはその場所を避けます。

「検索する人が求めている情報」を、しっかりと掲載することで、集客力が大幅に伸びることがあります。

今のサービス形態でも改良できる点は数多くあります。

しかし、事業者側にありがちですが主観的になると盲点ができます。

端的には、自分たちにとって当たり前のことについては、気に留めにくいということです。

それは意識の構造上致し方ない部分があります。

ただ、そうなると「何も知らない人たち」であるWeb利用者は混乱します。

それを解消するだけで、一気に流れが舞い込んでくることがあります。

「現状維持のまま環境が変わるのを待つ」

ということを避けて、どんどん新しいポジティブな空間を創造してください。

そして現実世界に、さらにWebの世界に投影していってください。

様々なツールを使うより、先に企業や店舗としての新しい空間を創造しましょう。

そして、それを形にする時に最適なツールを利用してください。

「営業活動自粛後の売上低迷とWeb利用」のカテゴリ 一平タイムズ
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