CPC（Cost Per Click）は、ウェブ広告におけるクリック単価で、ワンクリックあたりの広告費用を指します。広告の表示回数によって課金されるインプレッション広告に比べ、広告が表示されただけの場合は課金されません。
Webマーケティングにおいては成果報酬型の広告戦略になりますが、クリック単価を元に1日の予算や月間の広告費用を予算化した上でWeb広告を利用する場合に計算のもととなる数字です。
狭義にクリック課金型の広告は、PPC（Pay Per Click）広告と呼ばれます。
リスティング広告などの広告形式では通常、クリック課金型（CPC/PPC）が採用されており、広告が表示されただけでは課金されず、ユーザーが広告をクリックした時点で初めて費用が発生します。CTR（クリック率）を高める広告文の調整やキーワードごとの入札単価調整、品質スコアの改善などが運用の重要ポイントになります。
CPC（Cost Per Click）とPPC（Pay Per Click）は共にクリック単価に基づく課金方式を示す言葉であり同義として扱われることが多いものの文脈によって若干のニュアンスに差があります。CPCは単価そのものを示す場合が多く、「この広告は平均120円のCPCで運用している」という使い方がされます。一方、PPCは課金モデルの種別として用いられ、「PPC広告＝クリック課金型広告」といった広義で使われることが多くあります。
CPC単価
CPC（Cost Per Click）は、キーワードの競合性の高さによって大きく異なります。クリックされてから料金が課金されるため、クリック保証型広告という表現をされることもあります。競合性の高いキーワードは、それだけ需要が高くマーケティング効果も高いものになりますが、それに比例して入札単価も高くなります。リスティング広告などのクリック課金型広告において広告の費用対効果を測る上で重要な指標のひとつとなります。特にGoogle広告では、広告ランク＝入札価格×品質スコア×広告表示オプション等で決定されるため、単に高額入札するだけでは上位表示が保証されない仕組みとなっています。
競合性の高いキーワードのクリック単価
競合性の高いキーワードでは、クリック単価が高くなりますので、相応の予算が必要になります。Webマーケティングにおいては、場合によっては表示回数が少なく競合性が低いクリック単価が低めのキーワードを設定して、細かなアクセスをかき集めるといった方法が取られることもあります。クリック課金は、費用対効果の透明性が高く、小規模事業者や個人事業主にも導入しやすい点が特徴です。1クリックごとに費用が発生するため、無駄なインプレッションによる予算消化が抑えられ、CV単価の最適化やROIの計算もしやすいのが利点です。しかし一方で、クリックだけでは利益が発生しないため、CVにつながらないクリックの多発や競合による無効クリックなどへの対策も必要です。
ホームページ制作・Webマーケティングの1ポイント
Web広告のワンクリックあたりの単価は、需給バランスによって決定します。不動産賃貸や特定の食品など、シーズン特性のあるキーワードなどは、季節によって大きく単価が変動します。競合性の高さによって単価は大幅に異なりますが、地域を限定したりするとトータルの広告費用を削減できる場合もあります。企業の特性や業種と地域性を確認した上で絞込を行うと効率的です。
なお、直接的なWebマーケティングのコンバージョンを狙う場合は、クリック先ページの設定としてホームページのトップページではなく専用のLP（ランディングページ）を用意したほうがCVR（コンバージョン率）を高められることが多い傾向にあります。
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