ホームページ(ウェブサイト)制作において、文章内の特定の文字を斜体(イタリック)にしたり、下線(アンダーライン)を引いたりして強調する場面は頻繁に発生します。インターネットが普及し始めた当初から長らく、これらの視覚的な表現を手軽に実現するための手段として、「i」タグと「u」タグが多用されてきました。当時は、HTMLタグだけで文字の見た目を整えることが一般的であったためです。
しかし、現在のWeb標準では、「HTMLは文書が持つ意味や構造を定義し、見た目の装飾はすべてCSS(カスケーディングスタイルシート)で行う」という厳格な原則が定められています。この方針に従い、単に「文字を斜めにする」「下線を引く」というデザイン目的だけで「i」タグや「u」タグを使用することは、現在では推奨されていません。
それでも、現在においても「意味(セマンティクス)」が与えられて存続しています。「i」タグは、他とは異なる声のトーンや性質を持つテキストを示すために使用されます。具体的には、専門用語、分類名、外国語のフレーズ、あるいは心の中で思ったことなどを表現する際に用います。「u」タグについては、かつては非推奨として扱われた時期もありましたが、現在では「音声的には強調されないものの、明示的にテキストとして区別すべき箇所」を示すという役割が与えられています。
これらのタグが持つ意味を正しく理解し、適切に使い分けることは、SEO(検索エンジン最適化)において非常に重要です。検索エンジンのクローラーは、見た目のデザインではなくHTMLタグの構造を読み取って文章を解釈します。装飾目的で誤ったタグを使用すると、文書の意図が正しく伝わらず、ページの評価を落とす原因になります。単にデザインとして斜体や下線を取り入れたい場合は、必ずCSSを用いることが求められます。事業用のホームページ(ウェブサイト)を構築し、長期的な集客を目指すためには、正しいマークアップによる正確な情報伝達が欠かせません。
本ページでは、「i」タグと「u」タグの現在の正しい記述方法やCSSを用いた適切な装飾の手法について詳しく解説します。
i(イタリック)
<i></i>
ホームページ制作(ウェブサイト制作)の際に使用する<i>タグについてのご説明です。
ホームページ制作において<i>(イタリック)タグは、ホームページ(ウェブサイト)のページの文中テキストを斜体表示(イタリック表示)する際に使用します。
<i> イタリック表示、テキストを斜体にする

Italic(イタリック)。ホームページ制作で<i>タグを使用することで、タグで囲まれた該当部分のテキスト(文字)を斜体(イタリック)表示にすることができます。
他のhtmlタグで自動的にイタリック表示になるタグがありますが、テキストの斜体表示だけが目的の場合は、この<i>タグを使用します。
強調を目的としたemなどでもイタリック体表示されることがありますが、イタリック体表記が目的の場合は、文書中の強調箇所を示すような属性を与える目的がなければ、この<i>を使用します。斜体にする場合は、一単語単位とし、前後にはCSSでスペースを取るよう気をつけるほうが無難です。
斜体フォントを使った場合、その部分が通常のフォントに対して形の上でコントラストができるため、ユーザーの目を引き付けることができます。ただし、斜体は同じサイズの通常フォントより可読性が低いため、文章全体や一段落すべてを斜体にしない方が良いでしょう。
特にディスプレイ上での斜体の可読性は紙媒体よりも低くなるため、ホームページ制作では注意が必要です。なお、日本語の場合、斜体を使用すると単語間にスペースがなくなり読みづらくなる場合があります。
Webデザインのための斜体表示とSEOへの影響

HTMLタグはページ中のテキストなどに「該当部分はどういった特性をもった部分か」を伝えるために使用します。SEOを考える場合、特にSEO内部対策を考える場合であれば、テキスト中の重要な部分の指定などを考えてHTMLマークアップを行います。
Webデザインのために一部のテキストを斜体(イタリック表示)にしたい場合、<i>タグを使用する場合は問題がありません。しかしながら、ホームページ制作で配布テンプレートの使用やWordPressテーマの使用において、特定のHTMLタグがCSS側でイタリック指定がなされており、斜体表示のために論理構造を持った特定のタグを使用すると、該当箇所に意図せず論理的な意味合いを与えてしまうことになります。
例えば、引用を示す「ブロッククォート」がCSS側で斜体表示として指定されており、Webデザイン上斜体表示をするためにこのタグを使用してしまうと、該当部分は「引用文である」という属性として検索エンジンに認識されてしまいます。オリジナルの文章でありながら引用であるというHTMLマークアップがあれば、その部分のSEOとしての評価は無効になります。
Webデザインのために斜体表示をする場合には、こうした<i>タグを使用するか、該当部分にclassをつけて、CSS側でイタリック指定を行いましょう。
<i></i>
ホームページ制作・SEOの1ポイント

文字のイタリック表示はデザイン的な側面もありますが、その他の一般的なテキストと比較してその部分が「特徴的」となるため、場合によっては強調タグのようにその部分が重要な単語であると認識されるケースもあると考えられます。斜体フォントは、書籍名や雑誌タイトル、外国語や文章中のアクセントの表示などに使うのが効果的です。
「見出しとして使用されている」といった面や、「他のテキストとはフォントカラーが異なる」といったように、SEOの単語の重要度は、あくまで他の部分との相対的な重要度の差であると推測することができます。
u(アンダーライン)
<u></u>
ホームページ制作(ウェブサイト制作)の際に使用する<u>タグについてのご説明です。
ホームページ制作において<u>(アンダーライン)タグはテキストに下線(アンダーライン)を引くときに使用します。かねてからHTMLマークアップ非推奨要素であり、html5では廃止されました。
ホームページ内のテキストにアンダーラインを引くことで、その部分が他のテキストに比べて際立つようになるため、重要な箇所などを示す時に用います。
<u> テキストに下線

<u>タグを使用することで、ホームページ内のテキストに下線(アンダーライン)を引くことができます。非推奨要素。
印刷では強調表示としての下線は非常に分かりやすく意味のあるものとしてよく利用されていますが、同様の感覚で下線をホームページ制作で使うことは避けたほうが賢明です。ホームページ制作において下線はハイパーテキストリンクを指し示すことが標準化されつつあるため、ユーザーは下線付きのテキストを見ると、即座にリンクであると判断する可能性が高く、リンク以外の下線は、ユーザーの混乱を招きます。
<u> 代替CSS
text-decoration: underline;
部分的な場合は<span style=””>などを使用します。
<u></u>
uタグの再定義と本来の役割
より専門的な視点では、uタグはHTMLにおいて単なる「下線(アンダーライン)」を引き受ける装飾タグとしてではなく、特定の意味を持つ要素として再定義されています。
現在の仕様では、uタグは「綴りの間違いの指摘」や「中国語における固有名詞の提示」など、非言語的な注釈を付与するために使用する要素とされています。かつてのHTML4以前のように、単に文字を強調したい、あるいは目立たせたいという視覚的な目的のみでこのタグを使用することは、現代のWeb標準においては適切ではありません。
ユーザビリティの観点から見た下線表現の注意点
ホームページ制作において最も配慮すべきは、ユーザーの「メンタルモデル」です。多くの方にとって、ホームページ(ウェブサイト)上の下線付きテキストは「クリック可能なリンク」であるという認識が定着しています。
そのため、リンクではない場所に下線を多用してしまうと、ユーザーに不要なクリックを強いることになり、結果としてユーザー体験を損なう要因となります。情報の重要性を示したい場合は、意味的な強調を伝える「strongタグ」や、視覚的な装飾を柔軟に制御できるCSS(スタイルシート)の「background(マーカー風の装飾など)」を使い分けることが、事業の成果につながる質の高いホームページ運営において重要です。
構造化とスタイルの分離によるアクセシビリティの確保
アクセシビリティの観点からも、見た目と意味は分離した方がよく、スクリーンリーダーなどの支援技術は、HTMLの構造に基づいて情報を解析します。単なる装飾としてuタグを使用するのではなく、CSSの「text-decoration」プロパティを使用して下線を制御することで、文書の論理構造をクリーンに保つことができます。
正しいマークアップは、検索エンジンに対してもページの構成を正確に伝えることにつながり、内部SEOの強化にも寄与します。
この<u>タグはhtml5で廃止(かつてから非推奨要素)されていましたが、再定義され現在でも使用されます。
uタグ(アンダーライン)の変遷と現在の役割
HTMLの規格が進化する中で、タグが持つ役割も時代とともに大きく変化してきました。特に「u」タグは、その歴史の中で一度は廃止の危機に瀕しながらも、新たな意味を与えられて復活したという特異な経緯を持っています。ここでは、uタグがたどってきた変遷と、現在の事業用ホームページ(ウェブサイト)における適切な扱い方について解説します。
見た目の装飾から意味論への移行
インターネットの黎明期、文字に下線を引いて目立たせたい場合には、迷わずuタグが使用されていました。しかし、Web標準化の波が訪れ、「HTMLは文書の構造を、CSSは見た目を定義する」という原則が確立されます。この流れの中で、純粋に「見た目を変更する」ことしか役割を持たなかったuタグは、HTML4の段階で非推奨となり、一時期は廃止されたかのように扱われていました。実際、多くの制作者が下線を引く際にはCSSのtext-decorationプロパティへと移行し、uタグは過去の遺物として認識されていました。
HTML5における再定義と復活
しかし、HTML5の策定において、uタグは「音声的には強調されないが、テキストとして明示的に区別すべき要素」という新しい意味を与えられて復活を果たしました。代表的な使用例として、文章中のスペルミスを指摘する箇所や、中国語の固有名詞を示す場合などが挙げられます。つまり、現在では「下線を引くため」ではなく、「特定の意味を付与するため」にのみ使用します。
SEOとユーザビリティを考慮した適切なマークアップ
単に文章を強調してユーザーの目を引きたい場合は、従来通りCSSを使用するか、重要性を示す「strong」タグや「em」タグを使用するのが適切なマークアップです。この歴史的背景を理解し、タグ本来のセマンティクスに沿ったサイト構築を行うことが、検索エンジンから適切に評価される質の高いホームページ(ウェブサイト)へとつながります。誤ったタグの使用は、音声読み上げソフトを利用するユーザーへの誤解を招く可能性もあるため、正しい知識に基づいた運用が重要です。
ホームページ制作・SEOの1ポイント

ホームページ制作において「ページ内の該当箇所が重要である」ということを示すことはSEOとしての一つの要素として考えることができます。
テキストにアンダーラインを引くことは、ページの中のその場所が少し重要であるということを示す場合に用いられると考えることができますが、その役割は、論理的強調である<strong>などに一本化されたと考えれるべきでしょうか。
あくまで装飾としてのアンダーラインという扱いで、この機能はcssの方に移行したと考えられます。
ホームページ(ウェブサイト)制作・作成に役立つHTMLタグ一覧は
⇒html5 tag reference index ホームページ制作の基本タグ
ホームページ(ウェブサイト)のHTML編集方法
ホームページのHTML編集方法について。ホームページ(ウェブサイト)は基本的にHTMLで構成されています。かつてはHTML単独でHTMLの文書スタイルを設定していましたが、現代ではページの基本構成はHTMLで、外観はスタイルシート・CSSで設定されています。ホームページ制作・作成、ホームページ修正の基本はこのHTMLとCSSの編集で行います。
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