サーバー保守費用

「サーバー保守費用」Web制作会社による不透明なサーバー費用


今回は、「サーバー保守」と「サーバー保守費用」についてお伝えしようと思います。

Web制作会社の中には、ホームページを稼働させるためのサーバーの利用料(サーバー費用)の他に、不透明な月額の「サーバー保守費用」を請求しているところもあるそうです。そうしたこともあるようですので、今回はそんなホームページとサーバーの関係、サーバーの保守(サーバー保守管理)とホームページの保守の違いなどについてお伝えしていきます。

「サーバー保守って何?まずサーバーって何?」

「サーバー利用料とサーバー保守費用は別?」

「ホームページ運営の際のサーバー保守についてはどうなっていますか?」

そんな疑問にお答えします。

「Web制作会社が費用請求するサーバー保守って何?」

「サーバー保守管理を行わないとどうなるの?」

「サーバーの監視・保守は誰がやってるの?」

そういった疑問にもお答えします。

全国のホームページを利用されている方々、そして全てのサーバーエンジニアの方々への敬意のために。

サーバー保守とは?

サーバー保守とは?

サーバー保守とは、字のごとくサーバーを守ることを意味します。具体的には、サーバー障害時の復旧や不正アクセスの監視などによって、安定してサーバーとネットワークを保つために行う作業全般です。

サーバー自体のトラブルやサーバーネットワークのトラブルが起こると、サーバーにアクセスしてもデータのやり取りなどができません。こうしたトラブルの際にサーバーやサーバーネットワークのトラブルを復旧し、サーバーの機能を正常に保つことをサーバー保守と言います。

そもそも「サーバー」とは?

いきなりサーバー保守の定義から入ってしまいましたが、そもそもサーバーとは何かを少しだけご説明します。

球技の「サーブ、レシーブ」の「サーブ」をイメージしていただければわかりやすいと思いますが、「送る機械」や「発信機」と思っていただければひとます良いのではないでしょうか。

ネットワークの中である要求を受け取った時に、それに応じてあるデータのやり取りを返す「発信機」といったイメージです。

ホームページ運営の場合は、次のような手順になっています。

例えば、弊社サイトのトップページをブラウザで閲覧する場合、この「ブラウザ」からサーバーに要求を出します。

Webユーザー 「http://funfairfanfare.com/のデータを下さい」

サーバー 「了解です。http://funfairfanfare.com/のデータをあなたに送ります」

ホームページのURLへのアクセスの際にはサーバーはこのような位置づけになっています。

またこの応用で、特定の国からのアクセスを制御している場合。

制御対象の国のWebユーザー 「http://funfairfanfare.com/のデータを下さい」

サーバー 「申し訳ありません。http://funfairfanfare.com/のデータをあなたに送ることはできません」

これが403アクセス拒否です。

このように、要求に応えてデータを送る機械(もちろんサーバー側が情報を受け取ることもできます)がサーバーだと考えていただくと良いでしょう。

なお、正確にはコンピュータ用語は最後の伸ばし棒「ー」を取り除くので、「サーバ」です。

「保守」って何?

ところで「保守」とはどういった意味になるのでしょうか?

単語の構成を見ると「保つ」「守る」という言葉がくっついています。

保守主義という言葉もあるくらいですが、「保守」とは「状態を維持すること、状態を保ち守ること」と考えていただいて良いでしょう。

サーバー保守の場合は、「サーバーが正常に機能している状態を維持すること」です。

ホームページ運営とサーバー保守の関係

さて、このサーバーやサーバー保守は、いったいホームページ運営とどのような関係があるのでしょうか?

先ほど少し「サーバー」の項目でお伝えしましたが、サーバーはその中に含まれているデータを要求に応じて要求者に送る仕組みを持っています。

ホームページ自体は、HTMLやCSS、PHPなどを利用した一つのページとしてのデータと考えていただいて良いでしょう。

幾つかのデータが組み合わさってそれぞれのページを作っているのですが、単純には、http://funfairfanfare.com/ならばそのURLに属したデータが存在し、http://funfairfanfare.com/websitecreation/であれば、それとはまた別の「ページとしてのデータ」が存在しています。

このページとしてのデータの作り方は色々あるのですが、基本的にはhtmlファイルやphpファイルとして存在している場合、「そのデータを下さい」というブラウザからの要求に応じて、サーバーがページのデータを送るといった仕組みによって、ホームページアクセスは実現されています。

このことを踏まえると、サーバーが正常に機能していない場合は、サーバーが要求を受け取ったり、データの送信をおこなう事ができない状態になっています。

そういったトラブル状態から正常な状態へと復旧することがサーバー保守です。

ホームページ運用とサーバー保守費用

ホームページ運用とサーバー保守費用

さて、以上の関係を考えた上で、ホームページ運用とサーバー保守費用を考えてみたいと思います。

ホームページを公開状態にするためには、サーバーの「ホームページのデータの発信機能」が必要になります。

手元にホームページのデータがあっても、それが「要求を受け取ってデータを返す」というWebのネットワークの仕組みの中になければ、宙ぶらりんのままのデータです。

すなわち、ホームページを構成するHTML等のファイルがサーバーに置かれ、URLと紐付けられ、クライアントのブラウザからアクセスされれば(データの要求をされれば)ホームページが表示されるといった、「HTML等のデータをブラウザに返す」という仕組みの中になければ、ホームページは公開状態になりません。

このサーバーにHTMLなどのデータを置く作業が「アップロード作業」です。

ホームページ制作を行い、ホームページを構成するデータをサーバーにアップロードして、ホームページが公開状態になるといったイメージです。

そして公開状態になったホームページが正常に表示されるためには、サーバーの機能が正常に動作している必要があります。

この正常な状態を保つことがサーバー保守であり、そのサーバー保守にかかる作業に対する費用が、「サーバー保守費用」です。

狭義のサーバー保守

「サーバー保守」は言葉として曖昧に使用されることも多いのですが、狭義のサーバー保守とは何かを考えれば、サーバーの機械自体が壊れたのを復旧するとか、サーバー自体がフリーズを起こしたり、不正アクセスで処理の限界に達した時にそれを回避したりとサーバー自体の復旧にかかる作業やそうしたトラブルに対して、24時間365日いつでも復旧に取り掛かれるように監視する作業のことを指します。

Webサーバーの仕組み

ホームページ公開に利用するサーバーを「サーバーとして稼働させる」ためには、機械としての物理的なコンピュータにApache(アパッチ)などのWebサーバーソフトウェアをインストールする必要があります。

Apacheの他にnginx 、IIS(Internet Information Services)などのWebサーバーがあり、これをベースにWebアプリケーション(アプリケーションサーバー)を利用してphpなどを実行することでホームページ公開用のWebサーバーとしての機能を実装しています。

こうしたWebサーバーとアプリケーションサーバー、そしてデータベースサーバーの組み合わせによって、WordPress等のCMSやECサイトなどを動かす仕組みが成り立っています。

Webサーバーの保守作業

サーバーとしての機能を持つためにインストールされているOS、サーバーアプリケーションの修正パッチの適用やphpのバージョン変更に対応するといったことも保守の中に含まれるでしょう。物理的なサーバー自体を構築したりすることも含まれます。

厳密に言えば、地震などの災害で配置が乱れたたり、断線したりしたサーバー周りのスペースを元に戻すこともサーバー保守です。物理的な作業についてはあまり触れられることがありませんが、データを管理するためにもそうした作業は絶対的に不可欠です。

こうした作業は、サーバーを構築している会社のサーバーエンジニアの方が手がけられています。

ホームページ内容の保守管理

一方、ホームページ運用にかかる保守・保守管理とは一体どのようなイメージを持てばいいのでしょうか?

「保守」とは正常な状態を保つことですので、ホームページを復旧することができればそれで良いはずです。

そう考えると、一時的にサーバーがダウンしたり、万が一データの損失があったとしても、ホームページ自体を元の公開状態にすることができれば、それでホームページ、ホームページの内容の保守を達成することができます。

データのバックアップ保存

こうした面を考えると、サーバーに障害が起こった場合は、サーバーエンジニアの方がサーバー自体の復旧をしてくださるため、ホームページの保守を考えれば、データのバックアップを取るだけで十分だと考えることができます。

もちろん制作会社が自社でサーバーを構築していたり、ホームページ運営者の方がサーバーを構築している場合は、その保守管理も必要になりますが、万が一データの損失しても、極論的には、別のサーバーにバックアップデータをアップロードして、その新サーバーにドメインを紐付ければ、ホームページ自体の保守管理は完了になるのではないでしょうか。

静的HTMLホームページとWordPressサイトなどで異なる「保守」の取り扱い

静的HTMLホームページとWordPressサイトなどで異なる「保守」の取り扱い

こうしたホームページ自体の保守管理ですが、内容が変化しない「静的HTMLホームページ」と、日々内容が変化していく「WordPressサイト」などのCMSベースのホームページでは取り扱いが異なります。

その理由は非常に単純明快で、静的HTMLホームページの場合は、ホームページ制作を行った時点からページ内容が変化していないため、データのバックアップを気にしなくても、ホームページ制作会社(Web制作会社)などが、手元にデータを持っている一方、WordPressサイトなどは納品時からコンテンツが追加・編集されているため、手元のデータよりバージョンアップされたものが現在稼働しているからです。

静的HTMLホームページの場合

ホームページの内容が変化しない静的HTMLホームページの場合、ローカル環境(手元のPCなど)にホームページ制作時の状態のデータが残っています。

これはホームページを自作された場合でも、ホームページ制作会社が静的HTMLでホームページを制作した場合でも同じです。

手元の端末で制作して、FTPなどでアップロードするという作業を行ってホームページを作成するため、削除していない限り元データは制作者が保有しているはずです。

このことから、万が一サーバーが故障し、サーバー内部のデータが損失したとしても、同じデータを再アップロードすれば、ホームページを復旧することができます。

WordPressサイトなどCMSを利用している場合

一方、ホームページ制作の時点・納品時からホームページの内容(コンテンツ)を追加・編集することのできるWordPressサイトなどのCMSベースのホームページでは、最新の状態のときのデータのバックアップがないと、ホームページ制作時点でのファイルを再アップロード(CMSのインストールなども必要ですが)するだけでは、限界で初期状態に復旧することができる程度です。

初期状態からコンテンツ追加などによって増えたデータについては、その新規データ、修正データをバックアップしておかないと、万が一のサーバー障害によるデータ損失の際に障害直前のホームページの状態には復旧できない可能性があります。

納品後に追加されたデータのバックアップの必要性

以上のことから、WordPressなどを利用し、ホームページのアップデート、コンテンツの追加を繰り返していく場合には、定期的なバックアップが必要になります。

万が一に備えて、追加された情報をバックアップ管理することは、コンテンツ配信の多いWordPressサイトなどでは必要な事項と言えるでしょう。

こうしたWordPressなどのCMSの運用によって追加されたファイル・データのバックアップは、サーバー保守というよりも、ホームページ自体の保守管理であり、「WordPress保守」や「ホームページ保守管理」など呼称は違えど、サーバー保守とは別の概念になります。

「ホームページに追加した内容を、いざという時のために手元においておく」

といったイメージです。

ホームページの保守管理は費用がかかると思うのですが…

「WordPressのバックアップなどをしてもらうこと(いわゆるホームページの保守管理)は費用がかかると思うのですが…」といった旨のご質問をお客さまや知人からのいただく場合があります。

ご質問のとおり、WordPressサイトなどの追加データのバックアップをご依頼頂く場合はバックアップ費用がかかります。

ホームページ保守管理の相場

また、知人からホームページの保守費用の相場に関してご質問をいただくこともありますが、一般的には、静的HTMLならば特段新規でのバックアップの必要がありませんので不要であると考えております。

またWordPressサイトの保守などであっても、テキストのバックアップのみなのか、画像ファイルなども込みでのバックアップなのかによって相場は異なると考えています。

弊社ではサイト規模と定期バックアップの間隔に応じてお見積させていただいておりますが、概ね単発5000円から1万円程度です。

ある程度の更新頻度があるならば定期バックアップを月額契約するのも良いと考えられますが、例えば年間2回程度「休業日のお知らせ」を追加する程度であれば(年末年始とお盆など)、特段バックアップ自体の必要性が無いと考えられます。

こうした更新であれば、月額定額のバックアップやホームページ更新の月額契約は必要ではないと考えることができます。

どのような条件でサーバーのデータの損失が起こるのか?

本コンテンツ公開後「どのような条件でサーバ障害が起こり、サーバー内部のデータの損失が起こるのか?」「サーバー障害、データ損失のリスクを回避するために普段からサイト運営者として心がけるべきことはありますか?」といったご質問をいただきました。

このご質問に関しては、サーバー障害の原因の種類についてまずお伝えいたします。

サーバー障害の原因やデータ損失の原因は、Webサーバーソフトウェア、サーバーアプリケーションのバグ・不具合、サーバーの性能・容量の限界を超える高負荷、サーバー設定や操作のミス、各アプリケーションアップデートのエラー、互換性エラー、サーバーの物理的な損傷、サーバーハードウェアの寿命とその対応不足などが考えられます。

その他データ損失に関しては、ハッキングによるデータの消去や書き換えなどもリスクとして考えることができます。

WordPress等の場合は、WordPress本体の更新エラーによるデータ損失も考えることができます。基本的には本体とテーマとプラグインと、文章コンテンツが入っているMySQLのデータは分離していますが、何かの原因で復旧中に上書きなどが行われ、データが損失することも可能性としてはありえます。

基本的にはサーバー側の障害に関しては、ほとんどの点において、ホームページ運営者側が操作できる範囲ではないため、できることとなると「高負荷CGIなどの利用で、サーバーに高い負荷をかけるプログラムを設置すること」を避けたり、サイト表示にあたってリクエスト回数を減らすなど、通常のサイト高速表示化と同様の配慮をすることがひとつのリスク回避になります。

その他サーバー内のデータ損失に関しては、ホームページ構成ファイルのバックアップをはじめとして、WordPressなどであれば、CMS自体でエラーを起こさないように配慮することです。

同一サーバーでWordPress本体などの更新を同時に行うと、その更新中はサイト数に応じてサーバーにものすごく負荷がかかります。こうした更新作業の時間帯の分散なども配慮できる点のひとつかもしれません。

Web制作会社による不透明なサーバー費用

Web制作会社による不透明なサーバー費用

ところで、弊社へのお問い合わせの中にも、「サーバー保守についてはどうなっていますか?」「サーバーの保守管理費用について明記されていませんが…」という旨のご連絡をいただくことがあります。

弊社では、自社サーバーの構築によるサーバー運用を行っていないため、「サーバー利用料」以外の名目でご請求することはありません。

サーバーの保守管理は、契約代行させていただいたサーバー会社が行ってくださっているため、弊社で特段サーバー保守に関する作業を行っていないからです。

こうしたサーバー保守に関する費用は、サーバー利用料の中に含まれているものであると解釈しております。

サーバー利用料

サーバーを稼働させるためには、サーバー本体のハードとしての費用、サーバーアプリケーションのインストールなどの費用、そして電気代もかかります。

無料のホームページやレンタルブログなどは、サーバー利用料を請求せずに、ブログなどを利用してもらった上での広告収入が収益源ですので、こうした費用に対する請求はありませんが、独自運営で広告なしのホームページを運営する場合には、こうしたサーバー利用に関する費用が必ずと言っていいほど必要になります(最低限電気代はかかりますからね)。

もちろんサーバーごとにスペックがあり、大勢で共用するかわりに値段が安く設定されているサーバーサービスや、一社独占の専用サーバーなど様々なサービス形態があります。

それぞれ、処理速度・応答速度や、ディスク利用量、そして、同時アクセス数の制限数などが異なります。

サイトの規模に応じて必要となるスペックが異なりますが、一般的な企業ホームページを公開する場合、最低限のサーバー利用料は必要になります。

Web制作会社が自社でサーバー構築・運用をしている場合

このサーバー利用料は、それぞれのWeb制作会社で取扱が異なると思いますが、もし、Web制作会社が自社でサーバーを構築し、顧客のホームページを自社サーバーで運営している場合は、サーバー利用料の他に「サーバー保守費用」「保守管理費用」という名目があるかもしれません。

この場合は、どういう分類になるのかはわかりませんが、利用料は初期設定などと「電気代」、「サーバー保守費用」は、サーバー障害対策費用ということになるのでしょうか。

弊社では自社構築していないのでわかりません。

外部のレンタルサーバー会社を利用している場合

一方、もしサーバー利用に関する名目で、サーバー利用料の他に「サーバー保守費用」がありながら、外部のレンタルサーバーを利用しているのであれば、少し論理が崩壊しています。

もしかすると、「定期バックアップ」について名目が「サーバ保守費用」や「サーバー保守管理費用」になっているのかもしれませんが、今まで見てきたとおり、サーバ保守はそうした外部のレンタルサーバー会社のサーバーエンジニアの方が作業されています。

自社でサーバーを運用せず、外部のサーバー会社の方がサーバー保守をされているため、非常に不透明な費用請求になると推測されます。

サーバーエンジニアの方がサーバー障害を復旧

自社でサーバートラブルの際に専属のサーバーエンジニアの方が復旧作業をされる場合は、論理一貫性がありますが、外部サービスを利用している場合、サーバーに関しての保守管理はサーバー会社のエンジニアの方が実作業をされているため、どういった意味を持つ費用請求なのかが不透明です。

サーバーエンジニアの方は、サーバーを常に監視し、データ・ネットワーク的、そして物理的に障害が起こった場合に復旧されています。少なくとも、そうしたサーバーサービスを利用しているのであれば、Web制作会社側は何もしていないはずです。

サーバー障害情報が発表された後も、Web制作会社はサーバーエンジニアの方による復旧を待つのみ、といったところが実情ではないでしょうか。

サーバー保守費用は必要か?

サーバー保守費用

以上のような構造をもっているため、Web制作会社(ホームページ制作会社)が、自社サーバー運用以外のケースにおいて、サーバー利用料以外の名目で「サーバー保守費用」や「サーバー保守管理費用」を顧客に請求することには違和感があります。

WordPressなどのページが追加されていくタイプのホームページの利用において、定期バックアップサービスとしての「ホームページの保守費用」ならば、理解できますが、外部サービスを利用しながら、顧客に「サーバー保守」の名目で費用請求している様子は目に余るものがあります。

古くからホームページを運営されている方からのお声が多い「サーバー保守管理」

弊社へのお問い合わせの中にも「サーバー保守」についてご質問いただくことが多いのですが、先ほどお伝えしましたとおり、弊社としてのサーバー保守の概念はありません。

それはサーバー障害時に、Web制作会社として弊社にできることはないからです。

ホームページの制作やSEO、コンテンツ制作に特化するため、そうしたサーバー業務については、外部のサーバー会社様を利用させていただいている以上、私たちが何もせずに費用を請求することは私たちのポリシーに反します。

こうしたご質問は、現代のようにレンタルサーバー会社がたくさんサービスを提供され、レンタルサーバーが普及する以前からホームページを運営されている方からいただくケースがほとんどです。

もしかするとインターネット黎明期の頃はそうしたサービスが少なく、本当にホームページ制作会社・Web制作会社が自社でサーバーを構築されていて、そうしたサーバー保守管理にも膨大な作業が必要だったことの名残なのかもしれません。

ホームページ制作費を安く見せて不透明な費用で回収

もしかすると、ホームページ制作費を安く見せて不透明な費用で回収することを目的として、こうした「サーバー保守費用」という名目が利用されているのかもしれません。

弊社では原則的にホームページ制作費用については一括請求させていただいておりますが、ホームページ制作費用としては初期費用を安くして、月額料金として請求されているという形態ももちろんあります。

それは会社の経営方針なので特に何も申し述べるつもりはありませんが、こうした月額料金の根拠として「サーバー保守」という名目を使われることには違和感があります。

相場としてはサーバー保守費用として月額数千円(月5000円等)から数万円単位(1万円から5万円程度)を請求されている場合もあると伺うこともあります。

なぜその名目に違和感を感じるのか?

それは、ひとつはレンタルサーバーを利用されている場合は、その報酬などは会社のサーバーエンジニアの方が受け取るべきものであり、サーバーエンジニアに対する敬意が見えないこと、そしてもう一つは、Web制作会社が何も実作業をしていないのであれば、専門用語を使いながら顧客を騙しているような構造に見えるからです。

トラブル時への保険のような位置付け

こうした「サーバー保守」「サーバー保守管理」に対する、利用者側(ホームページの制作・運用を依頼される方)のイメージとしては、サーバー障害などのトラブル時への保険といったイメージがあるのかもしれません。

「サーバー保守について確認しておかないと、万が一ホームページが壊れた時に直してくれないのかも…」

そういった不安をお持ちなのかもしれません。

ただ、弊社では、サーバー障害によるホームページのデータ損失などのトラブルの際は、「ホームページのファイルのバックアップ」が手元にあるのであれば、トラブル時に単発で「ホームページの復旧」をすれば事足りると考えています。

ですから、月額でサーバーの保守管理費用を請求するのは、構造として違和感があります。

なお、お客さま自身や第三者の操作によるホームページの改変によるトラブルなどを除き、万が一の全く外部のハッキング・クラッキングなどによるデータ損失、サーバー障害によるデータ損失であっても、原則として無償で復旧させていただいております(WordPressサイトの場合は、定期バックアップのご依頼がない限りは、納品時の状態への復旧となります)。

サーバーを守っているのはサーバー会社のエンジニア

こうしたサーバー保守に関してはご質問が多いのですが、外部のサーバー会社様を利用しているため、サーバーを保守してくださっているのはサーバー会社のサーバーエンジニアの方々です。

少なくとも弊社では、サーバーに関して保守管理を行っていません。

これは責任逃れでも何でもなく、事実サーバー保守をしてくださっているのはそうした方々なのですから、私たちはWeb制作会社としての責任として、万が一のトラブル時の「ホームページの保守管理」をさせていただいております。

Web制作会社が自社でサーバー運用を行っているかの簡易チェック

こうしたサーバー保守費用の根拠となるWeb制作会社による自社でのサーバー運用の有無ですが、普通にホームページをチェックしただけではわかりません。

少なくとも、外部のレンタルサーバーを利用しているかどうかを簡単にチェックする方法がありますので少しだけお伝えします。

ドメイン(URL)には、そのドメインを利用されている方の情報を登録する必要があります(いざという時の捜査などのために)。

Whois情報

こうした情報は、Whois情報として、公開されています。

ご自身のドメインのWhois情報をチェックすると、ネームサーバー、DNSの設定に関する項目が表示されます。

いろいろな情報の中の「Name Server」の項目に確認してください。

これはそのドメインがどのサーバーと紐付いているかを示しています。

Name Serverの横に表示されている、「dns.xxxxx.jp」などのアドレスをそのまま検索キーワードとして検索します。

そうすると、検索結果にレンタルサーバーの名前などが出てくることがあります。

この検索で、どこかのレンタルサーバーのページが検索結果上位に表示されれば、おそらくレンタルサーバーを利用されています。

Web制作会社のサーバー自社運営の場合は、レンタルサーバー会社の名前は出てこないでしょう。

それはサーバー保守とは言わない

それはサーバー保守とは言わない

ホームページの運営を行う中で、安定的にホームページが公開されている状態を保つことは非常に重要です。

こうした安定運営のためには、サーバー保守は非常に重要な項目になることは間違いありません。

しかしながらWeb制作会社が自社でサーバー運用を行って、本当にサーバーの保守をしているのでない限り、Web制作会社はサーバー保守に関して何もしていないはずです。

トラブル時に単発で復旧することで対応できる静的HTMLホームページ

先ほど少しお伝えしましたが、サーバーではなく「ホームページの保守管理」という意味では、Web制作会社にも対応すべき分野があります。

それは、サーバー障害によるデータ損失の場合にサーバーが復旧した段階でホームページを元通りにする作業です。

静的HTMLホームページであれば、制作物が手元にあるはずですので、それを再アップロードし、再設定を行う、それがWeb制作会社ができる復旧です。

しかしこれは「サーバー保守」ではありません。

WordPressの追加データなどはWordPressサイトの保守やMySQLなどの保守

同様にWordPressの追加データ、すなわち、新しく追加されたページや既存ページの修正データ、メディアアップロードによって追加された画像データなどに関しては、納品時とはデータ内容が異なっているため、個別にバックアップする必要があります。

こうしたバックアップに関する保守は「WordPressサイトの保守」や「MySQLデータの保守」であって、サーバー保守ではないと考えることができます。

月額費用は必要か?

以上の点を踏まえて月額費用としての「サーバー保守費用」を考えた時、サーバー保守名目で費用請求をすることは変ではないでしょうか?

サーバーの自社運用を行っていないのであれば、月額費用でどのような作業を行っているかは不透明ですし、静的HTMLホームページであれば、手元にデータが有るためトラブル時だけで対応することができるはずです。

Web制作会社によって、こうしたCMSによって追加されたコンテンツに対するバックアップをまとめて「ホームページの保守」としているケースもあると思いますが、サーバー保守として取り扱う対象ではないと考える事ができます。

レンタルサーバーを利用しているホームページ環境で、サーバー利用料の他に「サーバー保守費用として月額費用が発生する仕組み」の全貌を理解したいものですが、私たちには理解することができません。

「何となく必要そう」と思うフロントエンドエンジニアや営業担当

ホームページの表側、「見える側面」に携わるフロントエンドエンジニアや営業担当の方などの場合は、もしかするとこうしたサーバー保守について、ホームページの保守と混同などがあるのかもしれません。

Web制作会社が請求している項目の中にこうした費用が明記されていても、同じWeb分野ながらも少し畑違いになるため、顧客と同じように「何となく必要そう」という認識を持たれているのかもしれません。

不透明な費用には正当性のない根拠しかない

もしこうした不透明な「サーバー保守費用」が月額か年額としての費用として勘定されてる場合は、その作業内容についてWeb制作会社に問い合わせてみると良いかもしれません。

レンタルサーバーの利用が明確にわかった段階で、どういった回答が来るのかはわかりませんが、どのようなものでも不透明な費用に対する費用の根拠は、おそらく正当性も不透明なものになるでしょう。

既にレンタルサーバーを利用されているクライアントのサイトカスタマイズに対して、元のホームページを制作したWeb制作会社の方から、「サーバー保守について明記されていませんが」と言われることもあります。

しかし、これは本当に意味がわかりません。

WordPressのDBバックアップなどは手がけておりますが、サーバー障害復旧など関してサーバーを管理することはありませんので、返答に困っています。

私たちの力不足かもしれませんが、もしそういった状況の中でカスタマイズなどを手がけるにあたり、サーバー保守関連について何をどう回答すれば良いのかご存じの方はご一報ください。

逆に、サーバー保守費用について請求されている場合は、どういった作業をされているのか勉強させていただければと思っています。

サーバー保守費用以外に不透明な費用はありますか?

本コンテンツ配信後に、「サーバー保守費用以外にWeb制作会社が請求していそうな不透明な費用はありますか?」というご質問をソーシャルを通じていただきました。

サーバー利用費は月単位で必要かもしれませんが、その他の更新費用などが月額制になっている場合は、どういった内容のものなのかを確認してみても良いかもしれません。

ただし初期費用が安くて、月額が高いというケースの場合は、そういったキャッシュフローに配慮した販売方針であるというだけなのかもしれませんので、一律には論じ得ないところがあります。

なお、少なくとも弊社では、サーバー保守費用という費用もありませんが、その他費用に関しても、全て「何のための費用なのか」をご説明させていただいております(社外秘情報にあたる技術的な面はお伝えできないケースもあります)。

この不透明なサーバー保守費用の請求のケースはよくあること?

また、同様に「この不透明なサーバー保守費用の請求のケースは例外なのでしょうか?それともよくあることなのでしょうか?」といった旨のご質問もいただきました。

弊社ではこのような取り扱いがないため、何とも言えませんが、少なくともこうした事例はよくあるようです。

ただし先にお伝えしましたとおり、ホームページ制作にかかる初期費用が安くて、月額の費用が高いというケースの場合は、資金繰りに配慮したホームページ制作費の分割支払といったような性質があり、経営方針の違いになりますが、その名目が「サーバー保守費用」になっていのは、論理が崩壊していると考えることができます。

少なくとも、ホームページ制作費とは別にホームページ運営費として請求されている場合、その項目の中に「サーバー保守費用」というものがあった場合は、自社サーバーでの運用なのかを確認した上、もしレンタルサーバーであった場合で「サーバー保守費用」として請求されている費用が高額のケースでは、可能であれば他のサーバーへの移管なども検討したほうが良いかもしれません。

その点は、根本的なホームページ制作にかかる契約形態を確認した方が良いと考えられます。

全てのサーバーエンジニアへの敬意と感謝のために

サーバーエンジニアへの敬意

今回は、「サーバー保守」に関してWeb制作会社が顧客に請求している(しているらしいです)「サーバー保守費用」、「サーバー保守管理費用」という不明瞭な費用について、弊社の考えをコンテンツ化させていただきました。

基本的に他社のことですのでコンテンツ化する程でもないかと思ったのですが、弊社へのお問い合わせの中にも、「サーバー保守についてはどのように対応されていますか?」というご質問も多く、打ち合わせの中でも出てくる話題でしたので、しっかりと意思表示をする方針となり、今回の配信に至りました。

サーバー保守作業への感謝

これは、レンタルサーバーを安定的に稼働させてくださっているサーバーエンジニアの方を筆頭に、全てのサーバーエンジニアの方への敬意でもあります。

安定したサーバー・ネットワークが無ければ、私たちが制作させていただいたホームページも社会の中で活躍することはできません。

サーバー安定稼働のための監視や、サーバー障害が起こった時にその復旧対応をされている方々への感謝の気持ちでいっぱいです。

サーバーエンジニアの方が受け取るべき評価

その一方で、実際にサーバーの保守作業を行っていないにも関わらず「サーバー保守」名義でWeb制作会社が費用請求するのもおかしいですし、そうした行為は、実際にサーバーを安定稼働させてくださっているサーバーエンジニアの方に対して失礼な行為だと考えています。

サーバー保守に関してその安定稼働に対する評価はサーバー会社、サーバーエンジニアの方のものです。

少なくともレンタルサーバーを利用させていただいているだけのWeb制作会社の功績ではありません。

もしそうした方々が受け取るべき評価を、「サーバー保守費用名目」で請求している会社があるとすれば、それは他人の功績を横取りしているだけの悪徳業者と考えて良いでしょう。

同じような考えを持つWeb制作会社は日本中にたくさんあります

今回のコンテンツ制作にあたり、全国のWeb制作会社さんが配信されているいくつかの記事を拝見し、はっきりとした意志表示への勇気をいただきました。

個別のご紹介は差し控えさせていただきますが(あんたのところと同類視されたら困るというクレームもあるかもしれませんので)、同じような考えを持っていらっしゃるWeb制作会社は日本中にたくさんあります。

全てのホームページ制作会社、Web制作会社が「サーバー保守費用」という構造で、費用請求しているわけではありませんし、もちろん自社でサーバー構築・運用されているなら、当然にサーバーの保守管理にかかるコストも必要です(といっても、全てまとめて「サーバー利用料」で良いのではないでしょうか)。

弊社におけるサーバー保守とその費用

最後に新規ホームページ制作やWordPress化などのサービスにおいてお問い合わせいただいているお客様からのご質問も多いため、弊社での取扱と弊社の考えをお伝えさせていただこうと存じます。

まず弊社では、サイト公開にあたりサーバー会社様のサービスを利用しており、自社サーバーの構築や運用をしていないため、「サーバー保守」という概念は存在しません。ですから当然に「サーバー保守費用」という費用科目もございません。

サーバー利用費用とは別にサーバー保守費用が必要な場合は、何か理由があると思いますが、基本的に自社でサーバー構築などをしていない限り、そうした費用の概念は出てこないと考えております。

特に静的HTMLサイトの場合は、万が一サーバーにアップロードされた内容が消失しても、サーバー復旧や移管に合わせて再アップロードすることですぐ復旧することができます。この場合は、月額で費用をご請求するよりも、万が一のトラブル時に対応させていただくことで十分であると考えております。

WordPressサイトなど納品時から内容がアップデートしていくタイプのホームページに関しては、WordPressテーマ等のバックアップとMySQLのデータ、メディアファイルのバックアップで同様に対応することができますが、こうした対応はサーバー保守ではなく、定期バックアップといった「WordPressサイトの保守管理」として取り扱っております。


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