京都市上京区にある白峯神宮(しらみねじんぐう)へ。堀川今出川を東に入った北側、堀川油小路にあります。
白峯神宮は、鞠と和歌の宗家である公家飛鳥井氏の邸宅跡にあります(洛中洛外図では飛鳥井殿となっています)。
本殿

白峯神宮 京都市上京区 本殿
白峯神宮の御祭神は、第75代崇徳天皇、第47代淳仁天皇です。
崇徳天皇・淳仁天皇と御霊信仰
讃岐に流された崇徳天皇と淡路に流された淳仁天皇という、非業の死を遂げた二柱の天皇を祀っている背景には、強い御霊信仰が存在しています。特に幕末の動乱期において、孝明天皇が国難を乗り切るために崇徳天皇の御霊を京都へ帰還させようと強く願い、その遺志を継いだ明治天皇によってこの神社が創建されました。国家の安泰を願う壮大な鎮魂の歴史がこの空間に刻まれています。
崇徳天皇欽仰之碑
境内には、崇徳天皇欽仰之碑があります。

崇徳天皇欽仰之碑 白峯神宮 京都市上京区
蹴鞠の碑

蹴鞠の碑 白峯神宮
白峯神宮は、蹴鞠発祥の地であり、蹴鞠の碑があります。
幼少期から稀に訪れる地でありますが、当時は人はまばらだったものの、Jリーグ開幕後に一気に参拝者が増えた印象があります。
雅な宮廷文化から現代のスポーツ信仰へ
この地は元々、和歌と蹴鞠の宗家である飛鳥井家の広大な邸宅跡でした。蹴鞠は単なる遊びではなく、高度な身体能力と相手への思いやりが求められる神聖な宮廷儀式として発展してきた歴史を持ちます。飛鳥井家が代々守り抜いた雅な文化と鞠の精霊信仰が現代のサッカーや球技全般へと受け継がれ、全国のスポーツ愛好家から厚い信仰を集めるようになった歴史の連続性は非常に興味深いものです。
伴緒社

伴緒社 白峯神宮 京都市上京区
白峯神宮内の伴緒社(とものおしゃ)です。
源頼義・義家父子と武の精神の継承
伴緒社には、平安時代を代表する武将である源頼義と八幡太郎義家が祀られています。弓矢の名手として知られた彼らの圧倒的な武勇は、勝負事における強力な守護神として古くから武士たちの信仰を集めてきました。蹴鞠の神様である精大明神の「技」に対する信仰と、伴緒社が持つ「武」と「勝負強さ」の信仰が融合することで、ここがスポーツ必勝の聖地として確固たるものになったといえます。
潜龍社

潜龍社 白峯神宮 京都市上京区
白峯神宮内の潜龍社(せんりゅうしゃ)です。
笑い龍に込められた生命力と豊かな水
昭和の時代に創建された潜龍社は、この地で古くから脈々と受け継がれてきた水神信仰を現代に伝えるものです。京都の地下には豊かな水脈が広がっており、特に西陣織などの産業を支えた上京区の良質な水は人々の生活の根幹でした。悪縁を絶ち、良縁を招くとされる「笑い龍」のユニークな姿は、尽きることのない清らかな水がもたらす生命力と、地域の繁栄を願う人々の思いを象徴しています。
笑い龍

笑い龍 潜龍社 白峯神宮 京都市上京区
潜龍社(せんりゅうしゃ)にある笑い龍。比較的最近できたもののようです。
白峯神宮

白峯神宮 京都市上京区
〒602-0054 京都市上京区飛鳥井町261番地
アクセス 市バス「堀川今出川」バス停からすぐです。
白峯神宮(公式サイト)
(初回投稿日 2024年2月19日)






