京都特有の湿気ムンムンの日々が続いております。
ものすごい数の植物に囲まれながらWeb制作を行っております、ファンフェアファンファーレです。
雨続きの影響からか、一部の土からはきのこが発生したりと、梅雨らしさを感じます。
雨が上がり、翌日なんかに日差しが強くなると、生えていたきのこが消滅します。そしてまた違うところから急に生えてくるということを繰り返しています。
強い毒性を持つ「カエンダケ」であれば、注意が必要ですが、しめじのようなきのこなので、屋外のものは一応そのままにしてあります。
さて、今回は梅雨時にいきなり急成長した、いちじく(無花果)の「桝井ドーフィン」をご紹介します。
桝井ドーフィンとの出会い
代表の桝井です。
私の苗字と全く同じの「桝井」を冠とする桝井ドーフィンは、広島の桝井光次郎(みつじろう)氏が100年以上前に、アメリカから日本に持ち帰ったとされる無花果(いちじく)の品種「ドーフィン」を指します。
桝井光次郎氏にちなんで「桝井ドーフィン」と呼ばれていますが、正式には「ドーフィン」のようです。
たまたま、兵庫県の但馬の方の道の駅で売っており、土産物を買ったらその道の駅で使える商品券があたったので、桝井ドーフィンと交換して持ち帰りました。
「桝井」自体が、全国でもあまりない苗字なので、もしかしたら遠い親戚なのかもしれません。
が、同じ名前を持つ植物がこの世にあるとは思ってもみなかったので、少し嬉しくなり、桝井ドーフィンを育てることにしました。
余談ですが、桝井の「桝」は漢字ではありません。
「辻」などと同じく、日本固有の字で、国字になります(漢字の法則性を使って日本独自に生み出した字、ということのようです)。
国内生産いちじくの約八割を占める「桝井ドーフィン」
無花果(いちじく)は、クワ科イチジク属の木です。
いちじくは、実の中に花をつけるため、花がないように見えるため、漢字で「無花果」と書きますが、花がつかないわけではありません。
品種としては桝井ドーフィンの他に、蓬莱柿(ほうらいし)や「とよみつひめ」、ビオレ・ソリエス、スミルナなどがありますが、国内生産のいちじくの約八割が「桝井ドーフィン」のようです。ということは知らず知らずに幼少から桝井ドーフィンを頂いていたことになりそうです。
いちじくの桝井ドーフィンは挿し木で増やすことができるようで、私が持ち帰った時も小さな苗鉢に挿し木して葉が出てきたものでした。土はどちらかというと粘土質でした。
実の収穫と冬に落ちる葉
夏から秋、8月から10月頃にいちじく実が収穫の時期を迎えます。うちの無花果はまだまだ成長途中ですので実の収穫はまだ先になりそうです。
そして冬になると葉がすべて落ちます。
また春になると徐々に葉がついて同時に枝も成長します。
桝井ドーフィンがやってきて最初の年の冬、いきなり全ての葉が落ちたため一瞬焦ってしまいました。が、無花果はそういう植物のようです。葉の面積が広いため、冷えてしまうのでしょうか。
新しく出てきた葉はそうでもないですが、大きくなった葉は形としては朝顔みたいです。
いちじくは、すごく大きな葉をつけます。
葉が大きすぎて、他の植物を覆い隠してしまうため、一回り大きな鉢に植え替え、そして少し高さを出しました。
その少しあと、梅雨時でたくさん雨があたったからか、豪雨の翌日に一気に葉が増えました。
冬は一度葉を落としますが、成長するときは一気に成長するようです。
まだまだ背丈もあまりないのでいちじくの実の収穫はまだまだ先になりそうですが、毎日成長が楽しみです。
無花果の桝井ドーフィン本格的に成長してきました
2016年7/19追記
先日までは、挿し木に葉が出てきた程度でしたが、梅雨で一気に成長し、一回り大きな鉢に植え替えた影響からか、急激に成長して木になってきました。
周りの植物の光合成を邪魔するほど大きな葉をたくさんつけています。
ついにいちじくが実をつけました
2017年7月追記
2017年7月、ついにいちじくの桝井ドーフィンが実をつけました。苗から育て始めてまるまる三年で結実です。
いまのところ実をつけているのはひとつです。
収穫まではまだまだかかりそうですが、すごく楽しみです。
無花果の実を収穫
2017年9月追記
夏期休暇明けにいちじくを確認した所、食べごろでした。
通常は熟す前に出荷されると思いますが、枝についたまま熟した無花果の実を、みんなでいただきました。
もぎたての無花果は最高の甘さでした。
(初回投稿日 2016年6月23日)