「きぬかけの路」は、京都市北区の「金閣寺」から右京区の龍安寺、そして仁和寺へと続くおよそ2.5Kmの観光道路です。仁和寺前で一条通と合流して、そのまま福王子神社、広沢池へと続き、大覚寺、そして嵐山へと続いていきます。
このきぬかけの路沿いに、金閣寺、龍安寺、仁和寺と世界遺産が連続して並んでいます。
きぬかけの路を少しそれると、妙心寺や等持院などにも行くことができます。
金閣寺(鹿苑寺)
「金閣寺」こと鹿苑寺(ろくおんじ)。臨済宗相国寺派の禅寺です。
正式名称を鹿苑寺といい、相国寺の塔頭寺院の一つ。舎利殿「金閣」が特に有名なため一般的に金閣寺と呼ばれています。
元は鎌倉時代の公卿、西園寺公経の別荘を室町幕府三代将軍の足利義満が譲り受け、山荘北山殿を造ったのが始まりとされています。
1398年に足利義満が建てた金閣寺ですが、金の舎利殿が他に類を見ないほどのインパクトですね。
金閣寺は1994年に世界文化遺産に登録されました。
金閣寺(きんかくじ)
京都市北区金閣寺町1
拝観時間 9:00~17:00
金閣寺(相国寺公式サイト)
金閣寺から龍安寺へ
衣笠山の麓、きぬかけの路の金閣寺前を下っていくと、立命館大学衣笠キャンパス・京都府立堂本印象美術館を越えて龍安寺にたどり着きます。
立命館大学衣笠キャンパスからきぬかけの路を西へ。この辺りで京都市北区から右京区に入ります。
龍安寺前到着。
龍安寺
「吾唯足知」の石庭で有名な龍安寺です。
龍安寺は、1450年、細川勝元が創建した禅寺です。
中心の「口」の字を共用した「吾唯足知」は有名な禅語で、「吾唯(われただ)足るを知る」というものです。
京福の駅からの参道も綺麗です。
龍安寺(りょうあんじ)
京都市右京区龍安寺御陵下町13
龍安寺(公式サイト)
龍安寺から仁和寺へ
龍安寺前からまたきぬかけの路を進みます。
きぬかけの路は木々に囲まれています。
仁和寺
きぬかけの路が一条通と合流すれば仁和寺に到着です。京福の御室仁和寺駅が目の前にあります。
別名「御室御所」とよばれる仁和寺は、888年、第59代宇多天皇によって創建されました。
なお、仁和寺の裏には、四国八十八ヶ所霊場の砂を持ち帰って埋めたとされる、御室八十八ヶ所があります。
仁和寺(にんなじ)
京都市右京区御室大内33
仁和寺(公式サイト)
一条通を直進して嵐山方面へ
仁和寺で、きぬかけの路は終着点になります。仁和寺前で一条通と合流するため、そのまま一条通を直進します。
福王子神社
仁和寺をそのまま西に進むと福王子神社(ふくおうじじんじゃ)があります。
福王子神社は、仁和寺創建の「宇多天皇」の母である班子皇后を祀っているため、仁和寺の鎮守神とされているようです。
福王子神社(ふくおうじじんじゃ)
京都府京都市右京区宇多野福王子町52-6
福王子神社のある「福王寺」の交差点を北上すると周山街道になるため、京北方面に行くことができます。
いつも走りに行く時は、短い時間なら一条通を西行き、少し足を伸ばすときは、福王寺を右折して、高雄、御経坂峠から京北方面に向かいます。
福王寺神社から広沢池、大覚寺方面へ
福王寺神社をさらに西に進むと、宇多野を越えて、以前にご紹介した広沢池、北嵯峨の風致地区に行くことができます。
このあたりから、道沿いが竹林になります。
広沢池
前回ご紹介した時は、池に水がありませんでしたが、今回はしっかりと「池」でした。
京都市右京区嵯峨広沢町
池の南側を走ります。
兒神社
広沢池の西側に兒神社(ちごじんじゃ)があります。
京都市右京区嵯峨釣殿町
広沢池、兒神社から大覚寺へ
広沢池、兒神社を越えると、大覚寺に到着します。
大覚寺門前を左折して大覚寺の参道を進みます。
こちらを進むと大覚寺に到着します。
大覚寺
弘法大師空海を宗祖と仰ぐ真言宗大覚寺派の本山。
正式には旧嵯峨御所大本山大覚寺と称し、嵯峨御所とも呼ばれる。
平安初期、嵯峨天皇が檀林皇后とのご成婚の新室である離宮を建立されたが、これが大覚寺の前身・離宮嵯峨院である。
大覚寺は、嵯峨御所ともよばれる真言宗大覚寺派の寺院です。
大覚寺の中に大沢池(おおさわのいけ)があります。
小学生の時に「この辺りに池がある」と地図で発見して、友人と自転車で辺りを探したのですが、当たり前ながら見つかりませんでした。見つからなかった理由を知ったのは中学生の時です。
大覚寺(だいかくじ)
京都市右京区嵯峨大沢町4
大覚寺 公式サイト
大覚寺門前から南西に進むと嵐山に行くことができます。
きぬかけの路、一条通から少しそれた隠れスポット
以上、京都で一番好きな道「きぬかけの路」をご紹介いたしました。
このきぬかけの路、一条通のどこかを「少しだけそれたところ」に隠れた紅葉スポットがあります。
よかったら紅葉のシーズンに探してみてください。
(初回投稿日 2016年7月6日)