京都市右京区にある双ヶ丘(ならびがおか、雙ヶ岡、双ヶ岡)へ。双ヶ丘(雙ヶ岡)は、国指定の名勝です。北から順に一の丘(いちのおか)、二の丘(にのおか)、三の丘(さんのおか)と丘が並んでいます。
名勝双ヶ丘を登ったあとにホタル観賞に高雄へ 京都市右京区で少しだけ触れていましたが、その後何度も足を運んでいるため、双ヶ丘について再度投稿しようと思います。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)には6世紀後半から7世紀前半に築かれた24基の古墳があります。
実は古墳群なのですが、双ヶ丘はちょっとした運動に最適です。気軽に自然の中を散歩することができます。
短時間のハイキングに最適です。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)にある古墳は、総称して双ヶ岡古墳群と呼ばれています。
全体の形、地図は次のようなものになります。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)は、昭和16年(1941年)11月に国の名勝に指定されています。
指定面積は、188,188㎡です。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)の標高は、一の丘(標高116メートル)、二の丘(標高102メートル)、三の丘(標高78メートル)です。
スタート地点の標高がどれくらいなのかはわかりませんが、双ヶ丘はそれほど高くありません。簡単に登ることができます。
道中には大きな岩もあります。
雙ヶ岡の表記は、双ヶ丘、双ヶ岡、双岡、並岡、雙丘、双岳とたくさんあります。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)の樹木と野鳥
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)にはたくさんの野鳥が生息しています。
案内によるとスズメ、ムクドリ、ヒヨドリ、シジュウカラ、コゲラ、ヤマゲラ、ウグイス、メジロ、カケス、ホオジロ等の二十数種類の留鳥(りゅうちょう)が生息し、季節によってキビタキ、ジョウビタキ、アオバズク、センダイムシクイといった渡り鳥がやってくるようです。
また、双ヶ丘にはエリアごとに異なる種類の樹木が生えています。
低木の落葉樹は、コバノガマズミ、ナツハゼ、アクシバ、ウスノキ、ネジキ。低木の常緑樹は、シャシャンボ、アセビ、モチツツジ、イヌツゲ、ヒサカキです。
中高木の落葉樹は、エゴノキ、リョウブ、タカノツメ、コシアブラ、ハゼノキ、ヤマウルシ、アカメガシワ、ヤマザクラ、ウワミズザクラ、クヌギ、コナラ、クリ、ヤマナラ。中高木の常緑樹は、アラカシ、ツブラジイ、シロバイ、クロバイ、カクレミノ、ナナミノキ、ソヨゴ、カナメモチ、サカキ、クスノキ、スギ、ヒノキ、アカマツです。
(ちなみに双ヶ丘の道中のこのあたりは蚊がよく出ます)
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)の古墳は、一の丘と二の丘の間の谷筋、二の丘と三の丘の間の谷筋に集中しています。
一号墳以外は直径10~20メートルの小型の円墳となっています。
一の丘(いちのおか)、二の丘(にのおか)、三の丘(さんのおか)それぞれのエリアごとに趣が異なります。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)は古生層の孤立丘で、中世には天皇の遊猟地であったり、高位貴族の山荘地であったようです。
一の丘(いちのおか)
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)一の丘の頂上付近にある1号墳は直径44メートル・高さ8メートルの円墳です。
1号墳は直径44メートル、高さが8メートル弱の大きさの両袖式の横穴式石室がある円墳です。玄室長6.1メートルの石室となっています。
昭和55年の調査では須恵器、土師器、金環、鉄製品、石棺の破片などが出土したようです。
一の丘(いちのおか)の頂上からは良い景色を眺めることができます。
二の丘(にのおか)
二の丘(にのおか)頂上 双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)二の丘(にのおか)の頂上です。
二の丘(にのおか)の頂上は少し広場のようになっています。
ところどころに花が植えられています。
なお、双ヶ岡古墳群は秦氏の首長の墓であるとされているようです。
とおみのひろば
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)二の丘(にのおか)の頂上のすぐ近くにある「とおみのひろば」です。
京都市内や東山が見えます。
とおみのひろばにはベンチもあります。
とおみのひろば付近にはこしだがたくさん生えています。
三の丘(さんのおか)
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)の三の丘(さんのおか)です。三の丘には、アカマツ林、ヒノキ林があります。
三の丘(さんのおか)には群集墳があります。
一の丘、二の丘と比較すると野性的です。
こもれびのひろば
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)を下りると「こもれびのひろば」があります。
こもれびのひろばには、カエデ類やツツジ類の他、梅が生えています。
この場所には水飲み場やトイレがあります。
はなみのひろば
南の方には「はなみのひろば」があります。桜の季節には美しい広場となります。
あずまやもあります。
つれづれのみち
こもれびのひろば、はなみのひろばがある、つれづれのみちです。東麓にある遊歩道です。
ところどころに道案内があります。
つれづれのみち沿いには、はなみのひろばの桜の他、カエデ類やツツジ類が生えています。
双ヶ丘の登り口の一つです。
徒然草の著者兼好法師は、双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)の西麓の庵で余生を過ごしたそうです。そこで徒然草が執筆されたことにちなんだ名前となっています。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)は、歴史的風土特別保存地区となっています。
ちらほらと登り口があります。
なお、こもれびのひろばからきたのひろばまでの間には、ツツジ類や椿が生えています。
うたのぐち
嵐電北野線御室仁和寺駅に近い方の双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)の北麓にある「うたのぐち」です。
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)で発見
双ヶ丘(雙ヶ岡、双ヶ岡)にて、特大のきのこを発見することもあります。
また、たくさんのアゲハチョウが飛んでいることもあります。
JR山陰本線(嵯峨野線)の花園駅から南麓の入口「みなみのひろば」までは徒歩5分
嵐電北野線御室仁和寺駅から北麓の「うたのぐち」まで徒歩3分
京都市右京区御室双岡町
(初回投稿日 2024年2月29日)