WordPressのメリットとデメリット
このページでは、WordPressでホームページを制作することのメリットとデメリットをご紹介します。
ホームページ制作 京都 ファンフェアファンファーレでは、原則として新規ホームページ制作にあたってWordPressをベースとしたホームページの制作を手がけさせていただいておりますが、WordPressには様々なメリットもあるほか、もちろんデメリットもあります。
企業のWebマーケティングのためには、効果的なホームページを運営する必要があります。
Web集客・Webマーケティングにおいて効果を発揮するホームページを制作するためには、ホームページの機能にまつわる様々点で優位性をもつ必要があります。
WordPressは、ホームページのベースシステムとして、その機能性の高さから、世界トップシェアを誇っています。このWordPressを使用しホームページを制作することのメリットやデメリットについてご紹介します。
WordPressのメリット
WordPress(ワードプレス)はホームページ制作・作成において世界で最も使用されているCMSです。
世界中の25%程度のホームページがWordPressで作られています。
ホームページのベースシステムとして、やはりそれだけのシェアを持つには理由があります。
たくさんの魅力をもったWordPressでホームページ制作することには、たくさんのメリットがあります。
ではまずWordPressでホームページ制作することのメリットをご紹介します。
ホームページの更新を自社管理
WordPressでホームページ制作することのメリットは、企業のWebマーケティングのコアとしてのホームページとして、コンテンツの追加や編集といったホームページの更新を自社管理できることです。
ホームページの運営管理を自社で行えるため、軽微な修正や新規ページ追加を気兼ねなく行うことができます。
WordPressであれば、文章の修正を思いついた時に「制作会社への発注」などの手間を介さずに、すぐにページの編集を行うことができます。
ページ配信による積極的なコンテンツマーケティングの際ももちろん、企業ホームページにWordPressを利用することで、「休業日のお知らせ」などの時期的なメッセージも管理しやすくなります。
「かんたんなお知らせ」のために、ページ作成費用と発注の手間を取るのは面倒ですが、WordPressであればそうしたメッセージの配信も自社で管理することができます。
ホームページ管理者の引き継ぎや複数管理が可能
ホームページの更新作業は簡単な管理画面での操作であることから、ホームページ管理者の方の引き継ぎにも有利です。
特にローカル環境に特殊なソフトウェアをインストールし直したりする必要もなく、WordPressユーザーログイン情報の受け渡しだけで済みます。
また、管理者や編集者といった権限の設定を行いながら、WordPressのログインユーザーを複数設定することができます。
企業の中の複数のWeb担当者でWordPressを管理することができるため、ホームページ運営にかかる編集作業・更新作業の分担などもしやすくなります。
WordPressプラグイン機能によりカスタマイズや機能追加がしやすい
WordPressには、本体ファイルとテーマファイルの他に、WordPressに新しい機能を追加するためのWordPressプラグイン機能がついています。
こうしたプラグインを利用することにより、ホームページ稼働後にWordPressサイトをカスタマイズしたり、新しい機能を設置することが簡単である点がメリットのひとつです。
SEOを施しやすい
WordPressでホームページ制作することのメリットは、一般的なHTMLホームページよりも、さらに基本的SEOの設定を初期段階で組み込める点です。
また、ホームページ稼働後のSEOに関する修正も手軽に行うことができる点もWeb集客効果を考えた場合には、ホームページとしての強みとして注目すべきポイントです。
企業がWebマーケティングでホームページを利用するにあたって、ホームページのツールとしての価値を向上させるには、SEOをはじめとしてホームページアクセスに関する面をクリアする必要があります。
こうしたSEOに関する細かな設定を施しやすいほか、修正・調整に関しても手軽に行える点が、WordPressのメリットです。
一般的なホームページとの違い
旧来から広く利用されている一般的なホームページと比較した際のWordPressのメリットは、① 1ページずつHTMLページを制作する場合と比較してページ作成が容易なこと、② ページ作成後のFTPアップロードなどが不要であることといった面が挙げられます。
こうしたメリットによって、制作にかかる労力やそれに伴うコストを削減できるほか、新規ページ作成や既存ページの編集にあたって、専門的な知識が無くてもある程度のことは初心者の方でも扱うことができるといった強みがあります。
1ページずつHTMLページを制作する場合と比較してページ作成が容易
WordPressは、ブラウザ上でページ管理が可能なため、新しくページを作成したり、既に公開済みのページを編集・更新する場合に、1ページずつHTMLページを制作する場合と比較してページ作成が容易であるメリットがあります。
これは少し専門的になりますが、WordPressはphpとMySQLというデータベースを組み合わせて1ページずつHTMLを吐き出す仕組みをもっているためで、いわば「ホームページの型」は既にある状態で、ページごとの固有の部分(会社案内ページであれば「会社情報」、製品情報であれば「製品に関する解説文」)だけを新規で入力するだけで、新規ページを生成できるからです。
ページ作成後のFTPアップロードなどが不要
また、一般的なホームページの場合は、ローカル環境(手元にあるPCなど)で、それぞれのページのHTMLファイルを制作し、そのファイルをWebサーバーにFTPアップロードすることで、ページを公開状態にすることができますが、WordPressの場合は、ブラウザ上でページ作成を行うと、そのまますぐにページを公開状態にすることができます。
このFTPアップロードが不要であるというメリットは、新規ページを公開状態にする時だけでなく、ページの内容を少し変更する場合に作業が格段に楽になるため、ホームページ運営にかかる手間を削減することができます。
端末ソフトウェアなどが不要であるためどこでも管理できる
HTMLでホームページを制作する場合には、一般的にエディタソフトやFTPソフト、ホームページオーサリングソフトなどを使用するため、PCなどにこれらソフトウェアをインストールしておく必要があります。
WordPressは、こうしたソフトウェアを必要とせず、一般的なブラウザソフト(Google ChromeやInternet Explorer(Microsoft Edge)、Safariなど)でホームページを管理することができるため、ホームページ管理用のパソコンの買い替え時にホームページオーサリングソフトなどを改めて導入する必要がありません。
同時にブラウザソフトさえインストールされている端末であれば、どの端末からでもWordPressサイトの管理をすることができるため、WordPressログイン情報さえわかれば自分のパソコン以外からでもホームページを管理することが可能です。
無料ブログとの違い
一般的なホームページとWordPressを比較した場合のメリットは、WordPressだけでなく各種ブログCMSにも同じようなメリットがあります。
アメブロやライブドアブログ、FC2ブログなど、無料で利用することのできるブログにもこうした「ページ作成が容易」「 ページ作成後のFTPアップロードが不要」といった強みがありますが、WordPressには独自のメリットがたくさんあります。
もちろん広告は非表示
無料ブログとWordPressの違いの一つとしては、もちろん独自運営のホームページになりますので、ブログに表示される「広告」が表示されることはありません。
一部有料プランなどで広告を非表示にできるブログもありますが、WordPressサイトの場合は、はじめから広告は表示されません。
ホームページやブログの中に広告が表示されると、同業他社の広告も表示されるため、自社ホームページ・ブログ上から他社サイトへの離脱ということが起こりえますが、WordPressは広告が表示されないため、こうした他社の宣伝、他社サイトへの移動を防ぐことができます。
細かなカスタマイズが可能
無料ブログは、運営会社が無料で提供しているサーバースペースを利用しますので、高負荷プログラムの設置や一部プログラムが使えない仕組みに設定されています。
また、ブログシステムの内部だけでなく、WebデザインやSEOにかかる細かな設定も制限されています。
これは広告を意図的に非表示にされることを防いだり、ブラックハットSEOやWebスパムの踏み台にされないように運営元が制限しているためで、こうした理由から無料ブログは一部の機能が制限されていますが、WordPressにはカスタマイズに制限がありません。
SEOに有利
無料ブログの機能制限は、どうしても無料でブログスペースを解放するためには仕方のない配慮ですが、こうした機能の制限が競合サイトとの検索順位においてSEOに差がつくため、最終的に上位になれるかどうかのポイントに関わってきます。
WordPressの場合は、非常に細かな点についてもSEOの設定が可能であるため、無料ブログと比較した場合にSEOに有利であると考えることができます。
テーマ選択でWebデザインを変更できる
WordPressは、テーマテンプレートが無料でもたくさん用意されているため、好きなWebデザインを選ぶこともできます。ただ、無料配布のテーマにはハッキングによるサイト改ざんやブラックハットSEOの踏み台にされるといったセキュリティのリスクがあります。
基本的にWordPressはブログ用のCMSであるため、ブログタイプのテンプレートが多いですが、うまく使えば企業用のホームページとしても使用することができます。
コンテンツページの内容はそのまま引き継いで利用
また、複数のWordPressテーマをインストールすることができるため、WordPressサイト公開後に異なるWebデザインに変更することも可能です。使用するWordPressテーマの仕様上、一部内容が変化してしまう可能性はありますが、各コンテンツページの内容はそのまま引き継いで利用することができます。
インポート・エクスポート機能
WordPressにはインポート・エクスポート機能があり、ページコンテンツ(各ページの文章など)を他のWordPressサイトからインポート(データの取り込み)したり、また逆に他サイトに移管するためにエクスポート(データの吐き出し)したりすることができます。
この機能によって、サーバーの移管やサイト移管がしやすいというメリットがあるほか、万が一のデータの損失時に備えて、ホームページの内容をローカル環境(パソコンなど)にバックアップ保存することができます。
WordPressのデメリット
WordPressは、ホームページのベースシステムとしての機能としてはメリットがたくさんありますが、セキュリティ関連や読み込み速度の低下、本体・プラグイン等の更新の必要性や互換性エラーなど、静的HTMLホームページと比較した場合のデメリットもあります。
セキュリティ脆弱性とハッキング
WordPressは、世界トップシェアのCMSであるため、常に世界中のクラッカーから標的にされています。
常にセキュリティ関連のアップデートはされていますが、まだ未対応のセキュリティ脆弱性があった場合は、ハッキングされる可能性もあります。
通常のホームページでもFTPに関するブルートフォースなどの脅威のリスクは常にありますが、
ブルートフォースアタックなどでログインをこじ開けられるなど、ハッキングの標的にされやすいという面があります。
ページの読み込み速度
WordPressのデメリットの一つは、MySQL(もしくはMariaDB)というデータベースを利用することから、静的なHTMLホームページと比較し、ページの読み込み速度が低下する点です。
WordPressは複数の場所に分散したデータを組み合わせて、ページを動的生成する仕組みを利用しています。この仕組みにより共通部分の呼び出しなどは自動で行ってくれるため、ページ作成自体は簡単になりますが、その反面ページの読み込み速度は遅くなります。
またサーバー負荷により、一時的にホームページ閲覧に支障が出ることもあります。
WordPress自体の更新の必要性
セキュリティ面や機能の向上、バグの修正などのために、WordPressサイトを構成するWordPress本体自体を常時更新する必要があります。
このWordPressの更新自体は自動更新で可能な場合もありますが、この更新作業自体にエラーが起こると本体ファイルが一部インストールされずにサイトが破損するリスクを常に抱えています。
こうした更新時のエラーに対応するために、データベースやテーマファイルの常時バックアップが必要になります。
更新の手間に加えて、バックアップの必要性の分だけ手間とコストが発生する点がWordPressのデメリットのひとつです。
本体・テーマ・プラグインの互換性エラー
また、WordPressを構成しているWordPress本体とWordPressテーマ、WordPressプラグインにはそれぞれバージョンがあり、バージョンの互換性がない場合に、エラーが生じることがあります。
ホームページ全体が消えて無くなるということはありませんが、システムエラーによって、投稿画面の一部機能が使えなくなったりすることもケースとしては考えられます。
バックアップからのエラー復旧
WordPressの本体やテーマ、プラグインの更新時に互換性エラーが生じ、システムの機能がうまく働かずにWordPressサイトの表示がおかしくなったり、WordPress管理画面に入れなくなったりと、様々な障害が生じる可能性があります。
この場合、WordPressのエラー復旧には、バックアップファイルなどが必要になりますが、バックアップファイルが存在していればすぐに復旧できるというわけではありません。
更新時にシステムが自動で吐き出した記述を無効化したり、バックアップファイルによって設定を上書きしたりといった作業は、WordPress管理画面ですべて対応することができませんので、エラーからの回復に関しては専門的な作業が必要になります。
サーバー環境
WordPressを利用するためには、phpとMySQL(もしくはMariaDB)を利用することのできるサーバー環境が必要になります。
WordPressのバージョンによって必須要件は若干異なりますが、概ねサーバー環境としては、WordPress4.0以降は、phpがPHP 5.2.4 以上で MySQLは5.0.15以上、WordPress6.3以降は、php7.0、MySQL5.7以上(MariaDBは10.4以上)のバージョンに対応している必要があります。
また、サーバーの契約内容でデータベースの利用数が制限されており、既に他のプログラムでデータベース利用数が上限に達している場合にはご利用いただけない場合があります。
サーバー設定と最新WordPressの互換エラー
WordPress自体は、phpがPHP 5.2.4 以上、 MySQLは5.0 以上のバージョンで動作しますが、サーバー側でWordPressサイトの高速化を図るためにサーバーの設定変更によってphpのバージョンをphp7以上(可能な限りphp8以上)、にしたり、cgiを高速化したりするサーバー設定を行う場合があります。
この際に、最新のWordPressとテーマとプラグインの間で互換エラーが生じる場合もあります。
WordPressのデメリット解消への対応
WordPressは、企業のWebマーケティングツールとして非常に高機能なホームページを制作するために有利なCMSですが、安定したWordPressホームページ運営のためには、上記のデメリットを解消する必要があります。
ホームページ制作 京都 ファンフェアファンファーレでは、こうしたデメリットをできるだけ解消するために、ホームページ制作の段階から、様々な施策を行っています。
セキュリティ脆弱性とハッキングへの対応
WordPressへのブルートフォースアタックによるハッキングは、容易に推測されるパスワードの使用などが原因となります。
こうした面への対応は、複雑なパスワードの設定のほか、ご希望によりログイン画面への二重認証などで対応させていただいております。
またWAF(Web Application Firewall)などサーバーサイドのセキュリティ関連の設定や、WordPressセキュリティ強化のための内部の設定、WordPress本体などの定期的な更新によって、WordPressのセキュリティを向上させていただいております。
ページの読み込み速度に対する対応
ホームページ制作 京都 ファンフェアファンファーレでは、ウェブサイト(ホームページ)の高速表示化も手がけております。
.htaccessの設定や、サーバーキャッシュやブラウザキャッシュの利用、CDNの利用、画像の最適化・次世代フォーマットでの配信など、様々な設定や最適化によってホームページの軽量化、ページ読み込み速度の向上に注力しております。
WordPressの更新とバックアップ
更新エラーの出やすい主要アップデートはバックグラウンドでの自動更新が行われずに、更新ボタンによるWordPress本体の更新が必要になります。セキュリティ関連のアップデートは基本的に自動更新されますが、お客さまご自身によるメジャーアップデートによるエラーについては、場合によって有償での復旧とさせて頂く場合があります。
本体・テーマ・プラグインの互換性エラー
WordPress本体・弊社で制作させていただいたWordPressテーマ、WordPressプラグインの互換エラーにつきましては、原則としてお客さまご自身や外部業者によるそれぞれの更新やカスタマイズ、プラグイン設置などに関しては免責とさせていただいておりますが、その場合でも有償でエラー箇所の修正などを行わせていただいております。
サーバー環境
新規WordPressサイトの制作の場合は、弊社でサーバー環境もご準備させていただくため、特段サーバー環境に関する対応は必要ありませんが、ホームページのWordPress化などにあたりサーバー環境がWordPress利用要件に適さない場合は、サーバーの移管や新規サーバーのご用意とドメイン移管等によって、WordPress利用にかかる環境を整備させていただいております。
WordPress(ワードプレス)でのウェブサイト制作・ホームページ制作