お正月休暇を頂いている間、奈良県奈良市にある旅館「静観荘」さんに行ってきました(2016初回投稿当時)。
今回の「奈良旅」の目的は、奈良市内の観光…ではなく「静観荘さんに行くため」です。
数年前に一度静観荘さんに泊まって以来、「もう一度行きたい」と思いながらも数年間行けず終いでしたが、ようやく行くことができました。
旅館静観荘さんは、2021年9月に正式閉業されました。2022年3月に土地ごと売却4月に建物は解体されました。
ならまちの旅館 静観荘
静観荘さんは、奈良町の中にあります。
ならまちの中の旅館です。
近鉄奈良駅を出て、「もちいどのセンター街」をずっと南へ進んだところにあります。
館内の造りも好きなのですが、やはり目玉は日本庭園です。
静観荘の日本庭園
大正時代から続く旅館の中庭は、歴史を感じる灯籠などがあり、また、松やサルスベリなどの木々が美しく手入れされています。
古きよき建築
日本庭園ももちろん素晴らしいのですが、個人的には館内の通路や壁なども大好きです。
大正時代の素晴らしい手の込んだデザインにうっとりします。
静観荘の通路の所々に、壁に様々な形の丸窓(?)内窓(?)があります。
基本的には丸い窓ですが、同一の形ではなく、工夫をこらしてあるところが非常に趣があります。
そして何より、寝心地が抜群でした。今まで泊まったどの宿泊施設よりも熟睡できました。
西国三十三所の興福寺や「奈良の大仏」で有名な東大寺、奈良公園、春日大社の近くですので、奈良観光に最適です。
が、今回の奈良旅の目的は、「静観荘さん観光」です。大正デザインを味わうために付近観光そっちのけで館内をグルグルしてしまいました。
旅館 静観荘の所在地等
歴史古都 奈良の癒し宿 旅館 静観荘(せいかんそう)
〒630-8327
奈良県奈良市東木辻町29
1916年(大正5年)に遊郭として創業。1957年(昭和32年)に旅館へ転業。建物および施設の老朽化とコロナ禍により休業され、経営者様が完全な引退と譲渡を決定されたことを受け、旅館静観荘さんは、2021年9月に正式閉業されました。2022年3月に土地ごと売却4月に建物は解体されました。
(初回投稿日 2016年1月9日)