代表取締役の桝井です。自宅近くで「ハルノノゲシ」という花が綺麗に咲き誇りました。
この道端に咲くハルノノゲシという花から教わったことをここに残しておこうと思います。
ハルノノゲシ
ハルノノゲシ(学名:Sonchus oleraceus)はヨーロッパ原産の帰化植物です。ケシという名前がついていますが、ハルノノゲシは、キク科です。分類上はキク科ノゲシ属になります。ノゲシ自体が、このハルノノゲシを指しています。なお、ケシアザミ、チチグサ、ウマアザと呼ばれることもあります。
ハルノノゲシの葉
ハルノノゲシの葉は、羽のような形状でそれぞれの葉っぱの先端は尖っていて棘状(鋸歯)になっていますが、葉が柔らかいため触っても刺さることはありません。
この葉の特徴が近縁種のオニノゲシとの違いです。
ノゲシの変種や近縁種
キク科の野草は沢山の種類があり近縁種もあるため写真の花は、正確にハルノノゲシかどうかはわかりません。
ウスジロノゲシという花が白い変種や、オニノゲシやアキノノゲシというキク科の近縁種がありますが、春に黄色い花を咲かせ、葉も柔らかいため、ハルノノゲシであると思います。
雑草という植物はいません
そして、ノゲシ(ハルノノゲシ)は一般的には「雑草」として扱われています。弊社にはたくさんの植物がいますが、購入したものだけが好きなわけではありません。見た目が美しいか、人間の役に立つかという分類を人間がしているだけだと思っています。
植物に付けられた名称も、人による分類です。
そして雑草という植物はいません。雑草という言葉には、どこかしら人間の傲りがあると思います。
「世界に一つだけの花」は、生花店に並んでいる花だけではありません。
人が手をかけなくても立派に育つ野草には生命力を感じます。
そしてハルノノゲシだけでなく、雑草と呼ばれる野草が咲かせた花を美しいと思えるかは、その対象を見る側の問題ではないでしょうか。
ハルノノゲシの力強さ
実を言うと、このハルノノゲシは少し前、通りがかりの誰かに折られていました。
ハルノノゲシは、垂直に伸びる植物です。しかし写真のように水平になっていました。
しかし、元々茎が太いこともあり、完全は折れていませんでした。
半分以上ちぎれた中で、懸命に生きようとしました。私には何もできません。また、するべきではないでしょう。
そして、本日、ハルノノゲシは見事に綺麗な花を咲かせました。
「折られようが、雑草として扱われようが、花を咲かせたもん勝ちじゃない?」
彼にそう言われているような気がしました。
一春の、ハルノノゲシとの思い出でした。
(初回投稿日 2016年3月30日)
その後、このハルノノゲシの子孫が同じ場所付近で毎年花を咲かせます。