「コンテンツ」とは「情報の中身」つまり内容であり、コンテンツページとは、トップページやアーカイブページといったインデックス(索引)ページと比較した上での、独立した独自情報をもつページです。文章や画像、埋め込み動画など様々なコンテンツが挿入されたページとなります。
また一方で、事実情報としての「データ」と比較した上で「コンテンツ」やコンテンツページを捉えることもできます。
事実情報としてのデータが載ったページと比較して、事実情報以上の情報が載ったページをコンテンツページと表現することもできます。
今回は、コンテンツページの定義に加え、企業の色を示すための独自コンテンツの重要性についてご紹介していきます。
コンテンツページとは?
上述の通りコンテンツページは、トップページやアーカイブページといったインデックス(索引)ページと比較した上での、文章や画像、埋め込み動画など様々なコンテンツが挿入された「独立した独自情報をもつページ」です。
一般的には「記事」、「投稿」などがコンテンツページに該当します。
WordPressサイトで考えてみると、トップページやカテゴリーページ、タグページなどのアーカイブ系ページに対して、投稿や固定ページなどはコンテンツページであると表現することができます。
ただ、別の目線から考えていくと、そうしたアーカイブページ以外のページの中でも、お問い合わせフォームのみの「お問い合わせページ」などは、厳密にはコンテンツページから除外すべきです。
コンテンツと事実情報としてのデータ
「コンテンツページとは何か?」を狭義に定義していく場合には、コンテンツとデータの分類を把握しておく必要があるかもしれません。
「コンテンツ=情報の中身」という意味では、テキスト文章であれ数値であれ、画像であれ、それはコンテンツとなります。
ただ、例えばテキストの中でも、事実的なデータ、つまり「客観的事実に基づいたデータ」と説明文、案内文、感想文といった「私見としてのデータ」があるはずです。
この説明文、案内文、感想文などの私見としてのデータが込められたものがコンテンツであると定義することができます。
「コンテンツ」と「事実情報としてのデータ」の分類のわかりやすい例として、例えば会社の所在地は、客観的な事実情報、事実的なデータとなります。
定款に載っているような業種や取り扱いサービス内容なども「データ」です。
しかしながら、製品開発への思いや自社の強みをメッセージとして掲載している場合はコンテンツとなります。
ホームページ上で「コンテンツ」と呼ばれるものは、こうした客観的事実と主観的なメッセージなどを統合した情報を指すと考えられます。
商品ページにおける「コンテンツ」
さらに、商品ページにある事実情報以外の説明文、案内文があれば、その部分はコンテンツとなるため、コンテンツページのひとつとして考えることもできます。
商品用のセリングページは、商品情報、サービス情報としての事実的なデータが多いですが、一応コンテンツページとして分類することができるでしょう。
しかし、セリングページと呼ばれる商品ページが、ただ製品のスペックなどの事実情報を掲載したものなのであれば、ややコンテンツという概念からはズレてきます。
こうした面からより狭義のコンテンツページを考えた場合は、あくまで情報コンテンツとしての記事ページをコンテンツページとして呼ぶ場合もあります。
コンテンツページの分類 記事や投稿、商品ページ、ハブページなど
コンテンツページには、いくつかの分類があります。
最も一般的であるのは、情報コンテンツを掲載したインフォメーションページです。記事や投稿のようなページです。インフォメーションという意味では会社概要のような事実情報を掲載したページも該当します。
その他、商品販売用のセリングページ(商品ページ)もコンテンツページに属します。そしてインフォメーションページ、セリングページの情報の一部を複数リスト化し「一覧性のあるコンテンツ」として作成したページ紹介用の「ハブページ」、「ナビゲーションページ」というような分類があります。
企業の色を示す独自コンテンツの重要性
上述の通り、事実情報としてのデータだけが掲載されたホームページの場合、「電話帳」や「履歴事項全部証明書」と同じようなホームページになってしまいます。
「どのような業種でどのようなサービスを取り扱い、所在地はどこで、電話番号は何番で…」
というのは事実情報です。
もちろんそれをホームページに掲載することは必要です。
しかしながら「それではもったいない」というのが本音です。
事実情報を超えた「コンテンツ」は、いわば企業の色、企業の姿勢、特色を示すものであり、コンテンツページはそれを表現する場所であると考えています。
また、コンテンツであっても、同業他社とあまり区別のつかない内容であるのならば、あまり強い印象を与えることはできません。
そこで重要となってくるのが「独自コンテンツ」です。
「最低限」からどんどん積み上げましょう
ホームページに最低限の事実情報を掲載するということは、スタートラインです。
もちろん社名、所在地、連絡先等そうした最低限の情報を掲載することは必要です。最低限から始めてください。
次に、サービスの概要、製品情報など事実的な情報を掲載するというのが第2段階です。
そしてホームページを見る人が「こういう情報を載せてくれていたらありがたいなぁ」遠も思うような情報コンテンツをどんどん載せていくというのが理想です。
Webデザインによっても企業の色、姿勢を示すことはできます。
そこにさらにコンテンツページを増やしていくと、その示し具合はどんどん加速していきます。
ホームページを見る人の満足度、安心感が向上するのはもちろん、コンテンツSEOとしての機能が現れ始め、ホームページへのアクセス向上にも貢献していきます。
コンテンツページで企業の特色を示す
「企業の特色を示す」という面で考えると、「どのようなサービスでどのようなことを実現したいか」というところをどんどんコンテンツページに落とし込んでいくということになります。
これは極端な点にもなりますが、「何が好きで、何があまり好きではないか」ということを示すということも、企業の色、姿勢を示すことになります。
尖りに尖った独自性のあるコンテンツ
例えば、いつも勉強させていただいている鮮魚店さんがいます(取引等の関係はありません)。
その鮮魚店さんでは冊子を作って店先で配布されているのですが、「産地偽装とまではいかなくても、産地がはっきりしないものをお客様に提供するということは、自分たちの誇りとしてありえない」というような内容のことを掲載されていました。
それを読んだ私は、「ふーむ。なるほど」と勉強させていただきました。
これは産地がはっきりしないものを販売していた同業者への非難も少なからず含まれています。なので、そうした内容のことを掲載することには、どこかしらでブレーキもかかりそうなものです。
しかし、私が知っているということは、その思いを世間に表現したということになります。冊子を通じる形で、社会に意見を表明しているわけです。
それは事実情報としてのデータではありません。
尖りに尖った独自性のあるコンテンツです。
(弊社でも以前に「サーバー保守費用」という名目で理解不明な料金を請求する方々へのメッセージを掲載したことがありました)
「サーバー保守費用」Web制作会社による不透明なサーバー費用
企業の色を示す独自コンテンツで自分たちに合った層を引き寄せる
私事を含めて恐縮ながら、極端な例としては、このようなコンテンツページが、「企業の色を示す独自コンテンツ」となるでしょう。
こうした尖りに尖った独自性のあるコンテンツは、ある層の人達を避けるかもしれませんが、逆にある特定の層の人たちを引き寄せます。端的には、企業の色を示す独自コンテンツを配信することは、「自分たちに合った層を引き寄せる」ということになります。
企業独自の目線、切り取り方を含め、企業の色や姿勢を示すのには、コンテンツページが良い舞台となります。
そうしたコンテンツページの充実が、Webマーケティングの成果や企業の成長に拍車をかけてくれると考えています。
(初回投稿日 2023年4月13日)